2011年12月23日金曜日

ストーブリーグ

今オフの注目選手の一人カルロス・ベルトランがSTLと2年2600万ドルで契約しました。
彼は現在34歳なので2年契約というのは悪くないですね。
STLはプホルスの抜けた穴を埋める必要がありましたが、今季並みの成績を残してくれればベルトランは理想的といいでしょう。
これによって今季ライトだったバークマンがファーストを守ることになります。
STLにはクレイグやフリースといった右の好打者は他にもいましたが、左だとジェイくらいしか好打者と言える選手はいなかったのでスイッチヒッターのベルトランはいいと思います。

噂通りジオ・ゴンザレスのトレードが敢行されました。
交換要因となったのはブラッド・ピーコック、デレク・ノリス、トム・ミローン、AJ・コールの4人。
コールは有望株ランク3位、ピーコックが4位、ノリスは9位、ミローンは3Aで好成績を残したということを考えると少しWSHは大判振舞が過ぎた感があります。
しかしこれでWSHのローテーションはかなり強化されました。
ストラスバーグ、ジマーマン、ゴンザレス、この3人が実力を発揮すれば3人ともエース級の活躍が期待できます。
やはりWSHは数年後かなり面白くなっていそうですが、同地区に現在最強のPHI、現在も強く将来性も抜群のATL、本気を出したMIAといったチームが揃っていることは不運としか言いようがないですね。
その分面白くなるのでファンにとってはいいんですが。

2011年12月20日火曜日

ストーブリーグ

またストーブリーグに大きな動きがありました。
SD⇔CINでのビッグトレードです。
CINはSDの若きエースであるマット・レイトスを獲得し、その代償にエディソン・ボルケス、ヨンダー・アロンソ、ヤスマニ・グランダル、ブラッド・ボックスバーガーの4選手を放出しました。
CINは今季散々だった先発投手を強化したかったのでしょうが、それにしても思い切ったことをしました。
ボルケスは2008年にブレイクし期待されていた右腕ですが怪我などによりその後は目立った活躍は見せていません。
グランダルは捕手ですがマイナーで3割を打つ確実性と多くの四球を選ぶ選球眼を持ち合わせた有望株です。
ボックスバーガーは四球も奪三振も多いという投手で昨季はいまいちだったものの、今季はマイナーで55試合に登板し防御率2.03を記録しています。
そしてなによりも驚いたのはアロンソを放出したことです。
アロンソはマイナーで圧倒的な打力を見せ、今季はメジャー昇格後かなりの好成績を残しました。
CINはボットーを放出しアロンソを一塁に据えるという噂もあっただけに非常に驚きです。
おそらくアロンソよりもボットーを囲い込む気なんでしょう。
しかし今回はSDがかなり得したのではないでしょうか。
もちろんレイトスはアウェイでも好成績を残していることからその実力は本物ですが、SDでは普通の投手でも好投手に変身しますから、投手にはそれほど金を使わなくてもある程度のものは出来上がるでしょう。
SDには一塁手に有望株のリゾーがいるのでアロンソはレフトを守ることになりそうですが、この二人が評判通りの打者に成長すればSDは数年後かなり面白い布陣が出来上がるのではないでしょうか。

今オフ注目のショートの一人であるジミー・ロリンズが3年3300万ドルでPHIと再契約しました。
本人は5年契約を希望していたそうですが流石にそれはかなわなかったようですね。
すでに33歳であることを考えると妥当な契約年数です。

2011年12月13日火曜日

ストーブリーグ

また大物の来季所属先が決まりました。
今季FAで一番の三塁手アラミス・ラミレスがMILと契約しました。
��年契約で3400万ドルから3700万ドルのようです。
現在33歳ですがまだ3割25本前後を打つ力がありますし、守備では期待できませんが打撃で今季並みの成績を三年間残してくれればいい契約になりそうです。

それとMILにはもう一つショッキングなニュースが飛び込んできましたね。
今季ナ・リーグMVPのライアン・ブラウンが薬物検査で陽性と出たということです。
再検査では陰性でブラウン側も無実を主張しているようですが、もし処分が下されればブラウンは来季序盤50試合欠場となり、MILにとっては大きな痛手です。
さらにMVPを繰り上げてマット・ケンプにしべきだという声も上がっているようで、MVPを獲得した選手がその年に薬物発覚というのは前例がないのでどうなるのか気になります。
ブラウンはどちらかというと細身ですし、個人的には薬物で強化している選手には見えないので何かの間違いであって欲しいとは思いますが・・・

日本人にとっては気になる情報が入りました。
斉藤隆の来季所属先はどうやらARIになるようです。
これで日本人選手が所属したことのない球団はCIN、MIAの2チームとなりました。

トロント・ブルージェイズ

TORの注目選手を紹介します。

”ブレット・ロウリー”
来季非常に楽しみな選手です。
今季は3Aでかなり打っており5月下旬のメジャー昇格も検討されていましたが、死球による骨折でデビューは8月5日まで遅れました。
結局メジャーでは43試合に出場し打率.293、本塁打9、OPS.953、盗塁7とハイレベルな数字を残しました。
地元カナダ出身の選手でこれからのTORを担う存在になることを期待されています。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では来季の成績は
153試合 打率.284 22本塁打 75打点 出塁率.337 OPS.832 30盗塁
となっていますが、個人的には本塁打はもう少し打つんじゃないかと思っています。

”リッキー・ロメロ”
今季はついにエース級の成績を残した投手です。
15勝11敗、防御率2.92、225回は十分エースといってもいい成績です。
しかし問題は内容にあります。
2010年の3.73から防御率はかなり向上したように思えますが、奪三振率やxFIPは大して変わっておらず、被本塁打はかなり増えてしまいました。
四球率は向上しましたが、これでは成長したとは言えないでしょう。
ここでワンランク上の投手に成長するかどうかは来季にかかっています。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では来季の成績は
12勝13敗 防御率3.91 221.0回 175三振 83四球 WHIP1.34
とかなり厳しめのものが出ています。
ビル・ジェームズは来季もほとんど成長しないだろうと判断したようですね。

”ブランドン・モロー”
まだまだ荒削りながら非常に魅力的な右腕。
今季はリーグ7位の203三振を奪い、奪三振率は1位と相変わらずの奪三振っぷりを見せました。
防御率4.72は一見ひどく見えても、xFIPは3.53と好成績を出しています。
問題は四球率で、これが改善されなければ投球回数は増えませんし、安定感も出てきません。
制球さえ改善されればリーグ屈指の投手になってもおかしくない器なんですが・・・
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では来季の成績は
11勝10敗 防御率3.68 191.0回 209三振 79四球 WHIP1.30
となっていますが、来季は大きな躍進を見せてくれるのではないかと密かに期待しています。

2011年12月9日金曜日

ストーブリーグ

ついにアルバート・プホルスの移籍先が決まりました。
そのチームはなんとLAA!
MIAが争奪戦から撤退したことでSTLが最有力かと思われましたが、やはり契約内容で条件が合わなかったようですね。
今回のプホルスの契約は10年2億6000万ドルで、フルのノートレード条項が含まれているようです。
これはアレックス・ロドリゲスの10年2億7500万ドルに次ぐ史上2番目の大型契約となります。
結局プホルスが求めた史上最高額の契約にはならなかったわけですが、それでも10年契約はかなりハイリスクです。
以前も書きましたが、年齢、今季の成績を考えると10年契約はかなりの賭けだったのではないでしょうか。
さらにLAAは今季の新人王候補にもなったマーク・トランボを抱えています。
おそらくトランボがDHにまわるかコンバートするかになるのでしょう。
衰えて守備で貢献できなくなることを考えると、プホルスのア・リーグ移籍は正解だったのでしょうが、LAAの現在の陣容を見ると正直フィルダーを獲得したほうが良かったのではないかと思います。
DHのあるア・リーグはフィルダーの方が合っていますし、現在のLAAは右の強打者が多く、できれば左の強打者が欲しいところ。
トランボが一塁守備で両リーグ1位のDRSを記録し守備でも意外と動けることを証明したのですから、一塁トランボDHフィルダーというのが理想的だったはずです。
年齢的なことを考えてもフィルダーはまだ若く、超有望株であるトラウトが戦力になることには全盛期を迎えているでしょう。
そう考えるとどうしてもLAAの選択が疑問に思えてきます。

LAAは今オフ最も注目されていた先発投手CJ・ウィルソンとも契約。
その契約内容は5年7500万ドル。
これは先発左腕不足のLAAにとっては最良の選択だったと思います。
それにしても今オフはMIAとLAAはすごいです。
あとはダルビッシュとフィルダーの二人の移籍先が気になります。

2011年12月8日木曜日

ストーブリーグ

また注目選手の移籍先が決まりました。
マーック・バーリーがMIAと4年5800万ドルの契約を結びました。
彼は現在32歳ですが11年連続200イニングという驚異の耐久力を誇る現役屈指の左腕です。
三振の少なさやモンスターイヤーがないことで地味に受け取られがちですが、打者有利のUSセルラーフィールドで12年間投げてきてこの成績ですから本当にすごい投手です。
打たせてとるタイプなので毎年被安打は多く、三振も少ないですがコントロールが安定していて50個前後しか四球を出しません。
本拠地の特性の割には被本塁打も多くはなく、MIAの新球場がある程度打者有利でも問題ないでしょう。
今オフ最も注目されている投手はCJ・ウィルソンですが、その実績と安定感を考えるとバーリーを上に評価する識者もいるくらいです。
これでMIAはベル、レイエス、バーリーと三人の大物取りに成功しました。
流石にプホルス争奪戦からは撤退するようですが、来季のMIAは最も楽しみなチームになりそうです。

ダルビッシュ有がポスティングによるMLB移籍を表明しました。
先日はこれでヤンキースが中島との交渉権を獲得し話題になっていますが、ダルビッシュの動向はMLB側からも非常に注目されています。
今オフは有力な先発投手が少ないのでダルビッシュの獲得には松坂を越えるくらいの資金が必要になりますが、若さ・実力ともにMLBのチームとしては放っておけない存在でしょう。
私も彼はうまく適応できれば毎年サイ・ヤング賞候補に顔を出してもおかしくないくらいの投手だと思っています。
彼の獲得には過去の失敗に懲りずNYY、BOSはもちろんTEXも参戦するでしょう。
いずれにしても彼の移籍先はウィルソンの動向に左右されそうです。

2011年12月5日月曜日

ストーブリーグ

今オフのFA市場でアルバート・プホルス、プリンス・フィルダーに次いで去就が注目されていたホゼ・レイエスがMIAと6年1億600万ドルで契約しました。
今季の彼は126試合の出場ながら打率.337でNYM史上初の首位打者を獲得し、39盗塁も決めました。
これによりFLA時代からのスター選手であるハンリー・ラミレスがサードへコンバートされることになりそうですが、両者の守備力を考えれば当然でしょう。
ハンリーは守備にかなりムラがあり、最近2年のDRSはかなり悪いです。
レイエスも今季のDRSは-11とかなり悪かったんですが、キャリア全体でみればプラスでハンリーよりはマシでしょう。

レイエスのこの契約は20本塁打を放ったことのない選手としてはかなり高額です。
さらにかなり大きいリスクが2つあります。

一つ目は怪我のリスクです。
当然ながらその走力が高く評価されている選手なので、これが失われると魅力が半減します。
契約が終わる頃には彼は34歳で、走力もそこまで顕著な衰えは見せないだろうとは思われますが、彼が怪我もちだということを考えれば話は別です。
足の怪我で何度かDL入りしている彼はあるいは来季にでも走力が激減する可能性があります。
ビル・ジェームズの予想でも怪我は考慮されていて来季は133試合の出場にとどまるとされています。

もう一つのリスクは出塁率です。
彼は高打率でスピードがありますが、理想の一番打者とは言えません。
出塁率が低いからです。
自慢のスピードも出塁できなければ意味がありません。
選球眼に優れた選手は打率がなかなか上がらなくても四球を選ぶことで貢献できますが、レイエスは打てなくなったら終わりです。
打率が高いために今までは出塁率も水準を満たしていましたが、打率が上がらなくなった時にどうなるかが怖いです。

二つのリスクを挙げましたが、彼がこの6年間を怪我なく過ごすことが出来れば素晴らしい契約になるだろうと思います。
大きな怪我がなければ毎年打率3割、40盗塁前後を見込めますし、ハンリーの負担も減らすことができます。
おそらくプホルスやフィルダーの獲得はなくなりましたが、これで来季JJとハンリーが復活すればレイエスとベルを加えたチームはかなりの驚異になるでしょう。

2011年12月4日日曜日

アルバート・プホルス

今オフプリンス・フィルダーとともに最注目のアルバート・プホルスですが、彼の獲得に伴うリスクを考察します。
彼を獲得するには8~10年の大型契約が必要になります。
そこで問題になってくるのは年齢です。
彼は来年の1月で32歳になります。
しかし確たる証拠はないとは言え彼は年齢詐称しているのではないかと実しやかに囁かれてきました。
もし年齢を偽っていたとしたら彼は現在彼は33歳で、長期契約のリスクを考えるにあたって大きな問題となってきます。
どれだけ偉大な打者でもいずれは年齢による衰えがやってきます。
それはプホルスであっても例外ではありません。

さらに今季新たな問題が出てきました。
今季の不振は今まで.292が最低だったBABIPが.277と、不運だったということで片付けられがちで、むしろこのBABIPでよくこれだけの成績が残せたと思うべきなのかもしれません。
しかし今季の彼が明らかに今までとの違いを見せたデータがあります。
それは四球率です。
キャリアが進むごとに向上し、近年は15%前後で推移していた四球率が今季はキャリアワーストの9.4%まで一気に低下しました。
これをどう捉えるかで彼の今後の予想が大きく変わってきます。
ただ単に打率が上がらないために焦ってボール球にまで手を出したのか、選球眼の衰えによるものなのか。
ビル・ジェームズは少なくとも後者ではないと考えているようで来季は
157試合 打率.316 41本塁打 118打点 出塁率.414 OPS1.005
と例年並みの好成績と予想しています。

打者として成長を見せているものの体型で避けられがちなフィルダーよりも、年齢と衰えという二つの大きな危険性をはらんでいるプホルスの方が”危険な物件”なのかもしれません。
プホルス側がなんとか妥協して8年程度の契約でSTLに残留してほしいものです。
そうすればフランシャイズプレイヤーとしてどのチームに行くより貢献できますし、合う程度不良債権化してもそれほど批判は浴びないでしょう。
とにかくプホルスの動きには注目です。

2011年12月2日金曜日

ストーブリーグ

ボビー・バレンタイン(61)がボストン・レッドソックスの監督に就任しました。
2000年にはNYMをワールドシリーズへ導き、日本でも2005年には日本シリーズで優勝させた手腕を持っています。
61歳にして最大のチャンスを得たわけですが、彼はその実力とともにユニークなキャラクターを持つことでも知られています。
過去2年間はESPNで解説者を務めており様々な意見を述べていましたが、彼が一新したBOSをどのように再生させていくのか楽しみです。

ヒース・ベルが3年2700万ドルでMIAと契約。
ベルは現在最高クラスのクローザーの一人ですが、34歳という年齢と今季の奪三振率が昨季の11.06から7.32に急落したのが気になります。
それでもホーム、アウェイで防御率に差はほとんどなく、ペトコパークに助けられての好成績ではないのでその実力は本物です。
本人はSD残留が第一希望だったようですが、再建中のチームがベテランのクローザーをチームに置いておいても仕方ないので当然の流れになりましたね。
どうやらMIAは本拠地移転を機に本気で大型補強を図るようです。
この分だとあるいはフィルダー獲得なども有り得るかもしれません。
とにかくベルは好きな選手なので新天地でも頑張ってもらいたいです。

タンパベイ・レイズ

今回はTBの注目選手を紹介します。

”エヴァン・ロンゴリア”
今季は開幕2戦目に脇腹を痛めDL入りした上に打率.244と低い数字に終わりました。
しかし打率の不調は.239という低いBABIPの影響で、打率以外では自身2度目の30本塁打越えを果たすなど質の高い打撃を見せていました。
守備でも相変わらずの好守でチームを牽引しました。
今季のハイライトはなんといってもシーズン最終戦。
��回に1点差に迫る30号3ラン本塁打を放ち、延長12回にはサヨナラの31号を放ち奇跡のプレーオフ進出の立役者となりました。
この試合はワールドシリーズ第6戦に次ぐ今季の名試合でした。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では来季の成績は
151試合 打率.275 35本塁打 116打点 出塁率.370 OPS.905 6盗塁
と納得の好成績が出ています。

”デビッド・プライス”
今季は昨季ほどインパクトのある成績ではありませんでしたが、内容は昨季よりいいものでした。
224.1回の投球イニング、奪三振率8.75、四球率2.53はキャリアハイで、確かな成長が見受けられました。
順調に成長しているので来季はサイ・ヤング賞の有力候補になるのではと思っています。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では来季の成績は
15勝10敗 防御率3.31 226.0回 207三振 73四球 WHIP1.18
となっていますが、個人的にはもう少し頑張って欲しいです。

”マット・ムーア”
来季MLB全体で最も注目している投手の一人です。
今季はレギュラーシーズンとプレーオフで先発登板が一度づつでしたが、その素晴らしいポテンシャルを見せつけました。
数年後は今のカーショウのような存在になっていることでしょう。
特筆すべきはその奪三振力で、近年は制球も悪くありません。
来季の新人王最有力候補ですが、残念ながらビル・ジェームズの予想はまだ出ていません。

”デズモンド・ジェニングス”
今季は予想よりも昇格が遅れたものの、昇格後は打ちまくりチームの快進撃の原動力となりました。
長打力に関してはそれほど評価が高くありませんでしたが、今季はマイナーとメジャー合わせて22本塁打を放つなど意外なパワーを見せつけました。
四球を選べてスピードがあり、パワーもあるという理想の一番打者になりそうです。
この調子で成長を続ければクロフォードを越える選手になるかもしれませんね。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では来季の成績は
157試合 打率.267 17本塁打 65打点 出塁率.347 OPS.771 47盗塁
とフルシーズン1年目としてはまずまずの好成績が出ています。

”アンドリュー・フリードマン”
彼はGMですが、今のMLBで彼に注目しないわけにはいけません。
現在最高のGMと言ってもいい人物で、彼がいる限りTBは安泰でしょう。
今オフも来季中もその動きには要注目です。

TBは紹介したい選手が多すぎてつい人数が多くなってしまいました。
来季もフリードマンがどんなサプライズを演出してくれるのか楽しみです。

2011年12月1日木曜日

ニューヨーク・ヤンキース

今回はNYYの注目選手を紹介します。

”カーティス・グランダーソン”
今季素晴らしい活躍を見せた選手の一人です。
打率は高くありませんでしたが、高出塁率やリーグ2位の41本塁打を打ち、主に2番に座りながらリーグ1位の119打点を記録しました。
元々パワーのある選手だったのでそれほど意外でもありませんでしたが、それでもエルズベリーとともに今季のサプライズプレイヤーとなりました。
昨季から取り組んでいた打撃フォームの修正が功を奏して苦手だった左投手を打てるようになったことが大きな要因のようです。
今季のNYYで最も打撃の貢献の高かった選手と言えますが、DRS-15と守備でかなり精彩を欠きました。
来季は今季並みの打撃スタッツとともに守備の向上も期待されます。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では来季の成績は
155試合 打率.260 31本塁打 打点84 出塁率.348 OPS.842 19盗塁
と例年並みの成績になっています。

”ヘスス・モンテロ”
ついにメジャーデビューを果たした球団期待の捕手。
今季は終盤に昇格して18試合の出場ながら、打率.328、4本塁打、OPS.996の活躍を見せました。
昇格時はもう少し苦労するかと思ったんですが、適応力の高さに驚かされました。
しかしサンプルが少なすぎて来季どうなるかはわかりません。
前評判通りの能力の高さは見せつけましたから、後はフルシーズン調子を維持できるかどうかです。
守備力の高いマーティンが正捕手を務め、ポサダが抜けて空いたDHにはA-ロッドとジーターが休養で入るでしょうから来季もそれほど多くの出番は得られないかもしれませんが、NYYの未来を背負う存在であるだけに頑張ってもらいところです。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では来季の成績は
144試合 打率.289 26本塁打 83打点 出塁率.351 OPS.856
とかなりの好成績が出ています。

”イバン・ノバ”
今季新人王候補にもなり、駒不足の先発投手の中でルーキーながら奮闘してチームの地区優勝に貢献した彼ですが、内容はそれほどよくありません。
K/9はわずか5.33、BB/9も3.10、xFIPは4.16でした。
やはりエース級の投手にはなれなさそうですが、それでも先発ローテーションの投手としては合格点です。
先発投手の駒不足に喘いでいる今のNYYにとっては来季も活躍してもらわなくてはならない投手で、今季程度の成績を残すことが期待されます。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では来季の成績は
10勝10敗 防御率4.28 183.0イニング 124奪三振 67四球
となっています。