2014年2月24日月曜日

オリオールズがネルソン・クルーズと契約

FA市場の有力野手の一人ネルソン・クルーズがオリオールズと1年800万ドルで合意した。
ここ数年間打率.260 25本塁打前後を記録してきた打者にも関わらず条件がここまで低くなった理由は主に3つ。
①33歳と比較的高齢な上に守備・走塁面での貢献も期待できない。
②打撃も本拠地に助けられてきた面や出塁能力の低さなど手放しで評価できない部分がある。
③昨季の薬物スキャンダル選手の一人。

さらに1410万ドルのクオリファイングオファーを受けた選手だったため、獲得球団はドラフト指名権を失うというマイナス面が響いてここまで長引いてしまった。
実際の契約はクオリファイングオファーを大きく下回った上に単年契約を得られないというクルーズにとっては踏んだり蹴ったりの結果になったが、既に強力な打線を擁していたオリオールズがドラフト指名権を失うリスクを負ってまでクルーズを獲得したことは少しばかり意外だった。
オリオールズは先日ヒメネスを補強することで投手陣を強化したのだが、確かに外野手に関しては一抹の不安はあった。
ジョーンズとマーケイキスは不動としても、残るレフト候補が伸び悩み続けているヤングとまだメジャーフルシーズンの経験がないウルティアだったからだ。
ただクルーズの獲得でその不安が解消されたかというと、そういうわけでもない。
上記3点のようなマイナス要素がある上にこれでオリオールズ打線の右打者はジョーンズ、マチャド、クルーズ、ハーディ、ヤングという出塁能力の低い選手ばかりで埋め尽くされることになるからだ。
出塁率というものを神聖視する必要はないのだが、せっかくこれだけ長打力のある選手が多くいるのだから出塁して塁に帰ってくる役割の選手もいた方がいいだろう。
しかし残念ながらそういう選手がオリオールズには見当たらない。
個人的にはロイヤルズへ移籍した青木が入ればかなり重要な役割を担うことができるのではないかと思うが、それは現状叶わない。
果たしてオリオールズの重量打線は結果をだすことができるだろうか。

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