2013年12月7日土曜日

黒田がヤンキースと1年契約で合意 グランダーソンはメッツへ移籍

日本人メジャーリーガー黒田博樹の去就が決定した。
多方の予想通りヤンキースとの再契約で、16Mドルに0.25Mドルのイニングボーナス付きの1年契約だ。
2013年は15Mドルの契約だったため、約1Mドル上がったことになる。
今季はの活躍ぶりは周知の通り年間通してエース級であり、サバシアが不調の中粘り強く投げたためかなり妥当な契約となった。
高齢ながら近年は毎年1年契約を結んでいくあたり黒田らしさがよく出ている。
力の出るうちにいつか広島に戻りたいという発言もしているが、それはまだ先の話になりそうだ。
今季終盤に不調に陥ったためやはり年齢による体力の低下は隠せないのかもしれないが、それでも来季もその優れた投球術である程度の結果を残してくれるだろう。
高額ながら1年契約のためリスクも低く、球団としてはかなりありがたい存在だ。
黒田残留が決まり来季のヤンキース先発ローテーションもある程度固まった。
CC・サバシア、黒田博樹、イバン・ノバ、マイケル・ピネダの4人はほぼ確定で、ここにアダム・ウォーレンデビッド・フェルプス、ビダル・ヌノなどいずれもメジャー経験が浅い投手で最後の椅子を争うことになる。
FA市場にはまだ30歳前後の好投手も残っているため、あるいはそこから投手を補強しウォーレン、フェルプス、ヌノを全てリリーフに回すという手もある。
サバシアとピネダが復活し黒田が例年に近い活躍をし、ノバが今季ブレイクした通りの実力を発揮できればヤンキースローテーションは案外強力なものが出来上がるはずだ。
後はリリーフを確固たるものにするのも重要だろう。


ヤンキースからFAになっていたグランダーソンはヤンキースがエルズベリーを獲得したことにより再契約の線がなくなり、来季は同じニューヨークのメッツでプレーすることになった。
契約内容は4年60Mドルとある程度予想されていた通りになり、メッツとしては念願の外野で左の強打者を手に入れたことになる。
今季のメッツで20本塁打した打者はマーロン・バードただ一人であり、そのバードも移籍してしまったためチームにおいて強打者と言えるのはデビッド・ライトくらいしかいなくなっていたため、過去に2年連続40本塁打しているグランダーソンの存在は心強い。
これでアイク・デイビスが期待通りのブレイクしてくれればいいのだが、そう簡単にはいかないだろう。
ただグランダーソンもそう手放しで期待できるわけではない。
怪我によって2013年は61試合7本塁打で終わり、2年連続40本塁打も左の強打者に有利なヤンキースタジアムだったからこそ達成できた数字でもある。
本塁打数はある程度減りフルシーズンで30本塁打前後におさまってしまう可能性は高い。
また守備もよくないため、使い方も少し考えたいところ。
しかし投手陣が整備され始め、ライトがいる間になんとか優勝しておきたいメッツも漸く攻めに転じ始めたということか。
ナ・リーグ東地区はブレーブスやナショナルズといった強豪がいるため来季のプレーオフ進出の可能性はあまり高くないが、トラビス・ダナウドやザック・ウィーラーなど若手がしっかりブレイクすれば
案外ダークホース的存在になるのかもしれない。

2 件のコメント:

  1. 今年こそは日本球界復帰か引退かと思っていましたが、再契約しかも年俸アップには驚きました。
    地味ながら現役日本人最高年俸ですから、さすが黒田だと思います。
    ヤンキースはこれで2桁以上勝てる先発投手を確保できましたから、まずは一安心でしょう。
    楽天のまー君もヤンキースに来てほしいです。

    メッツにはマイナーにフューチャーズ・ゲームで先発したノア・シンダーガードがいるので、来季メジャーデビューしてほしいです。
    メッツは数年以内にプレーオフ進出できるチームになるかもしれませんね。

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    1. コメントありがとうございます。
      黒田は終盤に失速したとはいえサバシア不調の中あれだけやったわけですから相応の評価は受けてしかるべきですよね。

      メッツのシンダーガードは要注目のプロスペクトですね。
      他にも今季デビューしたウィーラーなどハービーを含めエース級のポテンシャルを持った若手投手が複数いるというのはチームにとってかなり心強いです。
      ライトが健在なうちに勝てるチームへと転じたいところでしょうね。

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