2015年7月24日金曜日

ドジャースの誇る最強のダブルエース

それぞれリーグトップクラスの実力を持った右投手と左投手の左右のダブルエースというのは誰もが夢見る先発ローテーションの一角だろう。私でもファンタジードラフトで自由に選手を獲得できるのであればそういった1,2番手を作るだろう。そんな”僕の考えた最強のダブルエース”とも言うべきものを今季のドジャースは現実に擁しているのだ。
クレイトン・カーショウとザック・グレインキー。この2人のキャリアについてはMLBファンならよく知っているはずだ。カーショウはドジャース生え抜き、そして今やMLB最高と名高い先発投手だ。27歳にして3度のサイ・ヤング賞にMVPを1度、ここ4年連続で防御率リーグ1位、近年ではもはやカーショウくらいしかできない防御率1点台を2年連続でやってのけている。グレインキーは社会不安障害を乗り越えサイ・ヤング賞を獲得し、投手としては史上有数の巨額契約でドジャースへ移籍後もしっかりエース級の投球を見せている。どこへ行ってもエースになれるような投手が左右で2人揃っているのに、今季はそれがさらに凄みを増しているのだ。

クレイトン・カーショウ
8勝6敗(12位) 防御率2.51(8位) 140.0回(1位) 185奪三振(1位) WHIP0.94(4位)



ザック・グレインキー
9勝2敗(9位) 防御率1.30(1位) 131.1回(3位) 117奪三振(12位) WHIP0.82(2位)



ここまでの数字はほぼあらゆる点でトップクラスなのだが、凄いのはシーズンが中盤に入ってから。カーショウは序盤はらしくなく打ち崩される場面が目立ち防御率上位からは蚊帳の外だった。しかし6月にはいってからギアが入り7月に至っては4試合でわずか1失点、2試合は完封という驚異的な出来で圧倒し続けている。その内容は四球を出さない、本塁打を打たれない、三振を奪る、という投手にとって最も必要な要素を完全に体現している理想的な投球だ。これで連続無失点イニングは29に伸びた。
グレインキーは4月から全ての月で防御率1点台という抜群の安定感だったのだが、こちらもまたギアが一段上がり今の所43.2回連続無失点を記録している。ハーシュハイザーの持つMLB記録の59イニングをも狙える位置につけており、7月の月間防御率はもちろん0.00。カーショウのように毎試合奪三振ショーを繰り広げる派手さには欠けるものの絶対的な制球力を武器に点を全く許さない。
タイプの違う2人の絶対的エースだが、6月以降では間違いなくMLB最高のダブルエースと言えるだろう。カーショウの調子の上げ方を見るに、彼についてはここからさらに数字がよくなるだろう。シーズンが終わる頃には史上有数のダブルエースと言える成績になる可能性も少なくないだろう。 

0 件のコメント:

コメントを投稿