2014年4月17日木曜日

チーム別キープレイヤー〈ナ・リーグ西地区〉

【ロサンゼルス・ドジャース】
◯ヤシエル・プイグ(23)
昨季一大旋風を巻き起こした若きキューバ人外野手だが、オフには無謀運転で逮捕されるなど精神的に未熟な部分が多々見られる。
それはプレーにも現れており、今後それがどういう影響を及ぼしていくかが心配なところ。
スプリングトレーニングでは絶不調に陥っており、ドジャースの大きな得点源だけに彼の不調が打線に与える影響は大きい。
とは言えポテンシャルはスーパースター級で、本来の力を発揮できればフルシーズンで3割30本20盗塁くらいはやってくれるだろう。

◯マット・ケンプ(29)
あれだけの大活躍を見せたスーパースターはどこへ行ったのやら。
2012年に故障して以来彼は本来のパフォーマンスを発揮できなくなっている。
ラミレス、プイグ、クロフォード、ゴンザレスなどが揃う打線に以前のケンプが戻ってくればとてつもない打線になること間違いなしなのだが、未だそれは実現されていない。
彼が不良債権化すれば、ドジャースは大きな負債を抱えることになりかなりの痛手になってしまうためなんとか万全の状態でプレーしてほしいところだ。


【サンフランシスコ・ジャイアンツ】
◯ブランドン・ベルト(25)
マイナーで大活躍しファンの期待を一身に背負ってメジャー昇格したはいいものの、本拠地のせいもあってそれほど目立った活躍を出来ずにいた。
しかし昨季は終盤に大活躍し、今季もすでに5本塁打するなどブレイクの兆しを見せている。
ジャイアンツは打線、特に長打力の欠如が弱点だったがベルトが30本近く打てば打線は活性化し、主軸のポージー、ペンスらの負担も減るだろう。

◯マット・ケイン(29)
これまで大車輪の活躍を見せてきたが昨季はついに成績を落としてしまった。
しかし本格的に低迷しているリンスカムとは違い、まだ復活の目はある。
現状ライバルであるドジャースに大きく劣っている投手陣だが、ケインが復活しなければバンガーナー以外が不安定な非常に脆いローテーションになっってしまう。
彼が昨季とあまり変わらないパフォーマンスならばチームも上位進出は難しくなるだろう。


【アリゾナ・ダイヤモンドバックス】
◯マーク・トランボ(28)
新加入のトランボはパワーに関してはメジャーでも有数のレベルにあり、アリゾナへと移籍したことで打撃成績は向上するはず。
ゴールドシュミットとトランボが強打のデュオとして2人で70本以上打つことができればおのずと得点力も向上していくだろう。
ただし打撃の精度自体はゴールドシュミットに遠く及ばないレベルであり、不調に陥ればどん底にまで落ちてしまうためどれだけ波をなくせるかが課題になる。

◯ミゲル・モンテロ(30)
リーグ有数の捕手だったが昨季の低迷で一気に陥落してしまった。
課題になるのはやはり対左投手。
左の強打者がほとんどいないダイヤモンドバックス打線においてモンテロが活躍すればアクセントになる。
守備面での負担も大きいが、なんとか復活してもらいたい。


【コロラド・ロッキーズ】
◯ノーラン・アレナード(23)
ロッキーズ打線は非常に強力だ。
それはもちろん本拠地の加護を受けているからでもあるが、トゥロウィツキーやゴンザレス、ロザリオなど本質的に強打者が多い。
今季もおそらく強打のチームとしてやっていくことになるが、ここまで来れば強打を極めたいところ。
そのためにはルーキーながらゴールデングラブ賞を獲得したアレナードが打撃でも活躍する必要がある。
打撃でもポテンシャルは高く、本拠地の特性をうまく利用すれば3割20本を打てるだろう。
そうなればトゥロとの攻守にわたって最強の三遊間が出来上がる。

◯ヨーリス・チャシーン(26)
数少ないコロラドで結果を残せる投手であり、アウェイでの成績だけ見ればエース級と少々気の毒な投手でもある。
しかし今季はDLスタートで相変わらず怪我が多い。
現状貧弱なロッキーズローテーションで最もエースになれそうな投手なだけに、とにかく今後は怪我なく過ごしてもらいたいところ。


【サンディエゴ・パドレス】
◯ヨンダー・アロンゾ(27)
期待されながらもこれまでのキャリアで二桁本塁打すら記録できていない。
これはもちろんペトコ・パークの影響もあるのだろうが、どうにも長打に欠けるこの状態はそろそろ打開せねば安泰ではない。
場合によってはより長打を期待できるブランクスにポジションを奪われるかもしれないが、ポテンシャルを考えるとそろそろブレイクの兆しは見せて欲しいところだ。

◯アンドリュー・キャッシュナー(27)
昨季は先発ローテーションに定着し飛躍の年となったが、特に後半の活躍ぶりには目覚ましいものがあった。
個人的にはかなり期待していた投手で、今季も今のところは大活躍といっていいだろう。
問題はこの活躍を一年続けられるかだが、ペトコ・パークの性質を考えれば最後までパフォーマンスを維持してもおかしくないだろう。
打線の援護は期待できそうにないが、おそらく最終的にはエース級の投球内容を残すはずだ。


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