2014年10月30日木曜日

ワールドシリーズ第7戦 2014年チャンピオンはジャイアンツに

ロイヤルズ 2-3 ジャイアンツ

ジャイアンツがロイヤルズを下し、4勝3敗でワールドチャンピオンに輝いた。
ロイヤルズ投手陣はしっかり仕事を果たした。
勝ち越しを許しはしたものの継投のタイミングも悪くはなかった。
しかし最後に彼らの前に立ちふさがったのはもはや貫禄すら出てきたワールドシリーズ最強の投手バンガーナーだ。
先発ハドソンを2回途中で降ろし想像以上に早い継投となったジャイアンツは続くアフェルトが好投。
そしてジャイアンツがリードを奪った5回から出てきたのはこのワールドシリーズ3度目の登板となるバンガーナー。
一時はチャンスも作ったもののそれをものにできず、結局バンガーナーに5回無失点と最後まで投げ切ることを許してしまった。
また彼はこれでポストシーズンでの登板回数の最多記録を作った。
とにもかくにもこのシリーズ、いやこのポストシーズンはバンガーナーのためにあったようなものだ。
この疲労が来季以降に響かないか心配ではあるが、今はただ王者をたたえよう。
これでジャイアンツはこの5年間で隔年で3度のチャンピオンリングを手にしたことになる。
レギュラーシーズンこそそれほど圧倒てきな数字を残すことはほとんどないが、バンガーナー、ポージーなど重要な選手が揃っている今は名実ともに黄金期と呼んでいいだろう。
特にポストシーズンでの強さには目を見張る。

今回残念ながら王冠を手にすることはできなかったロイヤルズには、来季以降是非地区優勝を果たしてワールドシリーズへまた進出してもらいたい。



2014年10月29日水曜日

ワールドシリーズ第6戦

ロイヤルズ 10-0 ジャイアンツ

崖っぷちに追い込まれてホームへと舞い戻ったロイヤルズだが、序盤の集中打でジャイアンツ先発ピーヴィを打ち崩し早々に試合を決め、終わってみればリリーフ3本柱を出す必要もない圧勝となった。
サンフランシスコではいまいち元気がなかった打線の大爆発、そしてもうバンガーナーが彼らの前に立ちふさがることはないということはロイヤルズにとって大きなアドバンテージになる。
逆にジャイアンツとしては最悪のシチュエーションだ。
ただでさえ勢いのあるロイヤルズをアウェイでの第7戦という状態で戦わなくてはならないのだ。
この試合で大炎上したピーヴィは第2戦でも先発の責務を全うすることができず、ジャイアンツが敗退すれば大戦犯となってしまうだろう。

さて、今季の集大成であるワールドシリーズ第7戦の先発はロイヤルズがガスリー、ジャイアンツがハドソンだ。
前回のこの顔合わせではガスリーに軍配が上がったが僅差だった。
有利なのは俄然ロイヤルズ、個人的にもロイヤルズにこのワールドシリーズを制し伝説の締めくくりとしてもらいたい。




ワールドシリーズ第5戦

ジャイアンツ 5-0 ロイヤルズ

再びエース対決となったこの一戦、どちらも絶対に落としたくなかった試合ではあったが、もはや歴史に残るレベルのワールドシリーズ投手バンガーナーを先発させたジャイアンツが勝利し、3勝2敗と王手をかけた。
何と言っても言及すべきはバンガーナー。
シールズも悪くはない出来だったがバンガーナー相手に手も足も出ず完封まで許してしまった。
バンガーナーのワールドシリーズでの通算成績は4勝0敗 防御率0.29 31.0回と圧倒的としかいいようがない。
なにせこれまで4試合に投げて失点した試合すらわずか1つなのだ。
25歳という若さでこれだけワールドシリーズでのキャリアを築き上げている点も驚きだ。
ただ気になるのはこれで今季の彼は39試合に先発登板したということ。
この登板数の多さが来季に響かなければいいのだが...
とは言え今最も気にすべきはワールドシリーズの行く末。
これで追い込まれたロイヤルズは崖っぷちの状態でホームに戻ることになる。
大事な6戦目を託すのは両チームともに第2戦と全く同じ先発投手。
第2戦では若きベンチュラの奮闘と大量得点で勝ち切ったが、次の試合はどうなるだろうか。
もし勝てばロイヤルズがかなり有利になるシチュエーションだけにジャイアンツとしてはなんとしてもここでシリーズを決めたいところだろう。




2014年10月27日月曜日

オスカー・タベラス交通事故死

今回は訃報をお伝えしなければならない。
あまりにショックの大きい出来事であるが、カージナルスのトッププロスペクトであり今年デビューしたばかりだったオスカー・タベラスが母国ドミニカでの交通事故のため亡くなった。
タベラスは22歳だった。
MLBファンの多くが期待した彼の将来がこんな形で絶たれてしまったことにショックを隠せない。
まだ詳細は分からないが、恋人も同乗していたとのことだ。
彼のご冥福をお祈りいたします。

ワールドシリーズ第4戦

ジャイアンツ 4-11 ロイヤルズ

序盤はロイヤルズのムードだったが中盤からホームでの連敗を避けたいジャイアンツが逆襲を始めると空気は一変。
5回に同点に追いつくと6回に勝ち越し7回に駄目押しとこの3イニングだけで9点を奪い逆転勝ちを決めて見せた。
両チームともに先発は早い回で降りたが、ジャイアンツのリリーフ陣が無失点で抑えたのに対し、ロイヤルズはリリーフが8失点と散々な出来だった。
しかし勝ちゲームで登板する3本柱が打たれたわけではなく、その点ではロイヤルズは悲観する必要はないだろう。
勝敗をタイに戻し面白くなってきたこのシリーズだが次の第5戦は大きなターニングポイントになりそうだ。
勝利したチームがワールドリングに王手をかけるだけでなく、1戦目同様シールズ対バンガーナーのエース対決になる。
調子を考えればバンガーナーが投げるジャイアンツが大いに有利ではあるが、その絶対的存在をロイヤルズが打ち崩すことができればジャイアンツに大きなダメージを与えることができる。
ホーム最終戦でリーチをかけたいジャイアンツとホームに戻る前にリーチをかけたいロイヤルズの意地のぶつかり合いになるだろう。
シールズの調子と継投のタイミングなどの采配を大きく結果に影響しそうだ。


ワールドシリーズ第3戦

ジャイアンツ 2-3 ロイヤルズ

初戦に幸先よく先制し、中盤にも加点したロイヤルズが接戦を制し敵地で2勝目を手にした。
この試合でもロイヤルズは先発が6回を投げることはなかったが再びリリーフ陣で勝ちをもぎとった。
ジャイアンツはホームでの初戦を落とすかなり痛い敗戦になってしまった。


ワールドシリーズ第2戦

ロイヤルズ 7-2 ジャイアンツ

初戦を大敗で落としたロイヤルズだが、今度は6回の5得点など7得点を奪う猛攻で大勝し返して見せた。
この試合先発したのは若き豪腕ベンチュラ。
6回こそ投げ切ることはできなかったがそこはロイヤルズの強固なリリーフ陣。
ヘレーラ、デイビス、ホランドの3本柱でしっかり試合を締めた。
ジャインアツも中盤までは粘っていたのだが一旦崩れ始めるとロイヤルズの流れに呑まれてしまった。
それでも先発全員安打を記録するなど打線の調子自体は決して悪くはない。



2014年10月23日木曜日

ワールドシリーズ第1戦

ロイヤルズ 1-7 ジャイアンツ

ついに開幕した2014年ワールドシリーズ。
ワイルドカード対決、また無敗のロイヤルズと経験豊かなジャイアンツということで注目度も高いこの1戦。
ロイヤルズの連勝はどこまで続くのかという期待とともにカンザスシティで開幕したこの試合は、エース対決の末ロイヤルズが大敗。
ポストシーズンに入って好調とは言えないシールズが早々に大量失点し、相手がバンガーナーだったことで早々に試合が決まってしまった。
バンガーナーはワールドシリーズの申し子とも言える投手で、2010年にルーキーながら8回無失点の快投を演じ、2012年にも7回無失点で2年ともチームのワールドシリーズ制覇に大きく貢献している。
そしてエースとして臨んだ今回もしっかり勝利を掴み取り、流れをつかんだ。
またこの第1戦目をとることの重要性はデータにも表れている。
過去11年のうち10年で1戦目を先取したチームがワールドシリーズ制覇している。
またロイヤルズにとってこれが大きなダメージになることは間違いない。
なぜならホームでの1戦を落としたというだけでなく、この前人未到の勢いにストップをかけられたことになるからだ。
エース対決で大敗したロイヤルズは第2戦目を若手のベンチュラに託すことになるがホームでの連敗だけはさけたいところだ。


2014年10月17日金曜日

ロイヤルズ、ジャイアンツがワールドシリーズへ進出

ロイヤルズは未だ止まらぬ快進撃で強敵オリオールズをスイープ。
全試合2点差以内という接戦を全て制したあたりに今の勢いの凄さを感じさせる。
投手陣がふるわない日は打線が結果を出し、打線がふるわぬ日は投手陣が結果を出すという投打がうまくかみ合った状態が続いている。
またポストシーズン初戦から8連勝というのは新記録でもあり、この数字をワールドシリーズでも伸ばすことができるだろうか。

ロイヤルズ 2-1 オリオールズ 4勝0敗でロイヤルズがワールドシリーズ進出
ジャイアンツ 6-4 カージナルス 3勝1敗でジャイアンツがリード




今日行われた試合ではジャイアンツがカージナルスを下しワールドシリーズ進出を決めた。
両チームともにエースをたてて臨んだこの一戦は、7回までカージナルスがリードする展開だったが8回にモースの本塁打で追いつくと9回にイシカワのサヨナラスリーランで試合を終わらせるという劇的な展開。
これで4勝1敗とジャイアンツはワールドシリーズ進出を決めた。
これによりワールドシリーズはロイヤルズとジャイアンツのワイルドカード対決となるが、これは2002年以来のこととなる。
またこの時もナ・リーグの代表として進出したのはジャイアンツだった。
過去4年間で2度ワールドチャンピオンに輝いている経験豊富なジャイアンツが栄冠を掴むのか、一つの歴史を作る勢いで快進撃を続けるロイヤルズが29年ぶり2度目のリングを手に入れるのか非常に興味深い一戦だ。
ここまで試合自体は接戦が多かったもののもつれたシリーズがほとんどない今ポストシーズン、最後に伝説となるようなシリーズをこの両チームには演じてもらいたい。

ジャイアンツ 6-3 カージナルス

2014年10月15日水曜日

Who's gonna stop Royals? 止まらぬ快進撃

レギュラーシーズンやディビジョンシリーズでその強さを見せつけたオリオールズ。
しかしそんな彼らでもどうしても今のロイヤルズは止められない。
今回の試合は打ち合いにはならなかったが、投手戦こそロイヤルズの土俵であり、オリオールズはロイヤルズの強力リリーフ陣を打ち崩すことができなかった。
未だ無敗の彼らを止めるチームは出てくるのだろうか。
オリオールズはもう後がない。
ナ・リーグはジャイアンツがカージナルスを追いかける展開になり、地道に得点を重ね追いつきはしたものの最終的には 延長10回にジャイアンツがサヨナラ勝ちする劇的な終わりとなった。

ロイヤルズ 2-1 オリオールズ 3勝0敗でロイヤルズがリード
ジャイアンツ 5-4 カージナルス 2勝1敗でジャイアンツがリード




2014年10月14日火曜日

NLCS第2戦はカージナルスがサヨナラ勝ち

ホームでの1戦目をバンガーナーの好投に阻まれ落としたカージナルスは伏兵ウォンのサヨナラ本塁打により勝敗をタイに戻した。
カージナルスは今プレーオフ長打の面で非常に調子がいいカーペンターの本塁打で先制し4回にもさらに加点するが、徐々に差をつめたジャイアンツについに7回逆転を許す。
しかしその裏タベラスの本塁打で追いつくと8回にもアダムズの本塁打で勝ち越しに成功する。
これで試合が決まったかと思われたが9回守護神ローゼンタールが打ち込まれ再びタイに戻されるという一進一退の展開。
最後はウォンが放った本塁打で勝敗は決したが、なんとも劇的な展開だった。
サヨナラ本塁打のウォンは決して打力の高い選手ではないがディビジョンシリーズでも試合を決める本塁打を放っている。
デビューイヤーとなった昨季はワールドシリーズで上原に牽制されその試合最後のアウトを奪われるという悔しいシーンも味わっており、今季はその雪辱を果たせるか。



2014年10月12日日曜日

ALCSロイヤルズが2連勝 NLCSバンガーナーの好投でジャイアンツが先勝

ALCS2戦目はなんとまたしてもロイヤルズが勝利。
これでロイヤルズはポストシーズンに入って5連勝ということになる。
勝利の要因となったのは好調な打撃陣と強固なリリーフ。
先発したベンチュラの調子こそ良くはなかったが、先発がダメならリリーフを早い回につぎ込みシャットアウトできるのがこのチームの強みだ。
オリオールズは最後にオデイとブリットンという2人の要の投手が耐えきれなかった。

ようやく始まったNLCSの方もアウェイのジャイアンツが勝利。
好調で、若いながらポストシーズンでの経験豊富なバンガーナーの好投にカージナルス打線は手も足も出なかった。
エース対決で踏ん張りきれなかったウェインライトがカージナルスとしては誤算だったが、今季のポストシーズンで調子がよくないウェインライトは今後大きな足かせになるかもしれない。





ALCSロイヤルズが先勝

ロイヤルズの勢いが止まらない。
ALCS初戦は、中盤までロイヤルズが流れをものにしリード。
しかしその後ホームのオリオールズがシールズを攻めたて追いつき、これで流れはオリオールズのものになったかと思われた。
ところが延長10回にゴードンとムースタカスに本塁打が出てロイヤルズが勝ち越し、その裏にオリオールズも1点は返したものの敗北した。
打力や地力ではおそらく勝っているオリオールズだが、ホームでの手痛い敗戦となってしまった。

オリオールズ 6-8 ロイヤルズ 1勝0敗でロイヤルズがリード



2014年10月8日水曜日

カージナルス、ジャイアンツがNLCSへ進出

勝敗はタイに持ち込まれることなく決まった。
絶対的エースのカーショウで勝ちにいったドジャースは、またもや7回にカーショウが崩れ逆転を許し、そのままカージナルスの強力リリーフ陣にシャットアウトされてしまった。
シーズン中はあれほど圧倒的だったカーショウだが、このシリーズでは2試合で防御率7.82と散々な内容で幕を閉じた。
敗因はカーショウに対する信頼度の高さと、早い回から任せられる絶対的リリーバーの不在だったのではないだろうか。
もう一方のカードでも経験豊富なジャイアンツが接戦を制し勝利。
ナショナルズはハーパーが好調で一時は同点に追いついたが、最終的にはリリーフが打たれ敗戦。
長打を一本も打たずにギリギリで勝ってしまうあたり、やはりジャイアンツは試合巧者である。
さて、またしてもポストシーズンでおなじみのジャイアンツとカージナルスが勝ち進んだわけだが、ここまでの流れを考えるとこの2チームの対決も白熱したものになりそうだ。
接戦続きの今季のポストシーズンだが、今後も何かドラマが待っているのだろうか。

カージナルス 3-2 ドジャース 3勝1敗でカージナルスがNLCSへ進出
ジャイアンツ 3-2 ナショナルズ 3勝1敗でジャイアンツがNLCSへ進出






2014年10月7日火曜日

NLDSは両カードとも2勝1敗に

相変わらず僅差の展開が続くポストシーズン。
今日もナ・リーグの2試合が行われた。
崖っぷちの状態からサンフランシスコへと戦場を移したナショナルズは7回に奪った先制の3点を守りきり勝利。
エースで決めにいった試合を落としたジャイアンツとしてはこれは大きなダメージになったかもしれない。
もう一方のカードではドジャースが中盤に追いつくもまたしてもリリーフが誤算になりカージナルスが勝利。
カージナルスはカーペンターが3試合連続本塁打を放つ好調ぶりを見せている。
これでドジャースは敵地で後がなくなり、明日の試合を絶対的エースのカーショウに託すことになる。

カージナルス 3-1 ドジャース 2勝1敗でカージナルスがリード
ジャイアンツ 1-4 ナショナルズ 2勝1敗でナショナルズがリード





2014年10月6日月曜日

ロイヤルズ、オリオールズが次のステージへ

今日はナ・リーグが移動日のためア・リーグの2試合のみだったが、その試合でリーグチャンピオンシップシリーズへ進むチームが決まった。
ロイヤルズ、オリオールズの2チームだ。
激戦区東地区を勝ち抜いたオリオールズがタイガースを打倒したことは大きな驚きではないが、ワイルドカードから勝ち上がったロイヤルズが両リーグトップの98勝をレギュラーシーズンで挙げた強力なエンジェルスをスウィープしたことは驚くべきことだろう。
エンジェルスは主力の不調が響いたが、それ以上にこのサプライズの原動力となっているのはおそらくロイヤルズの勢いだ。
ワイルドカードゲームでの衝撃的なゲームを経てここまで来た勢いはもはや本物。
次の相手は強力オリオールズとは言えここまで来たらそれすらも飲み込んでしまいそうな雰囲気がある。
久方ぶりのポストシーズンにロイヤルズは選手のみならずファンも興奮のうずに巻き込まれている。
地力はどうしても他の出場チームに劣るだろうが、他チームにとって今のロイヤルズは最も大きな脅威だ。
個人的には応援していたエンジェルスが敗退したことに失望を隠せないのだが、こうなったロイヤルズに一つの伝説を作ってもらいたいとも思う。

ロイヤルズ 8-3 エンジェルス 3勝0敗でロイヤルズがALCSへ進出
タイガース 1-2 オリオールズ 3勝0敗でオリオールズがALCSへ進出




2014年10月5日日曜日

接戦が続くポストシーズン 史上最多イニングが記録される

今日はア・リーグは移動日で休みのためナ・リーグの2試合のみ。
何かと話題にあふれている今季のポストシーズンはここでもまた話題を提供してくれた。
それはジャイアンツ対ナショナルズ戦で記録された、ポストシーズン史上最多イニング数だ。
そのイニング数はなんと18、そして試合時間は6時間23分に及んだ。
1対0という投手戦で、今季シーズン最終戦でノーヒッターを達成したジマーマンが完封間近までいくが、あと1アウトというところで抑えのストーレンにマウンドを譲り、シーズンは好調だったストーレンがここで打たれ同点になる。
そしてここからどちらも総力戦で投手をつぎ込む展開になったがどちらも譲らず最終的には18回にベルトの本塁打で奪った1点を守りきり勝利となった。
これでナショナルズは後がない状況に追い込まれただけでなく、精神的にもダメージの大きい敗戦でビジターでの戦いに挑むことになる。

またもう一方の試合でも終盤にカージナルスが追いつき、さらにドジャースが勝ち越すという展開で接戦。
今季のポストシーズンは特に延長、接戦の多さが目立つ。

ナショナルズ 1-2 ジャイアンツ 2勝0敗でジャイアンツがリード
ドジャース 3-2 カージナルス 1勝1敗でタイ



NLDS開幕

ア・リーグから一日遅れてナ・リーグの方でもディビジョンシリーズが開幕した。
ナ・リーグの対戦カードは以下の通り。

ナショナルズ(東地区1位)vsジャイアンツ(ワイルド)
ドジャース(西地区1位)vsカージナルス(中地区1位)

ア・リーグを含めた試合結果は以下のようになった。

オリオールズ 7-6 タイガース 2勝0敗でオリオールズがリード
エンジェルス 1-4 ロイヤルズ 2勝0敗でロイヤルズがリード

ナショナルズ 2-3 ジャイアンツ 1勝0敗でジャイアンツがリード
ドジャース 9-10 カージナルス 1勝0敗でカージナルスがリード

この日は全試合が接戦となったが中でも面白い展開になったのがオリオールズとタイガースの一戦。
8回表終了時点で3-6とタイガースリードでオリオールズは敗戦濃厚だったにも関わらず、その裏に一気に4点を奪い逆転してしまうという劇的展開。
またドジャースとカージナルスの一戦でも両チームサイ・ヤング賞候補の大エースで挑んだにも関わらずウェインライトは5回途中6失点、カーショウは7回途中8失点で降板するというまさかの乱打戦になった。
こちらもカージナルスが7回に逆転しており、やはりポストシーズンは終盤に何が起こるかわからない。
オリオールズとロイヤルズはこれで次ステージ進出へリーチをかけたわけだが、特に気になるのはロイヤルズの勢い。
劇的展開を演出したワイルドカードゲームでの勢いをまだ維持しており、接戦での集中力に凄いものがある。
巨大戦力エンジェルスとのこれまでの戦いを見る限り、ここを一気に突破すれば最後まで突っ走っていきそうな勢いだ。




2014年10月4日土曜日

ALDS開幕

ワイルドカードゲームが終了し、ア・リーグのディビジョンシリーズが開幕した。

オリオールズ(東地区1位)vsタイガース(中地区1位)
エンジェルス(西地区1位)vsロイヤルズ(ワイルド)

この2カードで先に3勝したチームがリーグチャンピオンシップシリーズへ進出することになる。
第一戦の結果は以下のようになった。

オリオールズ 12-3 タイガース

エンジェルス 2-3 ロイヤルズ

今日からはナ・リーグの方もディビジョンシリーズが開幕する。




2014年10月2日木曜日

ワイルドカードゲーム、ナ・リーグはジャイアンツが勝利

前日のア・リーグのゲームと比べて波乱のないかなりのワンサイドゲームになってしまった。
3回まで0行進が続いたものの4回にジャインツがクロフォード満塁本塁打で4点を奪うとそこからはワンサイドに。
特にジャイアンツ先発のバンガーナーの独壇場で9回を10奪三振の完封勝利。
最終的にスコアは8-0となり、PNCパークに駆けつけたパイレーツファンにとっては苦い思いでとなった。
打つべき選手が打ち、抑えるべき投手が抑えたジャイアンツとしては完璧なゲームになった。
近年2のワールドチャンピオンを経験しているジャイアンツはワイルドカードとは言え他チームにとってはやはり油断ならない相手になりそうだ。
続くジャイアンツの対戦相手は絶対的先発ローテーション擁するナショナルズ。
戦力だけ見ればナショナルズ有利だが、ポストシーズンでの経験に乏しい彼らと経験豊富なジャイアンツの戦いは面白いものになりそうだ。


2014年10月1日水曜日

Unbelievable!! 球史に残るワイルドカードゲーム

ここまで劇的な展開が近年あっただろうか。
今季のポストシーズンはアスレチックス対ロイヤルズのワイルドカードゲームから始まった。
しかしこれがなんとも信じがたい劇的な展開。

両チームともエースをたてて臨んだこのゲームだが投手戦になるかと思いきや初回から両チームともに得点し、3回の時点で3−2とホームのロイヤルズがリードしていた。
均衡が崩れたのは6回。
先発のシールズが2人のランナーを許すとロイヤルズベンチが動き投手をベンチュラに交代。
シーズン中先発で活躍した投手をリリーフでつぎ込むポストシーズンではまま見られる作戦で逃げ切りを図ったが、これが裏目に出て交代して早々にモスにこの日2本目の本塁打を許し、さらに後続のヘレーラも打たれ3−7とリードされる。
敗戦の雰囲気が漂い始めた中で8回にロイヤルズはなんとか3点を返し1点差で最終回を迎える。
ロイヤルズは代打でウィリンガムを出すとシングルヒットで出塁、すかさずMLB屈指の俊足ダイソンを代走に送り、エスコバーの送りバントで1アウト2塁とする。
そこで青木の打席が回ってきたが警戒される中ダイソンが見事に盗塁を決め、青木も犠牲フライを放ち土壇場で同点に追いつく。
そこから均衡状態が続くが12回表にアスレチックスが得点し、ロイヤルズとしては万事休すかと思われたが1アウトからホズマーが三塁打を放ち大チャンスを作るとルーキーのコロンがしっかりとヒットを放ち再び同点に追いつく。
さらに2アウトからコロンが盗塁するとここしかないという場面でペレスがサヨナラヒットを放ちゲームセット。
4時間45分に及ぶ熱戦は久方ぶりのプレイオフに沸くホームのロイヤルズに軍配が上がった。

近年のポストシーズンで最高と言ってもいいであろうこの試合の鍵になったのは盗塁。
ロイヤルズは長打力に欠けるチームであり、実際この試合でもロイヤルズの選手は1本も本塁打を放ってはいない。
しかしなんと7人が7つの盗塁を 決めたこの試合、9回に同点に追いついた場面でも12回のサヨナラの場面でも盗塁が結果的に大きなファクターとなっている。
このポストシーズンロイヤルズがこのまま勝ち残っていけるかはわからない。
しかし彼らが躍進するとすれば、今後も鍵になってくるのは盗塁になるはずだ。
とにかく今日は長年我慢し続けたロイヤルズのファンには心よりおめでとうを言いたい。