2014年2月24日月曜日

ヤンキースがブレット・ガードナーと4年の延長契約

ブレット・ガードナー(30)がヤンキースと4年5200万ドルの延長契約を交わした。
この契約は二ケタ本塁打を打ったことがない選手、しかもレフトという攻撃的なポジションの選手に対してではかなり高額な部類に入るのではないだろうか。
彼の打撃の魅力は投手に多くのボールを投げさせることだ。
打撃能力はそれほど高いわけではないが、球数を多く消費させ塁に出ることを信条とするいやらしい打者だ。
しかし好調な年でもフルシーズンでOPS.800を越えないその打撃はレフトとしては明らかにパワー不足。
彼は打撃ではなく、守備・走塁で高く評価されている選手だ。
レフトでの守備力はリーグでも指折りで、スピードを活かした広い守備範囲で好守を披露してくれる。
走塁もリーグ屈指でただ単に足が速いだけではなく走塁技術も高い為フルシーズン出ることができれば盗塁王も狙える。
そのため本来ならばセンターで使いたい選手なのだが今季からはエルズベリーが加入したことでしばらくはセンターにエルズベリー、レフトにガードナーという体制でいくことになる。
ガードナーが優秀な外野手であることは間違いないのだが、それではこれからの4年間に5200万ドルの価値があるだろうかと考えると少し疑問を生じる。
足を活かした二塁打や三塁打を量産してくれれば問題ないが、2013年には四球率が下がり三振率が上がってしまった。
これから打撃力が落ちていけばレフトのレギュラーとして使うのは厳しくなってくる。
守備・走塁も走力が衰えていけば下降線をたどるだろう。
2010年のパフォーマンスを4年間続けられるのなら5200万ドルは高くないが、それができる可能性は低い以上ガードナーに4年契約というのはリスキーである。
またこういう延長契約を安易にすることで若手選手の出場機会を制限することにもなる。
特にヤンキースの場合は内野のプロスペクトが少ない半面外野にはそれなりのプロスペクトがいる。
本来ならば今のレギュラーとの契約が切れた時点からそのプロスペクト達へと若返りを図るのが理想だったはずだ。
スレイド・ヒースコット、タイラー・オースティン、メイソン・ウィリアムズといったプロスペクトの出番を奪ってしまうガードナーとの契約は個人的にはあまりいいものには思えない。
ヤンキースは若返りを図るつもりはないのだろうか。



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