2014年4月7日月曜日

チーム別キープレイヤー〈ア・リーグ中地区〉

【デトロイト・タイガース】
◯ビクター・マルチネス(35)
フィルダーとトレードで加入したキンズラーは出塁機会は増やしてくれるだろうが、肝心のカブレラが勝負を避けられては意味が無い。
そこで重要なのはカブレラの後ろを打つマルチネスが、どれだけ怖い打者になれるか。
フィルダーのように一発が怖いタイプの打者ではないが、得点圏で確実に仕事をするクラッチヒッターになれればカブレラが勝負を避けられるケースも減り、結果的にチームの得点につながる。
昨季後半のような活躍を期待したいが年齢的にももうそこまで期待するのは酷か。

◯ジョー・ネイサン(39)
タイガースの先発投手は強力。
しかしリリーフというわかりやすい弱点もある。
ロンドン(TJ手術で今季全休)やアルバカーキーといった若手投手が育ってきている反面、ベノワを放出したことで信頼できる実績を持つ投手が新加入のネイサンしかいないのが現状だ。
チームがプレーオフに進出するのは当然として、昨季最後まで勝ち残ったレッドソックスとカージナルスにおいて印象的だったのはどちらも絶対的クローザーを擁していた点。
タイガースもプレーオフを勝ち上がるにはネイサンが絶対的な存在になる必要がある。


【クリーブランド・インディアンス】
◯ジェイソン・キプニス(27)
インディアンス打線には、プレーオフ進出を目指すためにスターといえる選手不在の現状を改善する必要がある。
昨季加入したスウィッシャーやボーンがぱっとしない活躍だったわけだが、近年育ちつつあるキプニスはともすればリーグ最高の二塁手になれるポテンシャルを備えている。
打線を活性化するためにサンタナと2人でチームを引っ張っていくことが期待される。

◯ジャスティン・マスターソン(29)
インディアンスは無名ながらも優秀な先発投手が揃っているチームだ。
その筆頭がエースであるマスターソン。
昨季はオールスターにも出場しているが、これまでのキャリアではいまいち印象的な活躍をできておらず、昨季の投球内容とスプリングトレーニングでの好調ぶりを見るについに全国区へと名乗りをあげる時がやってきたようだ。
FAも目前でチームもプレーオフを狙えるとあって意気込みは抜群、サイ・ヤング賞のダークホースと考えていいかもしれない。


【カンザスシティ・ロイヤルズ】
◯マイク・ムースタカス(25)
ロイヤルズの得点力を大幅に底上げする可能性があるとしたら、昨季調子を取り戻したホズマーが本格的に活躍をするか、将来の本塁打王と期待されたムースタカスが大ブレイクを果たすかである。
ムースタカスは昨季同様スプリングトレーニングでは大活躍した。
彼が30本100打点するような活躍をみせれば、中地区の勢力図は変わるかもしれない。

◯ヨーダノ・ベンチュラ(22)
若手豪腕投手としてルーキーイヤーに挑むベンチュラは、新人王を狙える位置にいる。
小柄でリリーフ向きとも言われているが、この1年先発ローテーションを守りきればその候補には入ってくるだろう。
ローテーションにはシールズ、バルガス、ガスリーというワークホースがおり、ホランドを筆頭とするリリーフは相変わらずリーグ最高クラス。
ここにベンチュラが爆発力のある若手として加わればリーグ優勝ももはや夢ではなくなるだろう。


【シカゴ・ホワイトソックス】
◯ホゼ・アブレイユ(27)
MLBでも屈指の本塁打の出やすい球場を本拠地としながら昨季のホワイトソックスはリーグ最低の得点力に終わってしまった。
セールやキンターナといった若手が育ってきている投手とは違い野手にはスター選手といえる者がおらず、それが得点低迷の原因になっていたが、キューバ史上屈指の強打者アブレイユの獲得でそれも変わるはずだ。
チームにはラミレス、ビシエドという同じくキューバ出身の主力がおり、本拠地の特性を考えてもアブレイユにとって成績を残すためのベストな環境が出来上がっている。
彼が期待通りの活躍をすれば得点力は大きく改善されるはずだ。

◯アダム・イートン(25)
強力な主砲がいても、その前に出塁する選手がいなければ効果は半減してしまう。
その問題を解消するためにトレードで獲得されたのがイートンだ。
マイナー屈指の出塁能力の持ち主でスピードもあり、リードオフマンとしてはうってつけ。
アブレイユ、ダンらの前にランナーとして出塁すればチームの得点力アップにつながるだろう。


【ミネソタ・ツインズ】
◯アーロン・ヒックス(24)
今季に関しては5,6選手がブレイクしてようやく他チームと張り合えると言ってもいいくらいツインズの戦力的な充実度は低い。
それでもやはり若手がどれだけ活躍するかによってチームの将来像が変わってくるため、野手でキーになりそうなのはヒックスだろう。
ツインズの外野にはバクストンというトラウトにも匹敵すると言われる絶対的プロスペクトがいるが、それまでに少しでも外野を充実させるためには長らく有望視されてきたヒックスが打撃面である程度の結果を残さなくてはならない。

◯フィル・ヒューズ(27)
ヤンキースにおいては期待されながら結果を残せなかったにもかかわらずツインズは3年2400万ドルという大盤振る舞いを見せた。
本拠地との相性はいいはずだが、彼がここでも期待に見合う成績を残せなければ完全にツインズのお荷物になってしまう。
今後のツインズの将来設計を崩さないためにも3番手クラスのパフォーマンスは見せて欲しいところ。

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