2014年11月18日火曜日

オフシーズンの本格開幕を印象付ける3つのビッグディール

日米野球の最中だが、オフシーズンはすでに開幕しており、それを印象付けるビッグディールがいくつか発表された。

まずは有力FA候補だったビクター・マルチネスの去就。
打撃だけならMVPを獲得したトラウトを凌ぐ活躍ぶりだったが36歳と年齢的に長期契約には大きなリスクがある選手だった。
それでも打線の弱体化を避けたいタイガースはリスクを承知で彼と4年6800万ドルという大型契約を結んだ。
来季いきなり成績が落ち大損する可能性もあるが、それでも打力が欲しかったということなのだろう。
同じくFAになっているエースのシャーザーの去就に対する影響もきになるところである。

続いての大型契約はラッセル・マーティン。
今オフ最高の捕手で31歳の彼はブルージェイズと5年8200万ドルという大型契約を結んだ。
今季はキャリアハイの出塁率を残すなど近年低迷気味だった打撃を信頼度の高いレベルにまで戻したことが大きく、守備に定評があるタイプのためリーダーシップのあるベテランを欲していたブルージェイズの条件にマッチしていたのだろう。
個人的には高すぎるとは思うが、守備も打撃もある程度のレベルでそろった捕手は貴重なのでその点は仕方ないか。

そして最も大きな驚きとなったのはカージナルス、ブレーブス間でのトレード。
ブレーブスからはジェイソン・ヘイワードとジョーダン・ウォルデンが、カージナルスからはシェルビー・ミラーとティレル・ジェンキンスがそれぞれ放出された。
ヘイワードは言うまでもないブレーブスのスター選手の一人であり、彼の放出は大きな驚きであるが彼ほど重要な存在を放出してもなおブレーブスは若い好投手が欲しかったようだ。
獲得したミラーは昨季ブレーブスのエース、テヘランと新人王を争った本格派投手であり、ジェンキンスは2010年ドラフト1巡目の22歳だ。
うまく成長すれば数年間かなり強力なローテーションを維持することができるようになるだろう。
逆にカージナルスとしては今プレーオフ中に外野の一角を任せる予定だったタベラスが亡くなったために新たな外野手を必要としていたためその目論見が合致したということだろう。
若い選手4人という少し珍しいトレードであった。

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