2015年6月21日日曜日

マックス・シャーザー あわや完全試合のノーヒッター達成

おそらくMLB史上有数の、悔いの残るノーヒッターだったのではないだろうか。
今季からナショナルズでプレーしているマックス・シャーザーがノーヒットノーランを見事達成した。ナショナルズの投手としては昨季のジョーダン・ジマーマンに続き史上2人目の達成で、今季のMLB全体ではジャイアンツのヘストンに続き2人目ということになる。
その大型契約から伺える期待値以上の活躍ぶりでサイ・ヤング賞の有力候補であるシャーザーだが、これが初めてのノーヒッターとなった。ただ非常に惜しかったのは9回2アウトまでは完全試合だったということだ。9回2アウトからヒットを許し大記録を逃すというのは日米問わずよくある話ではあるが、今回許したのはヒットではなく死球だった。最後の打者とするべくシャーザーがホセ・タバタに投じたボールはタバタの肘に当たった。タバタが避けようとしたが故に当たってしまったような軌道だったために、なんとも悔いが残る1球だった。ヒットでも四球でもなく死球で大記録を逃すというのは計り知れない悔しさがあるだろう。しかし結果的にはノーヒッターという、こちらも十分すぎるほどの大記録を達成した。復帰したブライス・ハーパーが景気付けにホームランを打つなどファンにとっては非常に楽しめる試合だったにちがいない。
これで8勝5敗と抜群の安定感の割に貯金が少ないシャーザーだが、勝敗はともかく内容はキャリアハイと言ってもいい移籍初年度。ゲリット・コールらライバルも強力だが、両リーグでのサイ・ヤング賞獲得は十分に視野に入っている。

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