2014年4月6日日曜日

チーム別キープレイヤー 〈ア・リーグ東地区〉

チーム別のキープレイヤーを2人ずつ紹介していく。

【ニューヨーク・ヤンキース】
◯田中将大(25)
彼がダルビッシュのなるのか井川になるのかがチーム成績にも大きく関わってくる。
うまくすれば今季中にエースになる可能性もあり、少なくともスプリングトレーニングではその素養を存分に見せている。
1年目は苦労するとの予想は多いが、強豪揃いのア・リーグ東地区とはいえ巨額の年俸を考えると黒田に近いレベルの活躍をしなければ周囲も納得しないだろう。

◯CC・サバシア(33)
昨季は大不振に陥ったもののオフに大減量しスプリングトレーニングでも活躍中と復活の期待はできる。
黒田、サバシア、ノバ、田中、ピネダというローテーションにおいて田中とピネダの2人は実績に乏しいため経験豊富なサバシアが引っ張っていく必要がある。
黒田も昨季終盤の失速と年齢的なものもあり、サバシアが復活しなければヤンキースは再びずるずると落ち込んでいくだろう。


【ボストン・レッドソックス】
◯ザンダー・ボガーツ(21)
新人王有力候補の一人だが、昨季のポストシーズンでの活躍は記憶に新しい。
新人らしからぬ選球眼があるため派手さはなくても堅実な活躍を見込めそう。
高齢化が進みつつあるチームにおいてペドロイアに次ぐフランチャイズプレイヤーになるべき存在であり、彼がガルシアパーラのような強打のショートとして活躍すれば今季だけでなく来季以降も安泰になる。

◯クレイ・バックホルツ(29)
昨季は出来過ぎだったとしても右のエースとして今季はローテーションを1年守りきる必要がある。
エルズベリー、サルタラマッキアが移籍したことでチームの得点力は昨季程は期待できないため投手、特に先発投手の安定感は重要になってくる。
その先発ローテーションのカギになってくるのがバックホルツだ。
彼が200回を投げられるようならレッドソックスは手がつけられなくなるかもしれない。


【ボルチモア・オリオールズ】
〇マット・ウィーターズ(27)
デイビス、ジョーンズ、ハーディといった強打者が並ぶオリオールズ打線において、さらに一段上の強力打線へと進化させるために必要なのがウィーターズのブレイク。
3年連続20本塁打と守備面も一流であることを考えれば十分な活躍をしているように思えるが、昨季は出塁率が初めて3割を下回るなど打撃は停滞し始めている。
4年連続の130試合以上出場など頑丈さがあるだけに彼が打撃でキャリアハイの活躍をすればオリオールズ打線は手が付けられなくなるだろう。

◯ウバルド・ヒメネス(30)
近年のオリオールズ最大の弱点だった先発投手は徐々に改善されつつあったが、エース不在という決定的な弱点は埋められなかった。
そこで獲得したヒメネスは当然エース級の活躍を期待される。
昨季後半戦はリーグ最高クラスのパフォーマンスだっただけに、今季は200回&防御率3点台前半&200奪三振をノルマとしたい。


【タンパベイ・レイズ】
◯ウィル・マイヤーズ(23)
主砲ロンゴリアが怪我がなければ活躍するのは当然のこととして、重要になってくるのはロンゴリアをサポートする打者の存在だ。
現状20本塁打以上を期待できるのはロンゴリア、ジョイス、ゾブリストくらいしかおらず、ジョイスに至っては左投手を極端に苦手にしている。
そこで打線の鍵となるのは昨季の新人王マイヤーズの活躍度だ。
彼が20本塁打以上、あわよくばロンゴリア級の活躍ができれば強力なコンビが出来上がり、万が一ロンゴリアが離脱した際にもこれまでのように極端な貧打にはならないだろう。

◯マット・ムーア(24)
おそらくプライスが移籍するであろう今後のレイズ先発陣において右のエースにはアーチャー、左のエースにはプライスが期待されているはずだ。
両投手ともに長期契約を結んでいるが、ある程度制球も安定しているアーチャーとくらべてどうにも不安定なムーアはこのままではプライスのようなエースにはなれないだろう。
不安定さ故に長いイニングを投げられず、このままではポテンシャルばかりが高い並の投手になってしまいかねない。


【トロント・ブルージェイズ】
◯ホゼ・バティスタ(33)
エンカーナシオンは2012年のブレイクがフロックではないことを昨季証明してみせた。
となると期待されるのは当然バティスタとエンカーナシオンの強打者コンビだ。
2人で80本前後は狙いたいところで、そのためには再びバティスタが40本超えを打つ必要がある。
彼がMVP争いに割って入るような活躍をすれば、低迷しているブルージェイズも、少なくとも打線は活気づいてくれるだろう。

◯ブランドン・モロー(29)
13年連続200回を記録しているバーリーはよくも悪くも今まで通りの安定感を見せるだろう。
一昨年のサイ・ヤング賞投手ディッキーは制球難に悩まされており今季もどうやらよくなさそうだ。
となるとエースになれそうなのはもはやモローくらいしかいないのがブルージェイズの惨状である。
このボロボロの投手陣においてモローが復活することができなければ打線がどれだけ頑張って下位は免れないだろう。

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