2015年6月12日金曜日

ナ・リーグ中地区各チーム投打のキープレイヤー

シカゴ・カブス

ジェイク・アリエッタ(29)
昨季のアリエッタは、期待されながらも炎上を繰り返したオリオールズ時代とは別人だった。規定投球回数には届かなくともその働きはエース級のものだったと言えよう。しかし”これから”のチームであるカブスにおいてはその働きぶりを今季以降の数年間も見せなくては意味がない。新加入のレスターが少なくともエース級のパフォーマンスを今後3年程度は維持するとして。アリエッタには左右のエースの一角になることがのぞまれる。

クリス・ブライアント(23)
ついにベールを脱いだ期待の強打者は今の所期待に違わぬパフォーマンスを見せていると言えよう。今後10年に渡ってカブスの中軸を担っていくかもしれない打者だけに、ファンも彼の活躍ぶりには一喜一憂しているはずだ。とにかく新人王をとるくらい打つことができれば、おのずとチームの好成績にも結びついてくるだろう。


シンシナティ・レッズ

ジョニー・クエト(29)
2011年以来故障での長期離脱もありながらここまで安定して一線級のパフォーマンスを続けているクエトもオフにはFAになる。昨季はカーショウさえいなければサイ・ヤング賞間違いなしの圧倒的な成績で、今季も好成績ならFA市場では引く手数多になるはずだ。またシーズン途中でのトレードでの可能性も高く、アストロズなどが興味を示しているとも言われている。もはやレッズに残る可能性は低いが、将来のためにプロスペクトを大量に獲得したいレッズに、クエトの動向は今後に大きな影響を与えてることになる。

ビリー・ハミルトン(24)
現役で最も100盗塁に近い男ハミルトンは非常に苦しんでいる。そもそも出塁できなければ盗塁など出来ないわけで、出塁率が3割を切るようではいくら盗塁をしてみせたところで戦力にはならない。しかしやはりロマンがあるのも確かでほんの少しのきっかけで変わりそうな予感もする。今季は昨季と比べて盗塁の精度は向上しており、後は打撃向上を待つのみだ。


ミルウォーキー・ブルワーズ

ウィリー・ペラルタ(26)
デビュー以来ここまで順調に育ってきている印象のある速球派のペラルタ。その割には奪三振が少ないなど課題も少なくはないのだが、今季はブレイクの年になることを期待されている。ピッチングスタッフが非常に乏しいため、昨季程度の投球ができればもはやエース格だ。

ライアン・ブラウン(31)
チームのスターも薬物の手にかかれば嫌われ者へと変貌してしまう。昨季は大きく成績を落としてしまったため、今季は薬物なしでも活躍できるというところを証明しなくてはならない。チームとしても巨額契約が残っているだけにOPS.850くらいは打ってもらいたいところだ。


ピッツバーグ・パイレーツ

ゲリット・コール(24)
2011年の全米1位投手はここまでスターへのステップを順調に駆け上がっている。昨季は故障がもったいなかったが、今や彼はMLBで最も期待される若手投手の一人。そしてその期待に違わぬ活躍ぶりで今季はサイ・ヤング賞の最有力候補である。今季の期待値は最低でも200回 防御率2点台といったところか。

グレゴリー・ポランコ(23)
マッカッチェン、マーテが揃う外野陣の最後のピースとなるべきポランコは昨季メジャーデビュー。3割20本30盗塁を狙う選手へと成長することが期待されているが、今季はとにかく打線の上位を担う打者としてふさわしい数字を残すことが重要だ。


セントルイス・カージナルス

カルロス・マルティネス(23)
小柄ながら、今季から先発投手として待望のローテーション入りを果たしたマルティネス。カージナルス最高の有望株であり、制球難さえ改善されればエースになるだけの実力を持っている。数年後にはサイ・ヤング賞候補の一人として名を連ねていてもおかしくはなく、今季はすでにその片鱗を見せている。

ジェイソン・ヘイワード(25)
事故により若きタベラスが命を起こし、将来の外野の構想が狂ってしまったカージナルスがその穴埋めに獲得したヘイワードだが、ブレーブスがトレードに応じたことからもわかるように守備こそ一級品ながら攻撃面においては当初グリフィーとも比較された実力は発揮できていない。あるいはおれが彼の限界なのかもしれないが、年齢から考えてもまだまだ向上の余地があるはず。守備力は非常に高いだけに少なくとも2012年の水準に戻りさえすればリーグ屈指の外野手となることができる。



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