2014年10月30日木曜日

ワールドシリーズ第7戦 2014年チャンピオンはジャイアンツに

ロイヤルズ 2-3 ジャイアンツ

ジャイアンツがロイヤルズを下し、4勝3敗でワールドチャンピオンに輝いた。
ロイヤルズ投手陣はしっかり仕事を果たした。
勝ち越しを許しはしたものの継投のタイミングも悪くはなかった。
しかし最後に彼らの前に立ちふさがったのはもはや貫禄すら出てきたワールドシリーズ最強の投手バンガーナーだ。
先発ハドソンを2回途中で降ろし想像以上に早い継投となったジャイアンツは続くアフェルトが好投。
そしてジャイアンツがリードを奪った5回から出てきたのはこのワールドシリーズ3度目の登板となるバンガーナー。
一時はチャンスも作ったもののそれをものにできず、結局バンガーナーに5回無失点と最後まで投げ切ることを許してしまった。
また彼はこれでポストシーズンでの登板回数の最多記録を作った。
とにもかくにもこのシリーズ、いやこのポストシーズンはバンガーナーのためにあったようなものだ。
この疲労が来季以降に響かないか心配ではあるが、今はただ王者をたたえよう。
これでジャイアンツはこの5年間で隔年で3度のチャンピオンリングを手にしたことになる。
レギュラーシーズンこそそれほど圧倒てきな数字を残すことはほとんどないが、バンガーナー、ポージーなど重要な選手が揃っている今は名実ともに黄金期と呼んでいいだろう。
特にポストシーズンでの強さには目を見張る。

今回残念ながら王冠を手にすることはできなかったロイヤルズには、来季以降是非地区優勝を果たしてワールドシリーズへまた進出してもらいたい。



2 件のコメント:

  1. スカーバラ2014年11月1日 15:15

     運命の第7戦はジャイアンツが3対2で勝利し、2年ぶり8回目の世界一に輝きました。私の望んだ結末とは真逆になってしまいましたが、最終決戦にふさわしい締まった好ゲームでした。
     1979年以来の第7戦で勝ったビジターチームとなったジャイアンツの立役者はバムガーナー投手。ここまで圧倒的な力を見せつけた先発投手は2001年のシリング、ジョンソン以来でした。第1戦で7回一失点、第5戦で完封勝利、そしてこの第7戦では5回から最後まで投げてセーブを記録(試合終了時には3勝目をあげたとされていた。記録訂正は少し残念)。まさに圧巻、文句なしのMVPです。残念ながら今年のバムガーナーと正面から渡り合える選手がロイヤルズにはいませんでした。
     隔年で世界一とプレーオフなしを繰り返しているので少々の疑問もありますが、5年で世界一3回ですから、今はジャイアンツの時代と言ってもよいでしょう。レンジャーズ、タイガース、そして今年のロイヤルズと肩入れしたチームをことごとく破っているジャイアンツは、私にとって頭痛の種になっています。次こそはこの強大な壁を破るア・リーグ優勝チームが現れてほしいですね(ヤンキース、レッドソックス以外の)。

     さて、今年大躍進を遂げながら後一歩で頂点を逃したロイヤルズ(最後三塁までランナーが進んだときには奇跡が起こるのではと思ったが)。序盤・中盤の逸機、ヘレーラを4回頭から出さなかったこと、4回裏無死一塁で前の打席で足に死球を受けていたペレスに送りバントをさせなかったことなどが悔やまれますが(いつバムガーナーが出てくるかわからない以上、一刻も早く同点にしておくべきだったと思う)、個別のプレーや采配に関しては極端におかしいものはなかったと思います。
     ロイヤルズの最大の敗因は先発投手陣の脆弱さにあったと考えます。この欠点はそれまでリリーフ投手の大活躍で目立たなかったのですが、最後に来てそれが影響してきてしまいました。85年にロイヤルズが世界一になった理由は誤審による棚ボタばかりが強調されがちですが、セイバーヘイゲン、リーブラント、ジャクソンといった先発投手の圧倒的なパフォーマンスが最大のものでした(4勝のうち完投勝利が3。先発が大崩れした試合は一つもなし)。これに対し今年は5回、6回が怪しいという感じであり、小さなひずみが徐々に広がっていた感があります。特に第4戦は痛恨事でした。バムガーナーとの対決を避けシールズを第4戦に先発させるべきだったかもしれません。

     しかし、長年低迷していたロイヤルズが一気にア・リーグ優勝を果たしたことは快挙であり、その価値はいささかも揺らぐことはありません。しばしば「ワールドシリーズを制覇できなければリーグ優勝も地区最下位も同じ」というひどい意見を耳にしますが(それもスポーツジャーナリズムの世界で)、このような極端結果主義は不公正の極みです。ロイヤルズは素晴らしかったし何ら非難されるいわれはありません。堂々と胸を張ってよいです。なお、ファンの皆さんが暖かい声援を送り続けていた姿には感動でした。
     戦力が充実してきているので私はロイヤルズにはこれから5年以内に最低一回はワールドシリーズ制覇の機会が巡ってくると考えています(少し心配なのはロイヤルズが金満球団の草刈場にされてしまうことである。契約できちんと戦力流出に対処できていればよいのだが)。次こそはナ・リーグ王者の分厚い壁を突き破り世界一になってほしいですね。

     久しぶりの日米野球がありますが(「日本代表強化試合」みたいな位置づけにされたのは遺憾。昔みたいに純粋に楽しめる球宴であるべきだと思う)、これで公式戦は終了なので、少し寂しいですね。今年も様々なドラマがありました。来年も楽しいシーズンになってほしいです。
     なお、ワールドシリーズ第7戦と同日(日本時間)に日本シリーズも終了。いきなり楽しみが全部終わってしまって、かなり喪失感を味わってしまいました。なお、日本シリーズは前代未聞の珍妙な終わり方をしましたが、これは大リーグでも珍しいでしょう。

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    1. コメントありがとうございます。
      今季のプレーオフはバンガーナーの独壇場だったと言っていいくらい、圧倒的なパフォーマンスでした。
      彼は今後も何かしらプレーオフにおける記録を作っていくのではないでしょうか。
      ロイヤルズは残念でしたが、若い選手が多く今後にも大いに期待を持てるチームですから弱点を補強することができれば来季以降非常に楽しみなチームになるでしょう。

      これで今季のシーズンはすべて消化したわけですが、これからはまたオフシーズンを楽しむ時期が来ます。
      我々ファンを驚かすような補強などに期待したいですね。

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