2014年3月28日金曜日

ミゲル・カブレラが8年2億4800万ドルの契約延長

現役最高の打者ミゲル・カブレラがタイガースと8年2億4800万ドルの契約延長に合意した。
彼は2014,15年の残り4400万ドルの契約が残っているため、これを含めると10年2億9200万ドルの史上最高規模の契約となる。
先日クレイトン・カーショウが7年2億1500万ドルの単年あたり(約3070万ドル)では史上最高となる契約を結んだが、カブレラの延長契約は単年あたりでもこれを上回る約3100万ドルとなった。

近年10年に近い長期大型契約が乱発されている印象があるが、カブレラのこの契約は果たして妥当なのだろうか。
今のカブレラに単年あたり3000万ドル以上の価値があるのは間違いないだろう。
しかしこの契約が終わる頃には彼は40歳になっており、その年齢でも今のパフォーマンスを維持できる可能性は限りなく低い。
特に彼は打撃以外のパフォーマンスはむしろマイナスになっており、近い内にDH専任打者となる可能性もある。
つまり打撃が衰えればそれだけで大幅に価値が下がってしまうということだ。
契約の内訳にもよるが、この長期契約は非常に危険だと言わざるを得ないだろう。
これでタイガースが抱える長期大型契約はさらに膨大なものになった。
プホルスのように成績がどんどん降下し不良債権化するリスクよりも、彼が今後数年間はチームの地区優勝、ひいてはワールドシリーズ制覇に大きく貢献してくれる可能性に賭けたのだ。
もし彼がこの契約に見合うだけの活躍で終えることができれば、殿堂入りはもちろんのこと伝説的打者の一人になるのは間違いない。
今のところ衰えの予兆はないが、果たして彼はいつまで現役最高の打者でいられるだろうか?





2 件のコメント:

  1. こんにちは、いつも楽しく読ませて頂いております。
    1年3100万ドルとはさすがというしかないですね。年俸高騰が続くMLBであの成績ですからこのぐらいの額になるとは思っていましたが…

    現在の契約を合わせて10年契約とのことですが、もちろんタイガースとしても10年活躍できるとは思ってないでしょう
    5~6年働いてくれればというところでしょうか?しかしあのプホルスが移籍してああいう成績を残してしまったので、不安ではありますが、カブレラならきっと活躍してくれると思います!
    タイガースはポストシーズンでどうしても本来の力が発揮できないイメージがありますが、ぜひ彼の力でタイガースをワールドシリーズ制覇に導いて欲しいですね!

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    1. コメントありがとうございます。
      こういう30歳からの長期契約の球団の思惑としては、最初の数年間をその後衰えても問題ないくらい存分に活躍してもらって、選手人気による収益もこみでトータルプラスマイナスゼロというものでしょう。
      だからこそプホルスのように契約してすぐ成績が下降していくとかなりの痛手ですし、なによりこれだけの巨額契約になるとチームが優勝しないと割に合いません。
      カブレラは能力は全く問題ないですが、気になるのは不摂生で太ってダメになってしまわないかというところですね。
      目が衰えてしまえば打撃成績は確実に落ちていきますから、その前のこれから5年間は毎年MVP級の打撃成績とチームのプレーオフ進出が最低限求められるでしょう。
      少なくとも彼が活躍してワールドシリーズを制した年があれば、この契約に関して問題視されることも少なくなるでしょう。
      タイガースファンにとって最も重要なのはその部分ですし、ワールドチャンピオンは金を払えばとれるというものではないですから。

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