2014年2月15日土曜日

フィリーズ絶賛迷走中?

MLBで高齢化に悩まされている金満チームというとどこが思い浮かぶだろうか?
真っ先に名前が挙がるのはヤンキースだろう。
今まで片っ端からFA選手を獲得してきたおかげでマイナー組織は枯渇し、大型契約の高齢選手を何人も抱える羽目になっている。
だが実はナ・リーグにもヤンキースと同じような状況に陥っているチームがある。
それが今季からサンドバーグ監督が率いるフィリーズだ。
2000年代後半のフィリーズを知っているファンの印象は強いチームだったはずだが、昨季は89敗と黄金期は既に過ぎ去ってしまったことを強く印象付けてしまった。
一時期話題になったハラデイ、リー、ハメルズ、オズワルトの最強のローテーションも今ではリーとハメルズの両左腕しか残っていない。
投手、野手それぞれ主力の年齢を見てみるとその深刻さがヤンキースに匹敵するということがよくわかる。
リー(35)、ハメルズ(30)、パペルボン(33)、アダムズ(35)、ハワード(34)、アトリー(35)、ロリンズ(35)、ルイーズ(35)、リビア(25)、ブラウン(26)が主力選手で、若いと言えるのはリビアとブラウンくらいしかいない。
それだけなくこのオフにFAになるはずだったアトリーと3年間のオプション付きの5年契約、同じくルイーズと1年間のチームオプション付きの4年契約を締結とただでさえ高齢な選手と複数年契約を提示してしまった。
フランチャイズプレイヤーを大切にするのは結構なことだが、彼らが投資分に見合う活躍をする可能性は年齢的にも低く、彼らが失敗すればフィリーズは多くの不良債権を抱えることになる。
同地区のナショナルズ、ブレーブスの台頭、そしてブラウンなどの若手が成長しつつあることを考えると高額な高齢選手を放出して再建へと方針を切り替えてもよかったはずだ。
しかし結果的にアマロGMのとった行動はさらなる高齢選手の確保。
FA市場が開くと早々にマーロン・バード(36)と2年契約を交わし、先日は引退も噂されていたAJ・バーネット(37)と1年契約で合意した。
もはや恐ろしいくらいの即戦力主義で、年俸総額も全く削減できていない。
大型契約選手を多く抱えるため勝ちに行かなくてはならないというのはわかるが、若手を育てていく気がほとんどないのは驚きだ。
マイナー組織もヤンキース同様貧弱で、個人的にはまだヤンキースの方がマシに思える。
この酷い状態のフィリーズは一体どこまで迷走していくのか。
果たして今季好結果に結び付くのか。
黄金期が過ぎ去ったチームの末路がどうなるのか非常に興味深い。

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