2014年5月23日金曜日

アレックス・ゲレーロ、オリボに耳をかじられる

ドジャースに所属するアレックス・ゲレーロが実績ある捕手のミゲル・オリボに耳を噛みきちぎられるという出来事があった。
マイナーでの出来事だったが、どうやらダグアウトでの小競り合いがあったようだ。
これによってオリボはドジャースをクビになった。
非常に珍しい出来事ではあるが、ゲレーロは耳の再接着手術を受けたという。

ここで話題になっているゲレーロについて少し記述しておきたいと思う。
彼はキューバ出身27歳の内野手で、主に二塁を守る。
キューバ代表に入るような選手ではなく、ドジャースが4年2800万ドルという高額な契約を結んだものの基本的には守備型でその実力は未知数という状態だった。
とはいえ期待度は低くなく、ドジャースとしてはエリスが抜けた二塁の穴を埋めるために獲得した選手で、出場機会は多く与えられるだろうということで新人王候補として一応名を連ねていた。
そしてスプリングトレーニングに入ると打撃でもしっかり結果を残し、ゲレーロのレギュラーはほぼ確定かとも思われたのだが、くすぶっていた元プロスペクトのディー・ゴードンが大爆発しよく打ちよく走ったため(打撃成績は降下してきたものの現時点で25盗塁と盗塁王争いを独走中)、ゲレーロは出場機会を奪われマイナー行きとなってしまった。
これで彼がマイナーで不調ならゲレーロとは何だったのかと思われるところだが、彼は彼でAAAにおいて33試合に出場し打率.376 10本塁打 OPS1.152と予想以上の大活躍をみせている。
運に恵まれすぎている感もあり、キューバ人らしい早打ちもあっておそらく今は実力以上の数字が出ているとみて間違いないが、ゴードンが本格的な不調に陥ればそろそろゲレーロの出番が回ってくるという矢先の出来事だった。
ちなみにドジャースの三塁手ウリベがDL入りしたことで、代役としてAAで全く打てていなかったキューバの守備の名手エリスベル・アルエバルエナがメジャー昇格している。
彼がどういう使われ方をするのかはまだわからないが、今回の騒動さえなければゲレーロにその役目が回ってきていたかもしれないと思う気の毒なことだ。





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