今年受賞したのはア・リーグがウィル・マイヤーズ(レイズ)、ナ・リーグがホゼ・フェルナンデス(マーリンズ)だ。
投票結果の内訳は以下の通り。
ア・リーグ 1st 2nd 3rd point
ウィル・マイヤーズ | TB | 23 | 5 | 1 | 131 | |
ホゼ・イグレシアス | BOS, DET | 5 | 17 | 4 | 80 | |
クリス・アーチャー | TB | 1 | 5 | 15 | 35 | |
ダン・ストレイリー | OAK | 1 | 2 | 4 | 15 | |
J.B.シャック | LAA | 1 | 1 | 4 | ||
コディ・アレン | CLE | 2 | 2 | |||
マーティン・ペレス | TEX | 2 | 2 | |||
デビッド・ラフ | KC | 1 | 1 |
ナ・リーグ 1st 2nd 3rd point
ホゼ・フェルナンデス | MIA | 26 | 4 | 142 | ||
ヤシエル・プイグ | LA | 4 | 25 | 95 | ||
シェルビー・ミラー | STL | 1 | 9 | 12 | ||
ヒョンジン・リュ | LA | 10 | 10 | |||
フリオ・テヘラン | ATL | 7 | 7 | |||
ジェド・ジョーコ | SD | 2 | 2 | |||
ノーラン・アレナード | COL | 1 | 1 | |||
エバン・ギャティス | ATL | 1 | 1 |
加えて受賞選手の成績は以下の通り。
ウィル・マイヤーズ(22)
88試合 打率.293 13本塁打 53打点 出塁率.354 OPS.831 5盗塁
ホゼ・フェルナンデス(21)
28試合 12勝6敗 防御率2.19 172.2回 187奪三振 58四球 WHIP0.98
ナ・リーグはともかく、ア・リーグでそれなりに大きな差がついたのは意外だった。
今季のア・リーグは飛び抜けた新人がおらず、そもそもシーズンの最初からメジャーでプレーしている選手が少なかった。
そのため受賞したマイヤーズは内容は優秀でも試合数の少なさがネックになっており、対抗馬になっていたアーチャーも規定投球回に到達していない点、イグレシアスも守備と打率以外に特筆すべき点がないところはマイナスポイントとなっていた。
そのため票はわれるかと思われたのだが、意外にもマイヤーズが1位票をほとんど持っていく結果となった。
それ以上に意外だったのはアーチャーの評価が意外と低かった点だ。
ただイグレシアスはスタッツの内容以上にレッドソックス、タイガースという二つのプレーオフ進出チームに所属して勝利に貢献してきたことが大きく評価されたのかもしれない。
ナ・リーグの方は、予想通り大差でのフェルナンデス受賞となった。
投球回制限のためイニング数は172.2回でとどまったが、規定投球回には到達しており圧倒的な防御率や投球内容、被打率に至っては両リーグトップという数字をみれば彼を選ばない方がおかしい。
プイグに入った4ポイントの1位票は、プイグ旋風を巻き起こした点と彼の昇格と同時にドジャースが成績を向上させていった点を考慮してのものだろう。
実際彼が2位であることは大いに妥当だ。
ナ・リーグ新人王レースはこのブログでも何度か記事にしたように、近年稀に見る激戦となっていた。
フェルナンデス、ミラー、リュ、テヘランといった有望先発投手が開幕からローテーション入りし、序盤はミラーが独走気味ながらも他の投手もどんどんパフォーマンスを向上させていった。
プイグが昇格するとプイグ旋風が巻き起こり、一時的にではあるがシンデレラストーリーでギャティスも話題になった。
その中でも日を追うごとに無敵の投手と化していくフェルナンデスはチームの弱さゆえ話題性こそ低かったがこの優秀な選手たちの中でもことさらに飛びぬけた投手だった。
しかも彼はメジャーデビュー時は20歳であり、これから一体どれだけ偉大なキャリアを歩んでいくのかワクワクさせてくれる。
彼はキューバ亡命時のエピソードなど、過酷な状況に耐えた経験からそのメンタル面が大きく評価されている。
ただでさえバーランダーやクレメンスとも比較される逸材であるのに、そこに鋼のメンタルすらもこの年で備わっているのだ。
ホゼ・フェルナンデスがトラウトやハーパークラスの衝撃的ルーキーであることは間違いなく、これから数年間で彼がMLBを席捲していってもおかしくはない。
スタントンとフェルナンデスを擁するマーリンズもにわかに面白いチームになってきたではないか。
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