2014年3月4日火曜日

メジャー経験のあるNPB新外国人選手まとめ vol.3

今回は2013年メジャーでプレーすることはなかったものの、それ以前にはプレーしたことがある元メジャーリーガーを紹介する。
記載する2013年成績はマイナーでのもの、通算成績はメジャーでのものだ。

☆マウロ・ゴメス(29)→阪神
2013年 110試合 打率.249 29本塁打 73打点 出塁率.322 OPS.843 2盗塁
通算 37試合 打率.275 2本塁打 17打点 出塁率.324 OPS.746 0盗塁

彼が外野を平均程度に守れていればもっと出番はあっただろうと思われる惜しい選手。
マイナーでは簡単に20本塁打以上を打つあたりパワーがあることが間違いないが、三振が多くなく選球眼もそこまでいいわけではない。
守備力も低いため色々と使い勝手が悪い故、メジャー昇格のチャンスには恵まれなかった。
これまでのことを考えるともはや大金を稼ぐ手立ては日本にしかなく、モチベーションが伴えば阪神で主軸として活躍できるポテンシャルは持っているはずだ。



☆フアン・ミランダ(30)→日本ハム
2013年 107試合 打率.367 26本塁打 86打点 出塁率.498 OPS1.131 2盗塁
通算 111試合 打率.226 11本塁打 37打点 出塁率.320 OPS.740 0盗塁

日本ではあまり話題になっていないのだが、ミランダは長打力と出塁力を兼ね備えた強打者だ。
2013年は打高のメキシカンリーグでの成績で、それまでのマイナーでの成績はそれほどハイレベルというわけではないが、どのグレードでも一定した長打力と出塁力を見せている。
メジャーでも低打率ながらOPS.700を越えるなどやはりポテンシャルは低くない。
日本でパワーヒッターとして活躍する素養は十分あるため、日ハムでは中田、アブレイユとともに強力なクリーンナップを築くことができるかもしれない。
特にアブレイユとは同じキューバ出身なのでなじみやすい環境は整っている。



☆バーバロ・カニザレス(34)→ソフトバンク
2013年 112試合 打率.374 29本塁打 112打点 出塁率.449 OPS1.099 4盗塁
通算 5試合 打率.190 0本塁打 0打点 出塁率.190 OPS.429 0盗塁

高齢ながら直近3年間のマイナー成績は圧倒的で、OPSは1.100近くを推移している。
プレーしているリーグが打高だということを考えてもこれだけの活躍ができる選手はそう多くない。
実力はあると考えていいが、ソフトバンクが大型補強をしてしまったために外国人枠の関係上あまり多くの出番が与えられそうにない気の毒な境遇になってしまった。
守備・走塁で貢献できるわけでもないので、よっぽど打ちまくらないと1軍定着は難しいかもしれない。



☆アンダーソン・エルナンデス(31)→中日
2013年 66試合 打率.295 11本塁打 41打点 出塁率.368 OPS.844 12盗塁
通算 240試合 打率.241 4盗塁 60打点 出塁率.300 OPS.614 10盗塁

2013年以外はマイナーでも二ケタ本塁打を記録したことがなく、2013年も打高のメキシカンリーグでの成績ということで打撃にはあまり期待できない。
だがユーティリティ性は高くセカンド、ショート、サードを守ることができる。
走塁とセカンドでの守備には期待していいだろう。



☆クリス・セドン(30)→巨人
2013年 30試合 14勝6敗 防御率2.98 187.1回 163奪三振 73四球 WHIP1.29
通算 38試合 2勝3敗 防御率5.47 74.0回 44奪三振 28四球 WHIP1.53

2013年の成績は韓国でのもので、一年目でいきなり最多勝を獲得した。
平均89mph(143km)程度と球速は決して速くはないのだが特徴的なフォームと190cm越えの長身左腕というところを活かしてくる。
球種はフォーシーム以外にツーシーム、スライダー、チェンジアップというオーソドックスなものだ。
特筆すべき点はないのだがある程度まとまったタイプであり、左腕で平均140kmを越える投手(しかも長身)がほとんどいない日本では慣れられていないという点で有利だ。
マウンドとボールにさえ合えば期待以上の活躍をしてもおかしくはない。 

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