2011年11月30日水曜日

ストーブリーグ

まだ最注目選手は動いていませんが、いくつか動きがありました。

・PITがクリント・バームスを獲得
・PHIがジョナサン・パペルボンとタイ・ウィギントンを獲得
・KCがジョナサン・ブロクストンを獲得
・MINがジェイミー・キャロルとライン・ドゥーミットを獲得
・LADがマーク・エリスを獲得
・SEAがジョシュ・ルーキーとのトレードでジョン・ジェーソを獲得
・TORがホゼ・モリーナを獲得
・TEXがジョー・ネイサンを獲得

この中ではやはりパペルボンの契約がすごいですね。
リリーフながら4年で5000万ドルの契約です。
個人的には、リリーフとしては破格の契約ではありますがそれほど悪くないんじゃないかと思います。
むしろクローザーという最大の補強ポイントを早々に埋めてしまったPHIの手腕はすごいです。
やはり今季はリリーフに好投手が豊富ですから、リリーフ投手の動きが気になります。
KCのブロクストン獲得には少々驚きましたが、これでソリアの負担が軽くなり復活できればいいですね。
ブロクストンもまだ27歳と若いですし、2009年並みの投球を見せてもらいたいところです。


BOSの新監督にボビー・バレンタインが就任する可能性が高くなりました。
日本人にとってもなじみのある彼ですが、名門BOSで彼のキャラクターが受け入れられるのか気になります。

2011年11月24日木曜日

2011アワード

大方のアワードが揃ったのでまとめておきます。

MVP
ジャスティン・バーランダー(DET)
ライアン・ブラウン(MIL)

サイ・ヤング賞
ジャスティン・バーランダー(DET)
クレイトン・カーショウ(LAD)

新人王
ジェレミー・ヘリクソン(TB)
クレイグ・キンブレル(ATL)

ハンク・アーロン賞
ホゼ・バティスタ(TOR)
マット・ケンプ(LAD)

カムバック賞
ジャコビー・エルズベリー(BOS)
ランス・バークマン(STL)

最優秀監督
ジョー・マドン(TB)
カーク・ギブソン(ARI)

最優秀リリーフ
ホゼ・バルベルデ(DET)

ロベルト・クレメンテ賞
ディビッド・オーティズ(BOS)

2011アワード

ナ・リーグMVPが決定しました。
今季のナMVPはライアン・ブラウン(MIL)です。
上位5名を記述します。

��.ライアン・ブラウン(MIL) 388
��.マット・ケンプ(LAD) 332
��.プリンス・フィルダー(MIL) 229
��.ジャスティン・アップトン(ARI) 214
��.アルバート・プホルス(STL) 166

今季のブラウンの成績は
150試合 打率.332 本塁打33 打点111 出塁率.397 盗塁33
ケンプの成績は
160試合 打率.324 本塁打39 打点126 出塁率.399 盗塁40

純粋に数字だけを比較すれば、おそらくケンプが受賞したのでしょう。
しかし彼にとって不運だったのは、投手と野手にそれぞれ最高クラスの成績をおさめた選手がいながら、チームが地区3位に沈んだということです。
BOSのエルズベリーが終盤のチームの失速が影響してMVPを受賞できなかったように、やはりチームの強さも投票者の印象に大きく関わってくるようです。
個人的には、同一チームのブラウンとフィルダーで票割れしてケンプが受賞するだろうと思っていたのでこの結果は少し意外でした。
ケンプは惜しいところで逃した40-40を達成できていれば受賞出来ていたのかもしれませんね。
私の応援していたアップトンがしっかり5位以内に入っていたのも喜ばしいですが、プホルスは不調のシーズンで大記録を途切れさせてしまったのにも関わらずMVP投票5位という結果は流石の一言です。

両リーグともに今季のMVP投票は非常に面白かったと思います。

2011年11月22日火曜日

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2011アワード

ジャスティン・バーランダーがなんとア・リーグMVPを受賞しました。
投手のMVP受賞は1992年のデニス・エカーズリー(OAK)以来19年ぶり、先発投手としてなら1986年のロジャー・クレメンス(BOS)以来25年ぶりとなり、まさに歴史的な受賞といってもいいでしょう。
今回の投票の上位5名を記述します。

��.ジャスティン・バーランダー(DET) 280
��.ジャコビー・エルズベリー(BOS) 242
��.ホゼ・バティスタ(TOR) 231
��.カーティス・グランダーソン(NYY) 215
��.ミゲル・カブレラ(DET) 193

バーランダーは28の1位票のうち13を獲得しました。
やはり打者の中で票が割れたのがバーランダーに有利に働きましたね。

彼のMVP受賞の可能性を最も妨げていたのは、MLBの過去の過ちでした。
1999年のペドロ・マルティネス(BOS)は23勝4敗、防御率2.07。
213.1イニングを投げて313三振を奪い、許した本塁打はたった9本、四球はわずか37でした。
リーグ2位の防御率は3.44で、打者優位の時代にペドロは圧倒的な成績を残しました。
当然のごとくサイ・ヤング賞を満票で受賞し、MVPの最有力候補とも言われましたが、結果はイバン・ロドリゲス(TEX)に次ぐ2位。
その差はわずか13ポイントで、2人の記者が投票の上位10位からペドロを除外していました。
投票の際の注意点として全米野球記者協会は以下の5つの点を挙げています。
①チームに対する貢献度。つまり攻撃力と守備力。
②出場試合数
③性格、気質、忠誠度と努力
④過去の受賞経験者も資格がある
⑤同一チームの2人以上に投票可
また、投手もDHもMVP資格があると明記されています。
しかしそれでも頑なに投手やDHには投票しようとしない記者はおり、DETの監督ジム・リーランドも「投手はMVPを獲得すべきではない」と発言したほどです。
それ故にペドロは圧倒的な成績を残したのにも関わらずMVPを受賞することがなりませんでした。
当時のペドロの成績は、今季のバーラーンダーのそれより優れていました。
しかも今とは違いペドロの時代は打者優位でした。
今回のMVP投票において過去を遡るなら、ペドロが受賞できなかったMVPをバーランダーが受賞することは非常に困難でした。
しかし今回の結果をみるに、どうやら投票者たちは成長したようです。
過去の過ちを過ちとして認め、これからは投手にもMVP獲得のチャンスがあるということを明確にしました。
もちろんさらに論争は起きるでしょうが、歴史を変える受賞になったことは間違いありません。

2011年11月16日水曜日

2011アワード

ジャスティン・バーランダー(DET)がサイ・ヤング賞を受賞しました。
当然のことながら満票での受賞です。
今季のジャスティン・バーランダーの成績は

24勝5敗
防御率2.40
251.0イニング
被安打174
被本塁打24
奪三振250
四球57
WHIP0.92
xFIP3.12
WAR7.0

ア・リーグ投手三冠を獲得しています。
シーズン中にはノーヒッターを達成していますし、エースとしてチームのプッレーオフ進出にも貢献しました。
全く非の打ち所のない成績といっていいでしょう。

投票の詳細はこちらです。

��.ジャスティン・バーランダー(DET)
��.ジャレッド・ウィーバー(LAA)
��.ジェームズ・シールズ(TB)
��.CC・サバシア(NYY)
��.ホセ・バルベルデ(DET)
��.C.J.ウィルソン(TEX)
��.ダン・ヘイレン(LAA)
��.マリアノ・リベラ(NYY)
��.ジョシュ・ベケット(BOS)
10.リッキー・ロメロ(TOR)
11.ディビッド・ロバートソン(NYY)

2011アワード

フィールディング・バイブル賞について書くのを忘れていました。
今季のフィールディング・バイブル賞受賞者はこちらです。

1B アルバート・プホルス(STL)
2B ダスティン・ペドロイア(BOS)
3B エイドリアン・ベルトレ(TEX)
SS トロイ・トゥロウィツキ(COL)
LF ブレット・ガードナー(NYY)
CF オースティン・ジャクソン(DET)
RF ジャスティン・アップトン(ARI)
C  マット・ウィータース(BAL)
P  マーク・バーリー(CHC)

やはりGG賞と違ってこちらは守備の名手たちが並んでいますね。
ただ外野はCFやLFに比べてRFがやや人材不足な感じがします。
昨年までイチローがいたんですが、彼も今季は守備がよくありませんでした。
スタントンとヘイワードの二人がいい守備を見せているので期待しておきましょう。

2011年11月15日火曜日

ボストン・レッドソックス

今回はBOSの選手です。

”ジャコビー・エルズベリー”
今季最も飛躍した選手の一人です。
ケガにより昨季はわずか18試合の出場にとどまりましたが、今季は自己最高のシーズンを送りました。
急激に長打が増し、32本塁打を放ちOPS.928と強打者の仲間入りを果たしました。
さらに39盗塁と併せて球団史上初の30-30を達成するなど、MVPの有力候補にもなっています。
グランダーソンとエルズベリー。
今季はこの両センターが本塁打を大幅に増加させました。
グランダーソンは元々パワーがあったことや本塁打の出やすいヤンキースタジアムの影響、さらにフォーム改造で左投手を苦にしなくなったなど本塁打増大の要因を説明できますが。
エルズベリーの場合はどうしてこれほど急激に本塁打を増やせたのかいまいち納得のいく説明がつきにくい状態です。
今季の活躍がフロックではないと証明するためには来季さらなる活躍を見せるしかありません。
彼の実力は本物なのか、それを測るために来季は重要なシーズンです。

”カール・クロフォード”
今季最もがっかりさせてくれた選手の一人です。
同時に移籍してきたゴンザレスが期待通りの好成績を収めたのに対し、クロフォードは不振を極めました。
出塁率はリーグワースト4位、最も期待されていた盗塁はわずか18でした。
今季BOSがプレーオフを逃した戦犯の一人でもありますし、来季ダメだった場合は本格的に不良債権化しかねません。
失敗は許されないレベルの巨額契約を結んでいますから、来季は必ず復活しなくてはなりません。

”ダニエル・バード”
��月に4敗、セーブ失敗3度、防御率10.64と、プレーオフを逃す原因を作ってしまったバードですが、パペルボンがFAでPHIに移籍したことで、来季はクローザーを担う可能性が高くなってきました。
バードがいずれクローザーになることは既定路線だったとはいえ、今季終盤を見ていると不安要素になりそうです。
おそらくBOSはリリーフを補強するでしょうから、バードが崩れた時のためにクローザー経験のある投手を獲得しにいくでしょう。
今季のFA市場は優秀なリリーフ投手が豊富ですから、それなりの補強が出来るはずです。
もし優秀なクローザーを獲得した場合はバードは変わらずセットアッパーということも有り得ますが、どちらにしても来季のBOSにとって重要な役割を担う選手になりそうです。

BOSで注目したい選手は他にも、ペドロイア、ゴンザレス、ジェンクス、ラッキー、レスターなど多々いますが特にこの3人には注目です。
果たしてBOSがどのような補強をするのか楽しみです。

2011アワード

両リーグの新人王が決定しました。

ア・リーグ ジェレミー・ヘリクソン(TB)

ナ・リーグ クレイグ・キンブレル(ATL)

詳細はこちらです。

ア・リーグ                 
��.ジェレミー・ヘリクソン(TB)
��.マーク・トランボ(LAA)         
��.エリック・ホズマー(KC)
��.イバン・ノバ(NYY)
��.マイケル・ピネダ(SEA)
��.ダスティン・アックリー(SEA)
��.デズモンド・ジェニングス(TB)
��.ジョーダン・ウォルデン(LAA)

ナ・リーグ
��.クレイグ・キンブレル(ATL)
��.フレディ・フリーマン(ATL)
��.ヴァンス・ウォーリー(PHI)
��.ウィルソン・ラモス(WSH)
��.ジョシュ・コールメンター(ARI)
��.ダニー・エスピノーザ(WSH)
��.ダーウィン・バーニー(CHC)
��.ケンリー・ジェンセン(LAD)

キンブレルは満票受賞でした。
ナ・リーグはほとんど決まったようなものでしたが、意外なことにア・リーグも結構差がつきました。
��位票はヘリクソンが17、トランボが5です。
今回のア・リーグの投票結果を見る限り、インパクトより安定感が重視されたようですね。
内容は平凡なものでも防御率2点台でチームのプレーオフ進出に貢献したヘリクソンが受賞し、オールスターにも出場するなど印象的な活躍を見せたもののセーブ失敗10度と安定感に欠けたウォルデンが最下位だったことから読み取れます。
正直もう少し票が割るかとも思いましたが、ヘリクソンの評価は高いですね。
ホズマーはやはり開幕からひと月遅れてのデビューというが痛かったですね。
フルシーズン出ていれば結果は違うものになっていたかもしれません。
前半戦終了時にROY最有力候補だったピネダも後半の失速が影響しました。
やはりシーズンを通して安定した活躍を見せることが重要なのでしょう。
そういう意味ではキンブレルの満票受賞は納得です。
��月に3度の救援失敗などややスタミナ切れの感はあったものの、ルーキー以外の選手を含めても今季彼以上に良かったクローザーはほとんどいません。
それにしてもナ・リーグの1,2を独占したATLはやはり将来性豊かです。
来季もATLからは有力なROY候補が出るでしょうし、移転したMIAといいナ東地区はますます面白くなってきます。


契約情報について
今季MVP級の活躍をしたマット・ケンプがLADと8年1億6千ドルの大型契約を結びました。
これは1998年のケビン・ブラウンと結んだ7年1億5百ドルを超える球団史上最高額の契約です。
これでLADはケンプを中心としたチーム作りをしていくことが決まりました。
カーショウとともにフランチャイズプレイヤーとして契約をまっとうして欲しいところです。

2011年11月8日火曜日

ストーブリーグ

シーズンは終わってしまいましたが、MLBファンにとってはこれから熱い季節が始まります。
そう。ストーブリーグです!
今季の注目はなんといってもアルバート・プホルス(STL)。
彼がどういう動きを見せるかで勢力図は大きく変わるでしょう。
他にもホゼ・レイエス(NYM)や、プリンス・フィルダー(MIL)など注目の選手はたくさんいます。
すでに来季の所属先が決まった選手もいるので何人か紹介したいと思います。

デレク・ロウ ATL→CLE
マイナー投手との交換

ジム・トーミ CLE→PHI

メルキー・カブレラ KC→SF
J・サンチェスとマイナー選手との交換

ジョナサン・サンチェス SF→KC
M・カブレラとの交換

SFとKCとのトレードはなかなかいいんじゃないでしょうか。
SFは補強したかった外野手を手に入れましたし、KCは弱点だった投手を強化できました。
両選手ともポテンシャルは高いですから、win-winのトレードになる可能性が高いと思います。
PHIがトーミを獲得したのは意外でした。
おそらくハワードの怪我を考えての獲得でしょうが、2007年以来一塁守備についていないのに大丈夫でしょうか。

これからもストーブリーグの情報を更新していきたいと思います。

ボルチモア・オリオールズ

来季楽しみな選手を若手中心に紹介していきたいと思います。
今回はBALの選手です。

”ザック・ブリットン”
オープン戦で好投し、開幕直後にB・マティスの故障で昇格するとシンカーを武器にメジャーでも好投して序盤ア・リーグ新人王の有力候補でした。
しかし徐々に成績を落とし、7月8日には1イニングもたずに8失点してマイナー降格するなど、メジャーの洗礼を浴びました。
後半戦を調子を落としましたが、左のブランドン・ウェッブになる可能性を秘めた逸材です。
今季もERAは4.61だったものの、xFIPは4.12とそれほど悪くはありませんでした。
もう少しコントロールが改善されればBALのエースとして君臨することが出来るでしょう。

”マット・ウィータース”
ついにこの選手が開花しました。
テシェイラ2世とも言われたほど期待を受けてきたウィータースですが、今までは伸び悩んでいました。
しかし今季その打力が開花。
��2本塁打したことだけではなく、対左ではOPS1.124と驚異的な数字を残しました。
いっそ右打席に絞ったほうがいいのではないかと思うような成績で、OPS.665と酷かった対右がこれからの課題になります。
打撃が伸び悩んでいる間にも向上を続けていた守備力はいよいよ本物のようで、今季の守備防御点+14は両リーグの捕手でダントツでした。
初のゴールドグラブ賞も獲得するなど、オールスター初選出に加えて今季は彼にとって飛躍のシーズンとなりました。


BALで来季期待しているのはこの2選手です。
本当はA・ジョーンズやN・マーケイキスなど、素晴らしいポテンシャルを秘めた選手が他にもいるんですが、彼らはどうもBAL特有の伸び悩みに陥っているらしく、来季も代わり映えしないのではないかと思ってしまいます。
なかなか前評判通りにはいかないものです。

2011アワード

ゴールドグラブ賞が発表されました。

GG賞

アメリカン・リーグ

C  マット・ウィータース(BAL)
1B エイドリアン・ゴンザレス(BOS)
2B ダスティン・ペドロイア(BOS)
3B エイドリアン・ベルトレ(TEX)
SS エリック・アイバー(LAA)
LF アレックス・ゴードン(KC)
CF ジャコビー・エルズベリー(BOS)
RF ニック・マーケイキス(BAL)
P  マーク・バーリー(CWS)

ナショナル・リーグ

C  ヤディアー・モリーナ(STL)
1B ジョーイ・ボットー(CIN)
2B ブランドン・フィリップス(CIN)
3B プラシド・ポランコ(PHI)
SS トロイ・トゥロウィツキ(COL)
LF ジェラルド・パーラ(ARI)
CF マット・ケンプ(LAD)
RF アンドレ・イーシア(LAD)
P  クレイトン・カーショウ(LAD)


例年のことながら、やはりどこかおかしいところはありますね。
ア・リーグは内野手には異論はありませんが、外野手が気になります。
アレックス・ゴードンは確かにいい守備をしますが、レフトならガードナーがダントツでしょう。
ガードナーを外す意味がわかりません。
マーケイキスの受賞はさらにどうかと思います。
DRSでもUZRでもマイナスになっている彼が選ばれたのは残念です(もちろん彼が悪いわけではないですが)。

ナ・リーグも外野手(ケンプ、イーシア)が違和感ありますが、まあ打撃成績も加味されていると思えばそこまで変でもありませんね。
出来ればRFはスタントンにしてあげて欲しかったんですが。

それにしも今季はジーターの受賞ほどひどいものがなくてよかったです。
打撃でインパクトを与えていないパーラが受賞していたり、GG賞も少しずつまともになってきているのかなと思います。
セイバーの要素も含めたアワードはフィールディング・バイブル賞を楽しみにしておきます。