今季のナ・リーグはア・リーグとは違い不作と言わざるをえない。
昨季とは逆転した形になるが、ナ・リーグも優秀な素材は数人いる。
☆クリス・オーウィングス(ダイヤモンドバックス)
52試合 打率.263 3本塁打 9打点 出塁率.306 OPS.701 6盗塁
走攻守揃った22歳の遊撃手。
昨季マイナーでの好成績を引っさげてメジャー昇格し早速結果を残した。
今季は同じく若手遊撃手のグレゴリアスとのポジション争いから始まったが見事ポジションを獲得してみせた。
まだメジャーのレベルに適応できているとは言いがたいのだが、今季のナ・リーグなら今後の浮上次第で新人王獲得の可能性もある。
☆ビリー・ハミルトン(レッズ)
50試合 打率.251 1本塁打 10打点 出塁率.290 OPS.629 20盗塁
下馬評では新人王最有力候補であり、今もその座は揺らいでいない。
しかし打撃で苦戦しており出塁力の低さゆえ自慢の盗塁も思ったほど数がかせげておらず、昨季メジャー13試合で13盗塁した圧倒的パフォーマンスはまだ見せていない。
ただ序盤に比べると調子は上がってきており、馴染んでくれば量産モードに入る可能性も高い。
☆コルテン・ウォン(カージナルス)
34試合 打率.268 0本塁打 11打点 出塁率.333 OPS.659 8盗塁
典型的な小兵タイプの二塁手で、昨季デビューしワールドシリーズでもプレーしたが上原に牽制で刺され試合を終わらせるなど苦い思いもした。
今季は3Aでもプレーしているが安定して高打率を残しており、もはやマイナーで証明すべきことはない。
パワーはあまりないため、打率や盗塁などでどれだけのパフォーマンスをみせることができるかが重要になってくるだろう。
☆オスカー・タベラス(カージナルス)
2試合 打率.286 1本塁打 1打点 出塁率.286 OPS1.000 0盗塁
5月31日と約2ヶ月遅れのデビューとなったが、他の候補選手の活躍ぶりから、場合によってはタベラスが最有力候補になり得る。
本来ならば昨季デビューするはずだったマイナー最高級の外野手だが、故障などもあり予定より遅いメジャーデビューとなった。
将来的にスーパースターになれる打撃力を持っており、出塁力は今後上げていかなければならないが首位打者は今後数年のうちに狙えるようになるだろう。
今季のナ・リーグの新人の中では最もポテンシャルが高く、デビュー初日でいきなり本塁打も放った。
ハミルトンと並んで今季終了時の成績が最も楽しみな選手だ。
☆デビッド・ヘイル(ブレーブス)
16試合 1勝0敗 防御率1.38 39.0回 19奪三振 17四球 0被本塁打 WHIP1.18
ポテンシャルが高いとは言いがたいが、派手さはなくともしっかりと結果を残す便利屋で、場合によっては先発も任せることができる。
低めに集める投球で被本塁打こそ少ないが三振がとれる、あるいはコントロールがいいといったことはなく、内容はそれほどよくなくとも抑えるタイプだ。
ただその役割的にもあまり印象に残らないので、新人王レースに名を挙げるためには70回 防御率1点台前半といった結果が必要になるだろう。
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