2014年11月27日木曜日

新たなキューバの星ヤスマニ・トーマスがダイヤモンドバックス入り

ダイヤモンドバックスがキューバ出身の外野手ヤスマニ・トーマス(24)との6年6850万ドルの契約に合意した。
トーマスは2013年にWBCキューバ代表としてもプレーした選手で、今オフのFA市場ではトップ10に入る注目度があった。
近年キューバ出身選手の多くがMLBで大活躍し印象づけている。
世界最速の豪球左腕アロルディス・チャプマン、2年連続ホームランダービー優勝のヨエニス・セスペデス、昨季大旋風を巻き起こしたヤシエル・プイグとホゼ・フェルナンデス、そして今季新人王のホゼ・アブレイユなどだ。
そのため各チームが躍起になってキューバ出身選手獲得を狙っており、今季のその最有力候補がトーマスだったわけだ。
2008年からキューバリーグでプレーし始めた彼は、残念ながら上記の選手たちのように華々しいリーグでの経歴を持つわけではない。
キューバでは通算で205試合30本塁打104打点と、強打者ではあるがあまり大きなインパクトはない数字だ。
実際彼が今季いきなりアブレイユのようになると考えている識者はほとんどいないし、将来的にも彼ほどの打者になるとも考えられていない。
外野手としても守備力は肩、足とともに平均的で飛び抜けていない。
ただ確かなのは彼には高く評価されているパワーのポテンシャルがあるということ。
そのパワーを試合で発揮できるかはまた別の話であるが、ポテンシャルパワーヒッターにとってダイヤモンドバックスというのは決して悪くない選択だろう。
今回の契約もうまくいけばバーゲン価格になる可能性もあり、年齢的にもゴールドシュミット、トランボ、トーマスと若くパワーのある選手がそろったのはダイヤモンドバックスファンにとっては朗報だ。
とりあえずはトランボとの兼ね合いで左翼か右翼どちらかでプレーすることになるだろうが、もし彼がプイグのようになり強打のクリーンアップとして活躍することができれば今季最下位に終わったダイヤモンドバックスの大きな希望となるだろう。


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