2015年4月5日日曜日

ア・リーグ中地区各チーム投打のキープレイヤー

シカゴ・ホワイトソックス

デビッド・ロバートソン(29)
大枚叩いて獲得した念願の絶対的クローザー。彼が機能しないとチーム戦略が大きく狂うことになる。奪三振力は非常に高いが本塁打を浴びること、四球を出すことは少なくない。スプリングトレーニングではこの弱点を完全に露呈し乱調ぶりを披露しているが、ヤンキース、それもリベラの後釜という形でクローザーをつとめあげたメンタルは強力な武器になるはずだ。

アダム・イートン(26)
イートンはデビュー当時から個人的に大いに期待してきた選手だ。高い打撃力、選球眼、スピードとリードオフマンに必要な要素を揃えており、これまで足踏みはしてきたが昨季はついに打率3割に到達した。しかし彼の完成系は打率3割・出塁率4割・30盗塁。アブレイユというランナーを返すことのできる打者を擁するホワイトソックスにあって最も必要なのがイートンのような塁に出る選手だ。


クリーブランド・インディアンス

トレバー・バウアー(24)
ダイヤモンドバックスの将来のエース候補としてドラフト上位で獲得されながら早々にトレード。移籍先のインディアンスでもここまではいまいち結果のでない日々を送っている。課題はやはり制球面だがポテンシャルの高さは疑うべくもない。少しでも制球が改善されれば一気に大化けする可能性を秘めており、それが今季起こってもおかしくない。というよりインディアンスとしては彼にはブレイクしてもらわねば困る。

ジェイソン・キプニス(28)
インディアンスがなによりも切望しているのはキプニスの復活だろう。デビュー以来順調な成長を見せ、2013年にはこのままいけばリーグ最高の二塁手と呼ばれる日も遠くないと思わせたが昨季スランプに陥った。打率はともかく出塁率と長打力には復活してもらいたいところで、彼が本来の力を出せるか如何で打線の厚みは大きく変わってくる。足も使える選手だけに彼が好不調は走攻守すべてに影響する。


デトロイト・タイガース

アニバル・サンチェス(31)
屈指のローテーションはシャーザーという最高の投手を失った。以前は絶対的だったバーランダーももはやただのローテーション投手になってしまった感がある。残るはプライスとこのサンチェスである。プライスが活躍するのは大前提として非常に重要なのが2番手を担うサンチェスになるのは間違いない。パフォーマンスの問題ではない。投げられるかどうかである。マウンドに上がりさえすれば高いパフォーマンスを発揮する彼の最大の問題は故障だ。どんな大投手でも投げられないのであれば金食い虫でしかない。サンチェスが今季を健康に過ごすことは至上命題と言える。

ヨエニス・セスペデス(29)
弱低下した投手陣に対して打線の方には希望の光がある。昨季大活躍したビクター、JDの二人のマルチネスが健在な他、今季はカブレラ復活にもある程度期待できる。そしてなにより大きな希望はセスペデスの加入だ。アスレチックスでは思ったほどの活躍はできなかったが、他の打者のサポートも増えるタイガースにおいては成績向上の余地が大いにある。初の30本塁打も期待していいはずだ。投手力が落ちた分、この人が打撃で穴を埋めなくてはならないだろう。


カンザスシティ・ロイヤルズ

ヨーダノ・ベンチュラ(23)
シールズを失ったロイヤルズローテーション。もちろんどうにかこの穴を埋めなければ昨季の快進撃の再現とはいかないだろう。そして次なるエースの可能性を持つ投手といえばもうベンチュラしかない。チームは彼を長期契約で囲い込もうとしており、エースとして大きく期待されている。ロイヤルズにとっては活躍しなくてはならない選手だろう。

エリック・ホズマー(25)
ロイヤルズには圧倒的に打撃力が足りない。特に長打力だ。かといってムースタカスに期待するのは愚策だ。それくらい彼は期待を裏切ってきた。同時期に活躍し始めたホズマーの方に期待をするのがまだ現実的だろう。本塁打は1年目がピークとなっているが、3割20本塁打のポテンシャルはある選手だ。逆に彼でも打てないようだとロイヤルズ打線は窮地に陥ることになる。


ミネソタ・ツインズ

トレバー・メイ(25)
ツインズは今季はっきり言って優勝争いをする可能性がかなり低い。いくつか補強はしたものの今季は我慢の年として割り切るべきだろう。となると気になるのは若手がどれほど活躍するか。投手で重要になってくるのは開幕ロースターからは外れたプロスペクトのメイ。昨季遅いデビューとなったが荒れ球ながら高い奪三振力を見せるなどポテンシャルの高さを見せてくれた。シーズン途中で昇格しローテーションに定着することが目標となる。

ケニース・バルガス(24)
野手に関しても若手がどれだけ成長できるかが重要事項。中でも昨季53試合で9本塁打のバルガスはツインズにとって念願の強打者になる可能性がある。ドージアーやアルシアなどもいるが、確実性に欠ける彼らより高打率を残す選手になれる存在だ。彼が打率2割8分・25本ほど打てるならば今後ツインズの将来設計はかなり明るいものになる。

0 件のコメント:

コメントを投稿