2015年7月1日水曜日

クリス・セールが8試合連続二桁奪三振でMLBタイ記録

長身、サイド気味のスリークォーターから投じられる豪速球とランディ・ジョンソンに似た特徴を持つことからデビュー当時からランディ二世との呼び声も高かったホワイトソックスのエースのクリス・セールが、そのランディをも超えてMLBタイ記録となる8試合連続二桁奪三振を達成した。1999年にペドロ・マルティネスが達成して以来の史上2人目の大記録だ。
今季のセールはあまり援護に恵まれておらず、序盤の不調も重なって勝ち星こそあまりパッとしないのだが内容は昨季同様非常によく現時点で141奪三振は両リーグ1位、奪三振率12.28も両リーグ1位だ。3年連続の200奪三振以上は既に射程圏内に入っているわけだが今季特に目立つのがこの二桁奪三振の多さ。ここまでの15試合中9試合で二桁奪三振、さらにその中で6試合が12奪三振以上だ。ただこの輝かしい記録の裏で少し気になるのは、奪三振の多いプレースタイルに加え長いイニングを投げるが故にここまでの8試合全てで110球以上投げてきている点だ。奪三振記録を意識すればするほどこの傾向は今後もついてまわるだろう。オールスターブレイクでうまく休養をとることができなければ、夏に入ってそのツケが回ってくるかもしれない。
現状セールの奪三振率は歴代7位と高い位置につけている。怪我なくこの調子を維持できればほとんどランディ・ジョンソンが独占しているこの奪三振率記録の上位に食い込むことができる。そうなればセールは名実共にランディ二世になるだろう。ちなみに現役投手で最も高い奪三振率は2013年にダルビッシュが記録した11.89だ。連続二桁奪三振記録も気になるところだが、奪三振率や奪三振数にも注目していきたい。


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