2015年3月21日土曜日

徹底予測! 2015年大ブレイク候補トップ5

スポーツ界には毎年ブレイク選手の出現がつきもの。
2014年はMLBではア・リーグでサイ・ヤング賞を獲得したコリー・クルーバーや首位打者と盗塁王に輝いたホゼ・アルトゥーベ、NPBでは若き二塁手の山田哲人や菊池涼介などが挙げられる。当然ながら2015年のMLBでもそういった選手が現れるのは間違いないはずだ。
そういった選手は大きく二つのタイプに分けることができると思う。一つはフロックでブレイクしたタイプ。その年運がよく本来の実力以上の数字を出してしまい、こういった選手はそのシーズン中でもムラが激しく翌年以降はさらに成績を落とすことが多い。そしてもう一つはブレイクするべくしてブレイクしたタイプだ。このタイプの選手は例えばその前年にマイナーで飛び抜けた数字を出していたり、すでにメジャーに定着していてもブレイクの予兆を残してシーズンを終えていたりする。当然ながら実力を発揮した結果なので翌年以降も好成績を維持する本物のスターだ。
今回ランキング形式で紹介するのは後者のタイプで、昨年ブレイクの兆しを見せた選手たちだ。

1位 クリス・ブライアント(23) シカゴ・カブス
138試合 打率.325 43本塁打 110打点 出塁率.438 OPS1.098 15盗塁
上記は当然ながらマイナーでの成績だが、プロ1年目の2013年も36試合で9本塁打とそのパワーは確かなもの。その勢いはAAA昇格後も衰えず、今季はスプリングトレーニングで9試合で既に6本塁打を放つなど規格外で、2013年スプリングトレーニングでヤシエル・プイグが打率5割を記録したのに似た勢いを感じる。メジャーではまだ未知数ではあるが、明らかにマイナーでは役不足でスプリングトレーニングにおける活躍ぶりを見る限り彼がフルシーズンメジャーでプレーするならば25本以上の本塁打を放つ姿を想像するのは難くない。新人王の最有力候補でもあり、これほどブレイクの可能性を秘めた選手もいないだろう。シーズン前に大きく期待された若手選手がシーズンが始まってみればさっぱりというのは毎年あることだが、ドラフト全体2位のポテンシャル、マイナーでの実績、スプリングトレーニングにおける規格外の活躍、23歳という年齢とこれ以上ないくらいにブレイク要素は揃っている。マイク・トラウトのような存在になれるだろうかという期待をこめて彼を1位としたい。
*開幕ロースターから外れたためメジャーデビューはしばらくお預けとなった。おそらく5月半ばから6月頃の昇格になるだろう。

2位 ノーラン・アレナード(23) コロラド・ロッキーズ
111試合 打率.287 18本塁打 61打点 出塁率.328 OPS.828 2盗塁
既に守備の名手として1年目から広く知られていたアレナードだが、2年目は怪我こそあったもののしっかりと打撃成績を向上させてみせた。18本塁打中本拠地で16本と完全に本拠地クアーズ・フィールドの性質に頼った打撃であり、今季もロッキーズでプレーする以上同じような傾向は続くだろうが、成長とともにしっかり数字は伸びるだろう。既に数字自体は三塁手としてトップクラスに近いのだが昨季後半の長打力を見ると怪我がなければ今季は25本以上を放つ可能性が高いように思える。問題はロッキーズの選手にありがちな内弁慶を改善できるかどうかだが、逆にそこさえ改善できるのなら全盛期のカルロス・ゴンザレスのようにリーグ最高クラスの数字を残してもおかしくない。今季の現実的なターゲットとしては25本100打点といったところだがこれでも十分なブレイクだと言えるだろう。

3位  ホルヘ・ソーラー(23) シカゴ・カブス
24試合 打率.292 5本塁打 20打点 出塁率.330 OPS.903 1盗塁
ブライアントに続きカブスから。昨季デビューした有望外野手ソーラーの魅力はなんといってもパワー。昨季デビューしたてで本塁打を何度も放った衝撃はカブスファンに強く残っているだろう。粗さも持ち合わせているタイプだが、昨季はマイナーでは選球眼が悪くなかったためメジャーの投手のレベルにうまく適応すれば今度は一時の大爆発ではなく年間通しての活躍が見込めそうだ。うまく適応できなければただの一発がある外野手で終わってしまうリスクもあるが、はまれば今季いきなり20本以上を放つ可能性は低くない。

4位  カルロス・カラスコ(28) クリーブランド・インディアンス
40試合 8勝7敗 防御率2.55 134.0回 140奪三振 29四球 WHIP0.99
第二のクルーバーになる大きな可能性を秘めているのが、もう若手とは言えない年齢になった カラスコだ。昨季から比率を増やしたスライダーが大きな武器となり奪三振率が急上昇。上記の数字はリリーフでのものも含まれているが、主に先発中心での登板となった昨季後半は防御率1.72というサイ・ヤング賞級のパフォーマンスを見せている。これまではお世辞にも好投手とは言えず、ローテーションに入れるかどうかという存在だったが今季は一気にエース格にまでのし上がる可能性がある。

5位 ダニー・サラザー(25) クリーブランド・インディアンス
20試合 6勝8敗 防御率4.25 110.0回 120奪三振 35四球 WHIP1.38
これまたインディアンスからだが、サラザーは平均95mphの速球で力押しする速球派投手だ。こういう投手につきものの問題は制球難だが、サラザーが他の速球投手と違うのはしっかりとストライクゾーンで勝負できることにある。速球の割合が大きいため日本塁打の割合が低くないのが欠点で、この辺りを投球割合を変えるなどして改善できれば一気に化けるだろう。3年目になる今季はとにかく規定投球回を達成することが目標になるが、フルシーズン投げることができれば奪三振王争いの上位にランクすることも可能だ。防御率は3点台中盤、200奪三振などは現実的に目指すことのできる数字だろう。
*スプリングトレーニングでの乱調で開幕ロースターから外れることとなった。

0 件のコメント:

コメントを投稿