2014年7月8日火曜日

オールスター選出選手発表

2014年7月15日に行われるオールスターのメンバーが、両リーグ最後の1人を残して発表された。
選出結果は以下の通り。

ア・リーグ

先発野手
C マット・ウィーターズ(オリオールズ)
1B ミゲル・カブレラ(タイガース)
2B ロビンソン・カノー(マリナーズ)
SS デレク・ジーター(ヤンキース)
3B ジョシュ・ドナルドソン(アスレチックス)
OF ホゼ・バティスタ(ブルージェイズ)
OF マイク・トラウト(エンジェルス)
OF アダム・ジョーンズ(オリオールズ)
DH ネルソン・クルーズ(オリオールズ)

投手
フェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)
ダルビッシュ有(レンジャーズ)
田中将大(ヤンキース)
マックス・シャーザー(タイガース)
デビッド・プライス(レイズ)
スコット・カズミア(アスレチックス)
ジョン・レスター(レッドソックス)
マーク・バーリー(ブルージェイズ)
デリン・ベタンセス(ヤンキース)
ショーン・ドゥーリトル(アスレチックス)
グレン・パーキンス(ツインズ)
グレッグ・ホランド(ロイヤルズ)

控え野手
C デレク・ノリス(アスレチックス)
C サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)
C カート・スズキ(ツインズ)
1B ホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)
1B ブランドン・モス(アスレチックス)
2B ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)
SS アレクセイ・ラミレス(ホワイトソックス)
3B エイドリアン・ベルトレ(レンジャーズ)
OF マイケル・ブラントリー(インディアンス)
OF ヨエニス・セスペデス(アスレチックス)
OF アレックス・ゴードン(ロイヤルズ)
DH エドウィン・エンカーナシオン(ブルージェイズ)
DH ビクター・マルチネス(タイガース)


ナ・リーグ

先発野手
C ヤディアー・モリーナ(カージナルス)
1B ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)
2B チェイス・アトリー(フィリーズ)
SS トロイ・トゥロウィツキ(ロッキーズ)
3B アラミス・ラミレス(ブルワーズ)
OF アンドリュー・マッカッチェン(パイレーツ)
OF カルロス・ゴメス(ブルワーズ)
OF ヤシエル・プイグ(ドジャース)

投手
カレイトン・カーショウ(ドジャース)
ザック・グレインキー(ドジャース)
ジョニー・クエト(レッズ)
マディソン・バンガーナー(ジャイアンツ)
タイソン・ロス(パドレス)
ジェフ・サマージャ(カブス/アスレチックス)
フリオ・テヘラン(ブレーブス)
アダム・ウェインライト(カージナルス)
ジョーダン・ジマーマン(ナショナルズ)
フランシスコ・ロドリゲス(ブルワーズ)
パット・ニーシェック(カージナルス)
トニー・ワトソン(パイレーツ)
アロルディス・チャプマン(レッズ)
クレイグ・キンブレル(ブレーブス)

控え野手
C ジョナサン・ルクロイ(ブルワーズ)
C デビン・メゾラコ(レッズ)
1B フレディ・フリーマン(ブレーブス)
2B ディー・ゴードン(ドジャース)
2B ダニエル・マーフィ(メッツ)
SS スターリン・カストロ(カブス)
3B マット・カーペンター(カージナルス)
3B トッド・フレイジャー(レッズ)
OF チャーリー・ブラックモン(ロッキーズ)
OF ジョシュ・ハリソン(パイレーツ)
OF ハンター・ペンス(ジャイアンツ)
OF ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)

両リーグで最多選出チームは6人のアスレチックスで、チームの好調さがそのまま結果に出た形だ。
上原が選ばれていないなど不可解な点もあるにはあるが、それがオールスターというもの。
この中でも最も注目すべきなのはもちろんジーターだ。
MLB屈指のスター選手最後のオールスターであり、昨季のリベラ同様特別な計らいがあることだろう。
日本人は田中、ダルビッシュの2人が選ばれており、並み居る強打者相手にどういったパフォーマンスを見せるか注目だ。

最後の1人を決めるファイナルボートには以下の選手たちが選ばれている。

ア・リーグ
クリス・セール(ホワイトソックス)
ギャレット・リチャーズ(エンジェルス)
リック・ポーセロ(タイガース)
コリー・クルーバー(インディアンス)
ダラス・カイコ(アストロズ)

ナ・リーグ
ジャスティン・モーノー(ロッキーズ)
アンソニー・レンドン(ナショナルズ)
アンソニー・リゾー(カブス)
ケイシー・マギー(マーリンズ)
ジャスティン・アップトン(ブレーブス)


3 件のコメント:

  1. スカーバラ2014年7月11日 22:00

     せっかくオールスターゲームに選出された田中投手でしたが、故障のため出場は不可能になってしまい残念です(代役として上原投手が選出された)。

     ただ、実は怪我をしなくても田中の球宴での登板はありませんでした。なぜなら前半戦最後の試合に彼が登板する予定になっていたからです。現在のオールスターゲームでは、前半最後の試合に登板した先発投手は無条件で出場不許可になるというルールがあります。そのため雨天中止にでもならない限り田中の場合もこの規則に引っかかっていたことになります。
     この規則ができたのは2010年からだったと思いますが、困ったルール変更というほかありません。スター投手が球宴に出場できないという事例が頻発しているからです。中には球宴での登板を回避するために意図的に前半最終戦に投げさせる例もあるらしく、物議を醸しています。スタープレイヤーが出場できない。これで果たして「オールスターゲーム」と言えるのでしょうか?
     このルールは投手を保護するためと言われています。しかし、たった一試合の球宴です(最大限3イニング)。投手から完全に出場の可能性を奪ってしまうのはやりすぎというべきでしょう。第一、「どうせ投げられない者を選出してもしかたない」とも言えます。

     大リーグのオールスターゲームは長年「夢の球宴」の名にふさわしいものでした。しかし、近時は価値や権威の失墜が著しい(2002年の段階で既に「権威が急激に失墜しつつある」という報道があった。『週刊ベースボール』2002年8月5号「記録の手帳」)。その最大の要因は全選手を出場させることが主目的になってしまっていることにあります。かつては投手は3イニング投げ、野手はフル出場するのが当然視されていたこともあったのですが、90年代の後半から急激に今のようになってしまいました。同じく15イニングを戦った1967年の試合と、2008年の試合を比べるとよくわかります(前者ではフル出場の選手が何人もいたし、投手もナ・リーグ7人、ア・リーグ5人でまかなった。一方、後者では途中出場の選手が9イニングをプレーするという本末転倒の事態になっていた)。このうえ、選手の間にも球宴へのやる気が希薄になっているとなると、権威失墜も当然です。
     しかも、2003年からオールスターの価値を高めるという目的で導入された「勝った方のリーグにワールドシリーズのホームフィールドアドバンテージを与える」という制度も、ほとんど効果を上げていません(頻繁な選手交代が止まらない)。残念ながら今の球宴の状態でそんな重要なことを決めるべきではないと言えるでしょう。さらにその後も制度の改悪が続いていることを考えるとなおさらです(2010年に上記した投手の登板禁止ルールやナ・リーグ球場でもDH制で行うなどのルールが設けられた)。

     このように私は今の大リーグ球宴にかなり失望しています。だが、廃止しろとは言いません。もう一度、往年の権威や価値、楽しさをよみがえらせてほしいと思っています。そのためには何よりも頻繁な選手交代をやめるべきでしょう。3イニング投げる投手やフル出場する野手が珍しくなくなれば、自然と権威は蘇るはずです。選手の負担を無視できないなら、オールスター休みをもう1日、2日増やしてもいいのではないか?
     選手の意識改革も必要です。何もテッド・ウィリアムズやピート・ローズの真似をしろとは言いません(前者は1950年に骨折しながら出場し続け後半戦を棒に振った。後者は1070年に猛烈な本塁突撃で決勝点を挙げたが、その際、相手の捕手を骨折させた)。ただ、誠実に試合に向き合ってほしいと願うのみです。ワールドシリーズに比肩しうる最高の舞台なのですから。双方のリーグの名誉をかけて戦ってほしいですね。

     余談。昔、ア・リーグがナ・リーグに対して著しい劣勢だった時代の1974年に、当時のア・リーグの会長が「オールスターゲームに勝とう。そのために球宴に出場する投手は直前の試合に投げさせないでくれ。」と指令を出したことがありました。みんなものすごく熱心に球宴に取り組んでいたことが偲ばれるエピソードです(ちなみに会長の檄も空しく試合は負けた)。今では会長職自体が廃止されてしまい(1999年)、こんな檄をとばせる立場の人はいなくなってしまいましたが。

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    1. コメントありがとうございます。
      近年のオールスターについては賛否両論あり、否定的な意見の方が多いかもしれませんね。
      両リーグのスター選手が一同に集まり試合をするというのは多いにファンを楽しませるイベントではありますが、近年スターが出られないケースが見受けられるのは残念です。
      オールスターを単なるエンターテインメントの一つとして考えてしまえばレギュラーシーズンに影響が出ない範囲で選手にプレーさせるのは正しい考えなのかもしれませんが、実際はWSのホームアドバンテージがかかっているなど単なるエキシビジョンとしてとらえられない側面もあります。
      しかしやはりオールスターというのは重要な祭典であることは間違いありません。
      オールスター選出回数というのはその選手がどれだけ偉大な選手であるかを推し量る基準の一つですし、一度選ばれただけで大変に栄誉なことです。
      選手を守るルールも結構なことですが、ファンありきの祭典だということをしっかり考えてこれからもっと我々を楽しませてもらいたいですね。

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  2. スカーバラ2014年7月11日 22:04

    誤植がありました。「1970年」を「1070年」にしてしまっています。お詫びして訂正いたします。

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