2013年5月16日木曜日

グレインキーの復帰と今後のドジャース

今季2度目の登板で乱闘によって骨折していたグレインキーが復帰した。
当初は全治8週間と伝えられていたものの早めに復帰できたのは僥倖だ。
対戦相手となったナショナルズは上位争いはしているものの打線が停滞気味で、なおかつ最も打っていたハーパーが欠場したことで復帰初戦としては丁度いい相手だった。
そして彼は相変わらずの安定した投球を見せてくれた。
もちろんまだ絶好調とはいかなかったものの、5.1回を無四球で1失点と好投を見せたことでファンもほっと胸をなでおろしたことだろう。
球数は83球と少なめで、この慎重な起用がどこまで続くかはわからないが、ドジャースはリリーフが不安定になっているので早いところ長い回を投げられるようになって欲しいものだ。

さて、これで低迷する悪の帝国ドジャースには一筋の光が差し込んだことになる。
当初は余乗気味だった先発ローテーションは相次いで怪我人がでたことによってルーキーを使わざるをえない状況まで追い込まれていたのが、カーショウ、グレインキーの2本柱はリーグ最高のデュオになる可能性が高いし、そこに好調のリュも加われば3枚までは安心してみることができる。
ベケット、ビリングズリー、リリーがDL入りしているが、しばらくはルーキーのマギルや前回好投したカプアーノに踏ん張ってもらうしかない。
リリーフに関してはリーグをどこまで引っ張るのかが気になるところだ。
非常に安定感に欠けるため、ジャンセンをクローザーにすることも考えなくてはなるまい。

あとは得点力をどう改善していくか。
投手に絶対的安定感がない以上、上位争いに食い込んでいくには間違いなく打力の向上が必要だ。
ゴンザレス、クロフォード、イーシア、二人のエリスあたりはそれなりによくやってくれているが、 鍵になるのがケンプだということは言うまでもあるまい。
ドジャース打線としては長打を期待できるラミレスが復帰したと思ったらまたDLへ逆戻りしたことも痛いが、それ以上に痛いのが主砲のケンプが打ってくれないことだ。
序盤の不調を考えると復調しかけてはいるが、彼に求められているのは本塁打である以上、今のケンプでは全く問題外だ。
5月に入って打率は上昇しているものの、まだ本塁打は一本も出ていない。
ドジャースの得点力はケンプにかかっているのだと言っても過言ではなく、彼が今のままでは復権への明確なビジョンは見えてこない。

それでもグレインキーの復帰というのは素晴らしい朗報だ。
ここから悪の帝国が重い腰を上げることに期待したい。

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