2013年5月9日木曜日

大物たちの4月[投手編]

今回は大物投手たちで、4月好調だった選手、そして不調だった選手を紹介していく。

『スタートダッシュに成功した大物』

”フェリックス・ヘルナンデス”
3勝2敗 防御率1.90 42.2回 44奪三振 7四球 3被本塁打 WHIP0.96
この投球内容で2敗がついてしまったのが不運としか言いようがないほど、キング・フェリックスは冴え渡っていた。
6試合中5度でQSを記録し、そのうち4度は1失点以下だった。
相変わらずの打線ながら、もはや風格すら漂わせている。
彼は近年徐々に球速を落としているが、その代わりに制球力が向上しより洗練されていっている。
間違いなく今季のサイ・ヤング賞候補の一人だろう。

”ダルビッシュ有”
5勝1敗 防御率2.33 38.2回 58奪三振 13四球 1本塁打 WHIP0.93
まだ2年目だが彼を大物認定することに異論を唱えるものはほとんどいないだろう。
今季初登板での完全試合未遂をかわぎりに、ひたすら奪三振の山を築いている。
そのペースはランディ・ジョンソンにも匹敵するレベルだ。
しかし球数の多さがたたってイニング数は少しばかり物足りないものになっている。
もう少しゾーンで勝負して球数を減らすことができればイニングも多くなるだろうが、それでは奪三振が減ってしまうというジレンマもある。
少なくとも怪我がなければ奪三振王は安泰だろうがサイ・ヤング賞もとれるか。

”ジャスティン・バーランダー”
3勝2敗 防御率1.83 39.1回 41奪三振 11四球 1被本塁打 WHIP1.19
ダルビッシュとヘルナンデスの派手な活躍にやや霞んでしまった感があるが、大本命は今季も抜群の投球を続けている。
彼がMLB現役最高の投手であることに疑いはないだろう。

”クレイトン・カーショウ”
3勝2敗 防御率1.73 41.2回 47奪三振 12四球 3被本塁打 WHIP0.91
開幕戦での完封勝利から、順調な投球を続けている。
日によって制球にムラがあるのが難点だが、25歳にしてMLB最高の左腕の座は不動のものになりそうだ。

”アダム・ウェインライト”
4勝2敗 防御率2.03 44.1回 43奪三振 3四球 0被本塁打 WHIP0.99
あの男が進化してマウンドに帰ってきた。
そうキャッチフレーズをつけたくなるほど今季のウェインライトは洗練されている。
最初の4登板を四球0でかざり、最終的なK/BBも当然ダントツ。
2010年のクリフ・リーを彷彿とさせるような活躍だ。

『不調に陥った大物たち』

”デビッド・プライス”
1勝2敗 防御率5.21 38.0回 35奪三振 9四球 6被本塁打 WHIP1.37
昨年のサイ・ヤング賞投手が予想外の滑り出し。
しかし四球などで乱調だった訳ではなく、xFIPは相変わらずの高水準。
なんだかんだで最後にはまとめてくるだろう。

”RA・ディッキー”
2勝4敗 防御率4.50 36.0回 28奪三振 15四球 5被本塁打 WHIP1.31
昨年のサイ・ヤンガーが二人して不調に陥ったわけだが、こちらはプライスとは違い深刻。
奪三振率と四球率が共に悪化し、ナックルの球速も落ちている。
3月時点からその兆しはあったものの、嫌な予感が的中してしまった形だ。
5月最初の登板でも7失点と立ち直りの気配がなかなか見えてこない。

”マット・ケイン”
0勝2敗 防御率6.49 34.2回 32奪三振 10四球 9被本塁打 WHIP1.30
安定感がウリの投手が7失点以上が2度と大乱調。
特に被本塁打の多さには驚くばかりだ。
むしろこの投球で2敗ですんだのがラッキーか。


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