2013年4月15日月曜日

新人王は誰の手に[ナ・リーグ]

MLBが開幕してまだ半月ですが、今年も活躍する新人が出てきました。
当初から有力候補とされていた選手、まだ昇格していないものの有力な選手、注目度の高くなかった伏兵など新人王候補を紹介していきたいと思います。

シェルビー・ミラー(カージナルス)
昨季終盤にメジャーデビューを果たした22歳でカージナルスのマイナーにおいて最高の先発投手。
昨季はメジャーで6試合(1試合先発)に登板して防御率1.32、13.2回で16三振を奪うなどそのポテンシャルを見せつけてくれました。
今季はスプリングトレーニングでまずまずの結果を残し開幕からメジャーの先発ローテーションに加入、既に2試合に登板して2勝、防御率1.46と素晴らしいパフォーマンスを披露しています。
内容的にも優れており、気になるのはスタミナ面だけという投手です。

フリオ・テヘラン(ブレーブス)
マイナーで最高の投手と言われながら、昨年は結果が残せなかったペドロ二世は、今季は開幕からメジャーのローテーションで投げることになりました。
スプリングトレーニングで見せたパフォーマンスは圧巻で、22歳のコロンビア投手は大ブレイクの可能性を秘めています。
開幕してからここまで2試合に登板し、ここまでは思うような結果を残せていないものの、彼が今季の新人王有力候補であることは間違いありません。

ウィリー・ペラルタ(ブルワーズ)
昨季メジャーデビューし、なかなかの好成績を残した23歳の好投手。
その体格から想像できる通りの剛球を投げ、今季は先発ローテーションの一角としてフルシーズン投げ抜くことが濃厚です。
出場機会の安定度という点では他の新人王候補よりも有利です。

ヒョンジン・リュ(ドジャース)
オフにポスティングでドジャース入りした韓国の至宝。
スプリングトレーニングではなかなかの投球を見せ、あまり気味だった先発ローテーションで見事一角に収まりました。
既に3登板していますが、かなりのハイパフォーマンスを披露しています。
球威はそれほどではないものの、奪三振力が高く制球面でも非常に安定しています。
ドジャースファンとしては正直あまり期待していなかったのですがこれは嬉しい誤算です。
グレインキーが長期離脱してしまった先発ローテーションにおいては彼の存在は重要になってくるでしょう。
このまま順調にいけるのであれば新人王を見えてきます。

ホゼ・フェルナンデス(マーリンズ)
20歳のキューバ人右腕。
クレメンス、バーランダーとも比較される速球派の逸材で、球威・制球・奪三振力、どれをとっても素晴らしいという完成度の高さが魅力です。
今季は早くもメジャーでプレーしており、2試合に先発し防御率0.82というハイパフォーマンスを披露しています。
しかし若く、昨季のイニング数も134回なだけに球数制限がどの程度になるかで新人王が候補になるか左右されます。
180回近く投げられるのであれば、有力候補と考えてもいいでしょう。

ジェド・ジョーコ(パドレス)
今季メジャーデビューの24歳強打の内野手。
スプリングトレーニングで4本塁打を放ち、三塁手のチェイス・ヘッドリーと二塁手のローガン・フォーサイスが故障していることもあって開幕から二塁と三塁でプレー。
昨季マイナーで30本塁打しているパワーがウリの選手で、メジャーではまだその長打力は発揮できていないものの四球はよく選んでいます。
うまくいけばこのまま正二塁手として1年プレーする可能性もあります。

エバン・ガティス(ブレーブス)
開幕前はそれほど話題に放っていなかった伏兵捕手。
スプリングトレーニングで6本塁打を放つなど大活躍し、マキャンの怪我もあって開幕から主に捕手としてプレー。
すると開幕戦で本塁打を放ち、その後も打ち続け今のところは8試合で4本塁打という強打者ぶりで早くも4番に据わっています。
守備の評価はあまり高くない打撃型捕手で、マキャンの復帰後どうなるのかが気になるところ。
外野も守れますがブレーブスの外野は不動の3選手が守っており、一塁は今はDL入りしている主力のフリーマンが守っており、控えにするにはもったいないという状態になります。
出場機会さえまとまれば新人王も射程圏内に入ってくるかもしれません。

アダム・イートン(ダイヤモンドバックス)
昨季メジャーデビューした24歳の外野手ですが、新人王有力候補でもありましたがDL入りしてしまいスタートダッシュには失敗。
しかし早めに戻ってこれそうなのでそれほど大きな障害にはならないでしょう。
彼のウリはマイナー3年間で平均打率.355を記録している驚異的な打撃技術。
パワーはまだまだ成長の余地があるものの、守備やスピードにも優れたアベレージタイプの完成系のような選手です。
今季年間通してプレーすれば打率3割、出塁率3割7分、盗塁30は見こめ、そうなると新人王になる可能性も高くなります。

オスカー・タベラス(カージナルス)
未だメジャーデビューは果たしていないものの、MLB.comのプロスペクトランキングで全体3位に入る有望株で、スプリングトレーニングでは24試合に出場しまずまずの結果を残しました。
今季は開幕をAAAで迎えたものの5試合で打率.412と変わらず猛威を振るっています。
打撃においては非常に楽しみな素材で、これでまだ20歳というのがその明るい将来性を予見させます。
早めに昇格し、センターを守るジェイが不振に陥れば彼にもチャンスが回ってくるでしょう。


本命:ヒョンジン・リュ
対抗:シェルビー・ミラー
穴:ホゼ・フェルナンデス
と私は予想していますが果たしてどうなるのかシーズン終了後が楽しみです。

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