2014年12月10日水曜日

ホワイトソックスがジェフ・サマージャを獲得

ホワイトソックスがアスレチックスとの大型トレードでジェフ・サマージャを獲得した。
概要は以下のとおり。

ジェフ・サマージャ
マイケル・ノア
   ↓
ホワイトソックス

マーカス・シミアン
クリス・バシット
ジョシュ・フェグリー
ランジェル・ラベロ
   ↓
アスレチックス

今回アスレチックスが獲得した選手はラベロを除いた3人がすでにメジャーデビューを果たしており、年齢的にもそれほど若くはない。
しかしいずれもメジャーでは大した数字はまだ残せていないもののマイナーでは好成績を残しているというタイプだ。
特にフェグリーやシミアンは長打力の面で期待できる。
しかしその代わりにサマージャを失ったのはアスレチックスにとって大きな痛手になるのは間違いない。
シーズン中に獲得したサマージャとレスターを失うことでアスレチックスの先発ローテーションはグレイ、カズミアー、ポメランツに加え2014年全休だったパーカーやグリフィンに頼ることになる。
場合によってはチャベスを再び先発で使ったり、ノーリン、バシットといったメジャーではほぼ未知数に近い若手も使うことになるだろう。
実際アスレチックスはそうやってこれまで強豪と渡り歩いてきたのだが、今回は打線の要であるドナルドソンやモスなども放出してしまっているため投手陣の負担が大きくなるのは必至。
そのあたりを今後ビーンGMがどう解決していくのか気になるところだ。
ビリー・バトラーを3年契約で獲得するなど再建期に入るにしては不可解な補強も見せているため、完全な再建期というわけではないだろう。

対してサマージャを獲得したホワイトソックスはどうやら来季に対して本気で挑むようだ。
弱点の一つであるクローザー問題も元ヤンキースのデビッド・ロバートソンを4年4000万ドルで獲得したことで区切りがついた。
先発はリーグ屈指の左腕セールに加えサマージャ、キンターナと並ぶ3本柱はかなり質の高いものになっている。
残りの2枠に絶対的な投手がいないのが未だ大きな穴ではあるが、若手が台頭する余地があるとも言える。
強力ローテーションを持つ同地区のタイガースや成長著しいロイヤルズは地区優勝候補であっても絶対的な存在ではない。
ホワイトソックスもさらなる補強次第では一気に優勝を狙うチームに変貌を遂げる可能性がある。

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