2013年11月7日木曜日

復活したスター選手たち

スポーツ界では毎年スター選手が不調のシーズンを送ったり、逆に不調から復活したりする。
キャリアにおいて最初から最後まで好成績を残し続ける真のスーパースターの存在は非常に稀だ。
MLBでもそれは例外ではない。
今回はそんな不調から抜け出し今季見事に復活した選手をピックアップしてみよう。

ハンリー・ラミレス(29)
86試合 打率.345 20本塁打 57打点 出塁率.402 OPS1.040 10盗塁
2010年まで彼はリーグ最高のショートストップの一人だった。
守備は酷いが身体能力は高く、常に3割20本30盗塁を期待できる選手だったのだ。
しかし2011年になると、まだ20代後半にも関わらずパフォーマンスが一気に低下。
怪我もあって非常に低調なシーズンで終わった。
そうして不遇の二年を過ごして迎えた今季はいきなりWBCでの怪我から始まったが復帰後はプイグとともに大活躍。
低調だったドジャース打線を活性化させる大きな要因にもなった。
来季怪我なく過ごせるのなら3割30本20盗塁くらいは期待してもいいのかもしれない。


ウバルド・ヒメネス(29)
32試合 13勝9敗 防御率3.30 182.2回 194奪三振 WHIP1.33
2010年投手にとっての地獄のクアーズ・フィールドを本拠地にしながら前半戦好投しオールスターの先発投手にも選ばれたスター投手だったが翌年調子を落としたこともあってシーズン途中にトレードの駒となった。
それまで平均96mph前後を記録していた速球がどんどん球速低下していったことが原因の一つであり、それは今季も改善されておらず平均球速は92.1mphと低調なままだ。
しかし今季はスライダーの割合を大きく増やすという変化を加えたおかげか、制球は相変わらずも奪三振力が以前より上がりパフォーマンスは大きく改善した。
来季は本来のエースとしての投球をようやく見せてくれるだろう。
オプションを破棄してFAしたのでこのオフの人気銘柄となるはずだ。


ジェイソン・ワース(34)
129試合 打率.318 25本塁打 82打点 出塁率.398 OPS.931 10盗塁
2008年フィリーズのワールドシリーズ制覇に貢献し、2009年には36本塁打を放ちオールスターに選ばれた優秀な外野手だったがFAでナショナルズと大型契約を結ぶと過大評価との声も多く、実際に移籍初年度は20本塁打は放ったものの打率.232と期待に応えることはできなかった。
2012年には怪我で81試合にしか出場できず不良債権化しつつあり、今季も序盤に怪我で離脱してしまった。
しかし復帰して本来の調子を取り戻すと7,8月は連続でOPS1.000超えと打ちまくり終盤まで勢いは衰えなかった。
高齢のため来季も同じことができる可能性は高くないが、ナショナルズファンはひとまずほっとしたことだろう。


ジョン・ラッキー(35)
29試合 10勝13敗 防御率3.52 189.1回 161奪三振 WHIP1.16
こちらも不良債権化していた元オールスター投手。
長期契約を結んで入団したレッドソックスでは1年目はイニングイーターとしてそれなりの活躍はしたものの2年目には防御率6.41という不調に陥った。
それでいて12勝12敗というのがレッドソックス打線の援護の凄さを物語っていたが、故障してトミー・ジョン手術で2012年を棒にふるはめになった。
当然ながら復帰初年度の今季も対して期待されていなかったわけだが、序盤から意外な好投を続け復活してしまった。
契約が来季まで残っているレッドソックスとしては思わぬ拾いものをしたような気分かもしれない。



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