2012年1月17日火曜日

現在最強の左打者は誰か

プリンス・フィルダーの契約が未だにきまらず、MLBファンはやきもきしていることでしょう。
フィルダーと言えば現役最強の左打者の候補にも挙げられますが、現在最も優秀な左打者を考察してみたいと思います。

まず候補としてカーティス・グランダーソン、ジョシュ・ハミルトン、エイドリアン・ゴンザレス、ライアン・ハワード、カルロス・ゴンザレス、ジャコビー・エルズベリー、プリンス・フィルダー、ジョーイ・ボットー、ロビンソン・カノーを挙げておきます。
さらに私はこの中からA・ゴンザレス、P・フィルダー、J・ボットーの三人に絞り込みました。

他の打者を外した理由は以下の通りです。

C・グランダーソン:今季は本塁打増加したものの確実性(打率、三振)で劣る

J・ハミルトン:怪我さえなければ素晴らしい成績を残すものの左投手とデーゲームに弱い

R・ハワード:パワーと打点を稼ぐ能力は随一だが確実性で劣る

C・ゴンザレス:ヒッターズパークの恩恵をモロに受けておりアウェイでは並の打者

J・エルズベリー:今季は躍進したがフロックの可能性を捨てきれない

R・カノー:打率が高く本塁打も多いが四球が少なく出塁率は高くない

残った三選手を詳しく考察します。

プリンス・フィルダー
現役では一二を争うパワーの持ち主。
打率3割を超えたことはないものの、キャリア通算.288とそれほど低打率でもなく、MILのような強力打線にあってもかなり警戒されて四球数は3年連続で100を超えており、出塁率も通算.390とかなりハイレベル。
大きな怪我はなく毎年ほとんどの試合に出場している。
年によって差はあるものの左打者には強くない。
通算OPS.929

エイドリアン・ゴンザレス
打者にとっては最悪なペトコパークでプレイしてきたにも関わらず、40本塁打や打率3割も経験したことのある好打者。
BOSに移籍した今季は本塁打こそ30本に届かなかったものの打率.338を記録し、OPSも.950越え。
SDでは警戒を一身に受けていたものの四球数が100を超えたのは一度だけ。
通算出塁率.375もフィルダーにはかなり劣る。
フィルダー同様大きなケガはなく毎年ほぼ全試合に出る。
ここ二年は左投手を苦手としていない。
通算OPS.889

ジョーイ・ボットー
昨年のナ・リーグMVP。
通算打率.313、通算出塁率.405と非の打ち所のない成績。
本塁打も30本前後が見込める。
今季は161試合に出場したものの、他の年を比べると上記2名には耐久性で劣る。
昨年は対左と対右で打率に大きな差があったものの、キャリアを通じてみれば左投手を全く苦手にしておらず、むしろ得意といってもよく対左では上記2名を大きく上回る。
ナ・リーグでも屈指のヒッターズパークを本拠地に持つにも関わらず、なぜか毎年アウェイの方が好成績を残す不思議な打者。
はっきり言って弱点と言える弱点がなく、現役の左打者の中では最も完成された存在。
本塁打はフィルダーほどは打っていないもののOPSは非常に優れており、通算OPS.955。


以上から現在最強の左打者はジョーイ・ボットーだと思われます。
MVPを獲得したことがあるにも関わらず地味な印象が拭えない選手ではありますが、彼がFAになる2013年オフは争奪戦になることでしょう。

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