2012年9月5日水曜日

WBC参加を表明

9月4日、選手会がWBCへの参加を表明しました。
そこで改めてWBCについて私の個人的な意見を書く事にします。

今回の件で、日本の国際感覚のなさが露呈したように思います。
日本代表を常設化して、WBCロゴを使わないことで利益は確保できそうです。
しかし、結局MLBは何も譲歩していない、日本の要求は何も通っていないではないか、という意見は多数出てくるかと思います。
そこで我々ファンはしっかりと事情を把握する必要があります。
WBC出場国は何もアメリカや日本のような富裕国だけではありません。
ドミニカやベネズエラといった国は野球が強くても経済的に豊かではありませんし、欧州などでは注目度もかなり低いでしょう。
となれば代表スポンサーを認めてしまえば、それらの国々はスポンサーがつかず出場すらできないということになりかねません。
そして得をするのは日本。
国際的には明らかに日本の主張は自分勝手なものでした。

しかし日本も慈善事業ではない以上、利益を得なくてはいけません。
そういう意味で今回別に財源を確保できたのは落としどころとして良かったと思います。

また、収益分配についても今後議論が再燃するでしょう。
日本のマスコミはただ66%と13%という数字を強調するだけでなく、もっと別の面もしっかり説明すべきです。
出場選手の半数がMLB所属選手で、主催国もMLBである以上、これは全く不平等だと思いません。
主催者としてMLBも負担をしているのですから。

WBCは今まだ成長段階にあります。
どんな大会でも最初から権威を持っていたわけではありません。
WBCもこれから数年、あるいは数十年かけて変化し、権威も生まれてくるでしょう。
問題点は多数ありますが、日本も国際野球の発展のためにと謳うのであれば、IBAFワールドカップに非協力的な態度をとった分、今度こそしっかり協力していくべきです。


何にしても、一ファンとしてWBC出場は歓迎します。
私はMLBファンなので、今大会は2倍楽しめそうです。

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