2013年11月24日日曜日

FA市場注目の捕手ブライアン・マキャンがヤンキースと契約

このオフのFA市場で野手の中でも5本指に入るほどの注目度を誇っていたブライアン・マキャンがヤンキースと5年でも最低でも85Mドル以上と思われる契約を成立させた。
マキャンは捕手として現役最高峰と言っても過言ではない長打力がウリの選手で、6年連続で20本塁打以上を記録している現役唯一の捕手だ。
今季の成績は以下の通りで、怪我もあって少し振るわなかった。

102試合 打率.256 20本塁打 57打点 出塁率.336 OPS.796 

しかし捕手としてはやはり打撃面において非常に優れているため、30歳の彼を欲しがるチームは少なくなかった。
今回契約したヤンキース以外では、最近フィルダーをトレードで獲得しさらなる長打力強化を図りたいレンジャーズなども強い関心を示していたと思われる。
しかしクオリファイングオファーの対象選手でもあり、市場価格の高さに加え獲得した場合はドラフト指名権譲渡というリスクも伴う。
それでも本格的に捕手不足、そして長打力の欠如に悩んでいたヤンキースとしてはやはりマキャンはヤンキースにとって魅力的な存在だったのだろう。
ただし贅沢税回避のために年俸削減したいはずのヤンキースとしてはまたしても長期大型契約を抱え込んでしまった形になる。
他の大型契約もまだ多くが残っており、カノとの再契約の問題もある今果たして本当に勝ちを求めながらの年俸削減が可能なのか疑問が残るところでもある。
とは言えヤンキースがやっとヤンキースらしい捕手を獲得したこと自体は朗報だ。
マキャンとの契約は6年目のオプションも含めれば100Mドルを超えることになるが、ヤンキースファンとしてはとにかく彼が怪我で長期欠場などしないことを願うばかりだ。

 


2 件のコメント:

  1. ブライアン・マッキャンは私がMLBを見始めて一番好きだった捕手でした。
    元々ブレーブスファンだったというのもありますが、ブロックの上手さは素人目で見てもすごいと思えるレベルでした。
    マッキャンの獲得はまず成功だと思います。
    というのも、ヤンキースは昨季なぜラッセル・マーティンと再契約をしなかったのかが疑問でした。
    強肩でリードに定評があり打撃力も結構あるマーティンを放出して、スチュアートだとかセルベーリだとかよく分からない捕手を使ったのは明らかな失敗でしょう。
    何なら彼らよりホセ・モリーナを呼び戻してほしかったと思います。
    オースティン・ロマインにはかなり期待していますが、未だ不安なのでマッキャンを獲得したのは本当に良かったです。
    来季Aロッドは全試合出場停止が濃厚ですから、攻撃面でもマッキャンは本当に価値のある選手です。

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    1. コメントありがとうございます。
      確かにヤンキースはマーティンと再契約しなかったことには疑問の声が多かったですね。
      ただそれほどヤンキースとしても年俸を抑えたかったということなのでしょう。
      しかしそれで勝ち抜けるほどア・リーグ東地区は甘くありませんでしたから、ようやくヤンキースらしい強打の捕手を獲得できてホッとしています。
      ヤンキースはロマインの他にマイナーにパワーと肩の評価が高い20歳のゲイリー・サンチェスがいますから、彼がメジャーに定着したあたりでマキャンをどうするかというのがまた鍵になってきそうです。

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