2011年12月5日月曜日

ストーブリーグ

今オフのFA市場でアルバート・プホルス、プリンス・フィルダーに次いで去就が注目されていたホゼ・レイエスがMIAと6年1億600万ドルで契約しました。
今季の彼は126試合の出場ながら打率.337でNYM史上初の首位打者を獲得し、39盗塁も決めました。
これによりFLA時代からのスター選手であるハンリー・ラミレスがサードへコンバートされることになりそうですが、両者の守備力を考えれば当然でしょう。
ハンリーは守備にかなりムラがあり、最近2年のDRSはかなり悪いです。
レイエスも今季のDRSは-11とかなり悪かったんですが、キャリア全体でみればプラスでハンリーよりはマシでしょう。

レイエスのこの契約は20本塁打を放ったことのない選手としてはかなり高額です。
さらにかなり大きいリスクが2つあります。

一つ目は怪我のリスクです。
当然ながらその走力が高く評価されている選手なので、これが失われると魅力が半減します。
契約が終わる頃には彼は34歳で、走力もそこまで顕著な衰えは見せないだろうとは思われますが、彼が怪我もちだということを考えれば話は別です。
足の怪我で何度かDL入りしている彼はあるいは来季にでも走力が激減する可能性があります。
ビル・ジェームズの予想でも怪我は考慮されていて来季は133試合の出場にとどまるとされています。

もう一つのリスクは出塁率です。
彼は高打率でスピードがありますが、理想の一番打者とは言えません。
出塁率が低いからです。
自慢のスピードも出塁できなければ意味がありません。
選球眼に優れた選手は打率がなかなか上がらなくても四球を選ぶことで貢献できますが、レイエスは打てなくなったら終わりです。
打率が高いために今までは出塁率も水準を満たしていましたが、打率が上がらなくなった時にどうなるかが怖いです。

二つのリスクを挙げましたが、彼がこの6年間を怪我なく過ごすことが出来れば素晴らしい契約になるだろうと思います。
大きな怪我がなければ毎年打率3割、40盗塁前後を見込めますし、ハンリーの負担も減らすことができます。
おそらくプホルスやフィルダーの獲得はなくなりましたが、これで来季JJとハンリーが復活すればレイエスとベルを加えたチームはかなりの驚異になるでしょう。

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