2012年1月10日火曜日

日本人選手の挑戦

今年も日本人選手が海を渡りMLBに挑戦します。
現時点で移籍が決定したのは3人です。
残念ながら中島は破談してしまい、青木とダルビッシュは交渉中です。
そこで既に決定した3選手の来季がどうなるのか予想してみます。

・岩隈久志”SEA 1年150万ドル 出来高340万ドル”
岩隈は昨年ポスティングによりOAKと交渉しましたが破談してしまいました。
当時OAKが提示した条件よりだいぶグレードが下がってしまいましたが、最初はこれくらいの方が本人もやりやすいのではないでしょうか。

MLBでの成功を握るカギは”耐久性”と”スプリッターの制球”の二つになるでしょう。
耐久性は当然ながら中4日でのローテーションに耐えられるかというところですが、今までの故障歴から考えるにおそらくフルシーズン先発ローテーションを守りきるのは難しいと思われます。
しかし彼の”無理をしない”という信条は日本よりもむしろMLBのほうがあっているのではないでしょうか
後者は非常に重要な要素になります。
彼が最も評価されているのがこの低めにコントロールされたスプリッターです。
そもそもMLBでは使い手の少ないスプリッターをどこまで磨くことができるか。
黒田もこの球種を駆使して活躍しています。

SEAは打線の援護がほとんど見込めず、勝敗はあまりよくないものになるかもしれませんが、幸運にも本拠地はリーグ屈指のピッチャーズパークです。
うまくやれば内容はそれなりのものになるのではないでしょうか。
��勝10敗 防御率3.70 投球回150 奪三振138 四球40
と予想します。

・和田毅”BAL 2年815万ドル”
激戦区であるア・リーグ東地区にはいってしまったのは不運ですが、年俸も適正ですしあまり過度なプレッシャーも受けることがないのでなかなかいいのではないでしょうか。

アメリカでは日本のジェイミー・モイヤーという報道もあった和田ですが、制球力が鍵を握りそうです。
独特のフォームで打者のタイミングをはずし、抜群の制球力で翻弄する。
これが出来ればMLBでも活躍できるでしょう。
しかし球質の軽さは不安要素です。
特に同地区にNYY、BOSという驚異的な打線を持つチームがあることもあり、被本塁打はかなり多くなりそうです。
フォームが独特でMLBでは通用しやすいのではないかという声もあがっていますが、先発だと慣れられてフォームのアドバンテージはあまり見込めないでしょう。
上原のようにリリーフ転向になる可能性も低くはありません。
和田にとっては幸運なことに、BALは先発ローテーションが確定しておらず、ガスリー以外の若手投手たちとの競争になります。
しかし年齢ではアドバンテージがなく、同程度の実力だった場合は若手が優先されてしまうのも確かです。
被本塁打を恐るあまり四球が多くならないこと祈ります。
��勝12敗 防御率4.20 投球回140 奪三振120 四球50

・川崎宗則”SEA マイナー契約”
彼はイチローとプレーしたいという夢を叶えるために渡米します。
その夢を叶えるために貪欲になれるなら、メジャー昇格へのモチベーションとしては問題ないのではないでしょうか。
しかし川崎には酷なことですが、彼がSEAのレギュラーを奪い取るところは想像できません。
守備範囲は広くなく肩も弱いという時点でショートとサードは期待できず、セカンドは初のフルシーズンを迎える期待の星アックリーがいます。
川崎は俊足ではありますが打撃に関しては特筆すべきものはなく、早打ちでMLBでは好まれないタイプです。
年齢も30歳と将来の期待しての起用もないでしょうし、残念ですがメジャー昇格してもレギュラーは無さそうです。
唯一のいきる道は”足を活かす”です。
20試合 打率.220 本塁打0 打点5 盗塁8 
と予想します。
この予想をいい意味で裏切ってくれれば日本人としては嬉しいところですが。

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