2015年7月1日水曜日

シーズン前半MVPは誰だ!?

シーズンも前半戦を終えたということで前半戦のMVPを選出したいと思う。候補選手は各
リーグそれぞれ3人ずつ。彼らはそのままシーズンMVPの有力候補ということになるだろう。なお、今回はチーム成績などは全く考慮していない。

ア・リーグ

☆マイク・トラウト(エンジェルス)
78試合 打率.303 20本塁打 43打点 出塁率.392 OPS.973 9盗塁
18二塁打 1三塁打 56得点 wOBA.407 fWAR4.3 rWAR4.8

今季はそれほど圧倒的な印象がないトラウトだが、やはりほぼ全ての数字がハイレベル。打率、出塁率はトラウトであることを考えると少し物足りないようにも思えるが、リーグ2位の20本塁打を放つなど昨季同様パワー面における成長は著しい。三振率も昨季に比べると改善されており、後は四球による出塁と盗塁がもう少し増えてくれれば文句なしといったところだろうか。過去2年連続でマイナスを記録した守備防御点なども今季はプラスに転じている。リーグ1位の数字がないなど、まだやれるだろうという感はあるが、やはりリーグ最高レベルのパフォーマンスであることには変わりなく、彼をア・リーグ前半のMVPとしたい。

◎ミゲル・カブレラ(タイガース)
74試合 打率.349 15本塁打 53打点 出塁率.453 OPS1.037 1盗塁
16二塁打 1三塁打 42得点 wOBA.436 fWAR3.5 rWAR3.8

相変わらず打撃だけが魅力の選手であるため総合的なパフォーマンスではトラウトに劣るが、打撃の質はリーグ最高。昨季は数字を落としこれから下降するのかと思われたが今季は復活していると見ていいだろう。本塁打に物足りなさは感じるが2011年に近い数字を出しており、現在ア・リーグ首位打者だ。打点でも2位につけており、二冠は狙える位置にいる。しかしBABIPも非常に高いため、後半戦に振り戻しで打率が落ちる可能性は高い。

◯ジェイソン・キプニス(インディアンス)
75試合 打率.346 6本塁打 33打点 出塁率.421 OPS.936 10盗塁
25二塁打 4三塁打 52得点 wOBA.402 fWAR4.6 rWAR4.8

4月かなりの不調に陥り、昨季同様今季も苦しむのかと思いきや5月に入ってから大爆発。6月は5月に比べると落ちたものの相変わらず高いパフォーマンスで打率は僅差でリーグ3位につけている。6本塁打と長打力はあまり発揮できないように見えるが二塁打は1位で三塁打も多い。今季は守備も良く、物足りないのは本塁打と盗塁くらいか。ただカブレラ同様BABIPが非常に高いのが気になるところだ。


ナ・リーグ

☆ブライス・ハーパー(ナショナルズ)
71試合 打率.340 24本塁打 58打点 出塁率.464 OPS1.177 3盗塁
17二塁打 1三塁打 53得点 wOBA.488 fWAR5.0 rWAR5.5

非常にハイレベルなナ・リーグだがその中でもハーパーはやはり頭一つ抜けていると言っていいだろう。その高すぎる期待値と比較され、この2年ほど物足りない数字に終わっていた史上最高の逸材がついにそのベールを脱いだという形だ。本塁打数は既にキャリアハイを記録しており、長打率とOPSは文句無しのレジェンド級。打撃三冠全てで4位以内に入っており、順調にいけば三冠王も狙える位置にいる。怪我で離脱することが少なくないのが玉に瑕だが、彼を前半戦MVPとすることに異論はないだろう。

◎ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)
77試合 打率.354 20本塁打 65打点 出塁率.469 OPS1.108 15盗塁
17二塁打 1三塁打 55得点 wOBA.460 fWAR4.5 rWAR5.4

人によってはゴールドシュミットこそが前半戦MVPにふさわしいというだろう。打率、出塁率はリーグ1位、打撃3部門は全て5位以内でハーパー同様三冠王を狙える位置にいる。さらに特筆すべきは打撃だけでなく、一塁手ながら既に15盗塁を記録しているという点だ。三冠王だけでなくトリプルスリー達成の可能性もあるわけだが、そうなれば一塁手としては1999年のジェフ・バグウェル以来の偉業ということになる。守備力も高く、まさに弱点のない選手だ。ただこちらも例年に比べてBABIPが非常に高いことから振り戻しの可能性がある。

◯ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)
74試合 打率.265 27本塁打 67打点 出塁率.346 OPS.952 4盗塁
12二塁打 1三塁打 47得点 wOBA.398 fWAR3.7 rWAR3.8

打率こそ高くないもののやはり現在MLB最高のパワーヒッターは伊達ではない。本塁打は両リーグ1位でシーズンに換算すれば50本超えのペース。守備面での貢献度も高く、出塁率さえもう少し上げていければ文句無しだ。毎年のように離脱するが、残念ながら今年も骨折により長期離脱を強いられることになった。1〜2ヶ月の離脱が予想されているため50本塁打も絶望的だが、できるだけ早く復帰してなんとか40本塁打に到達したいところだ。

2 件のコメント:

  1. 久しぶりに拝見させていただきました.

    まず,ア・リーグについてです.相変わらずハイレベルな成績を残しているトラウトですが,2012年のような輝きが見えません.私の彼に対するイメージは走攻守三拍子そろった選手といった感じでしたが,盗塁数が年々減少しているのが気になります.足は依然としてかなり速いのですが,ファンとしては盗塁数をもっと稼いでほしいなーと思っています(笑)
    あと個人的に,オリオールズのマニー・マチャドが2013年に比べて打撃が進化しているように思えます.本塁打が増えたことにより長打率も高くなっています.三振をもう少し減らして四球を選べるようになれば,すばらしい5ツール・プレイヤーとなれると期待しています.成績だけはA・ロッド2世になってほしいです.

    ナ・リーグについては,やはりハーパーのインパクトが凄まじいです.なぜ急にあんなに打つようになったのか不思議です.今のところ不安要素は怪我だけで,このまま行けばMVPでしょうね.
    ナ・リーグで気になる選手として,カブスのアンソニー・リッゾを挙げます.個人的に現役三大一塁手(残り2人はゴールドシュミット,フリーマン)の一人として期待していましたが,やはり成績は素晴らしいと思います.全体的にゴールドシュミットより見劣りしますが,それでも数字だけ見るとすごいとしか思えません.


    あとこれは内容に関係ないことですが,Yahoo!知恵袋の方にたまにでいいので,また戻ってきていただければうれしいです.

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    1. コメントありがとうございます。
      最近までサンディエゴへ一年程留学しておりまして、更新が非常に少なくなっていたのですがもう帰国しているのでこれからは更新をできるだけ増やしていきたいと思います。ですので時間があるときにまた見ていただけたら非常に嬉しいです。実際アメリカで暮らしてみたことでMLBへの見方も少し変わったところがありますので、そういったところもこれから反映できればと思っております。

      トラウトは思っていたタイプとは少し違う選手になってしまった印象がありますね。新人王をとった2012年は理想的なコンプリートプレイヤーに近かったのですが、長打にだいぶ偏ったスタイルになりつつあります。悪いことではないのですが、おっしゃるように若いうちはまだ盗塁なども稼いで欲しいところです。
      マチャドも長打力向上が顕著で、守備力は一線級ですから打撃がこの調子で上がっていくのならリーグ最高級の内野手となるのはそう遠くなさそうです。今年に入って盗塁も増えているので将来的には1,2年程トリプルスリーを目指せる年もあるかもしれません。

      ハーパーは本当に怪我だけが心配です。スタントンやカブレラのようにMVP級の活躍を見せながら怪我で長期離脱という選手もいますから、ハッスルプレーもいいですが無理はせず今季は150試合以上には出場してほしいですね。リゾーは実は私も開幕前から注目しておりまして、私のファンタジーベースボールの主力の一人でもあります。2013年までは左投手を苦にしていたのですが、こんなに変わるのかというほど今では左投手からも打てるようになっています。最近不調ですが、カブス躍進の鍵ですからブライアントとともに頑張ってほしいですね。

      知恵袋は最近チェックしていませんでしたが、私がいたころに比べて最近は新しい機能なども増えたようなのでまた機会があればそちらにも書き込みたいと思います。

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