2014年9月29日月曜日

劇的!最後の最後のノーヒッター

ナショナルズのレギュラーシーズン最終戦はホームでのマーリンズ戦だった。
スタントンを欠くマーリンズ打線はスケールに欠けるとは言え、マーリンズ先発のノーヒッター経験者ヘンダーソンが相手とあってナショナルズとしては投手戦は想定の範囲だっただろう。
ナショナルズ先発はジョーダン・ジマーマン。
知名度はそれほどではないが、昨年の最多勝を獲得するなど実力は折り紙付きで他チームにいけば十分エースとして投げられる投手だ。
少し苦しんだ時期があった彼だが今季はオールスター以降かなりいい調子を維持しており、この試合でもハイパフォーマンスが期待された。
そして彼が見せたのは期待以上の、ノーヒッターという結果だった。
1点差の緊迫した展開にも関わらず最後まできっちりしめたが、最後はかなり劇的な締めくくりとなった。
ノーヒッターにはスーパープレーがつきものと言われているが、それが最後の1アウトで起こることは珍しい。
この日最後の打者となるイェリッチが9回2アウトから放った打球は左中間を破りそうな大きな飛球で、2人の外野手はそれを必死で追っていた。
その打球が抜けていれば年に何度か見られる物悲しいノーヒッター未遂となるところだったが守備固めで入っていた左翼手のスティーブン・スウザがなんとこれをダイビングキャッチ。
打たれてからのキャッチが為されるまでのジマーマンの心境のめまぐるしさにも面白いものがあったが、何はともあれ彼はこれでキャリア初の、そして今季4人目のノーヒッター達成となった。
ちなみに相手の先発ヘンダーソンは 昨年の9月29日にノーヒッターを達成しており、最終回に味方が1点を奪いサヨナラ勝ちで無事達成という劇的展開を演出した投手が相手だったのも何かの縁だったのだろうか。





2 件のコメント:

  1. スカーバラ2014年9月30日 11:27

     今回快挙を達成したジマーマン投手を含め、ナショナルズにはフィスター、ローク、ストラスバーグと大リーグ屈指の強力な先発投手陣があります(タイガースにも劣らない)。ナ・リーグの第一シードも手に入れており、ナショナルズにとって初のナ・リーグ制覇とワールドシリーズ出場の大チャンスと言えます。

     ナショナルズはリーグ優勝とワールドシリーズの経験のない数少ないチームの一つです(他にはマリナーズくらいである)。モントリオール・エクスポズ時代に何度か機会があったのですが、あと一歩及ばずを繰り返してしまっていました(最大のチャンスは1981年だった。また、94年もシーズンが中断しなければ可能性が低くなかった)。また、2012年には勝利目前で地区シリーズ突破を逸するという悲劇も味わっています。
     しかし、今年の戦力の充実ぶりを考えると、長年の灰色の歴史を振り払い、悲願を達成する大きな機会が巡ってきたといえるでしょう。個人的には優勝未経験のナショナルズには大いに頑張ってほしいと思います。経験豊富なカーディナルスやジャイアンツはやっかいですが、それを打ち負かすほどの力が今のナショナルズにはあると考えます。

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    1. コメントありがとうございます。
      おっしゃる通り、ナショナルズの先発ローテーションは非常に強力です。
      ようやく本領発揮し始めたエースのストラスバーグ、キャリアハイといっていい内容を残した安定感のあるジマーマン、これまた安定感抜群のフィスター、不調から脱した感のあるゴンザレス、派手さはなくとも実力は2,3番手クラスのロアーク。
      この5人から構成される先発ローテーションは現在MLB最高と言っていいでしょう。
      リリーフもクリッパード、ストーレンの勝ちパターンは絶対的です。
      こういう投手力が非常に高いチームは短期決戦のポストシーズンでも強さを見せるはずですが、やはり気になるのは打線の方ですね。
      キープレイヤーになりそうなのは昨年同様後半になってから調子を大きくあげているワールドチャンピオン経験者のワース、どうにもイマイチ爆発してくれないハーパー、そしてギリギリで復帰したジマーマンあたりでしょう。
      個人的にはエンジェルス対ドジャースのワールドシリーズになってほしいのですが、ナショナルズが上がってくるのならそれはそれで歓迎できるシチュエーションです。
      またナショナルズやオリオールズのような元弱小チームの下克上というのは、他の下位チームのファンにも勇気を与えるものです。
      是非とも頑張ってもらいたいですね。

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