2013年12月17日火曜日

新たなスターに?ブレイク候補生 〈第二弾〉

第二弾はデビューしてそれほど時間が経っていない選手を中心に紹介する。

☆ソニー・グレイ(24)
2011年ドラフトで1巡目全体18位指名されてアスレチックスに入団し、その後順調に成長を続けついに2013年にデビューした。
2012年まではそれほど奪三振力も高くなく制球も、まずまずといった感じだったがAAAでスタートした2013年には奪三振力が大幅に向上した。
身長は低いのだが小さな身体から平均93mph前後の速球と鋭く落ちるカーブを武器に初のプレーオフでも堂々とした投球を見せた。
来季は2,3番手クラスのパフォーマンスを期待していいだろう。




☆トレバー・ロゼンタール(23)
2012年にメジャーデビューすると最速100mphを越える豪腕で打者をねじ伏せ存在感を見せつけた。
フルシーズン1年目となった2013年はさらにパフォーマンスを向上させ、球速の方でも101mphを計測した。
ポストシーズンでは完全に守護神となり、11.2回を4安打18奪三振3四球という圧巻の内容で4セーブをあげチームに大いに貢献している。
日本では上原ばかりが話題になったワールドシリーズだったが、カージナルスの側にも怪物的クローザーがいたのだ。
彼の凄いところはこれだけの剛球を持ちながら制球も悪くないところで、こういう投手は毎年安定して活躍する可能性が高い。
来季はいきなり40セーブしたとしても誰も驚かないだろう。




☆マーティン・ペレス(22)
ペレスは常にレンジャーズ傘下で最高の投手という評価を得てきた。
ベネズエラ出身でチェンジアップをウィニングショットとする左腕としてヨハン・サンタナとも比較されていたのだ(身長など体格的な面でもほとんど変わらない)。
しかし近年そんな評価は徐々に落ち始め、2012年にはメジャーデビューを果たしたもののAAAとメジャー両方でのパフォーマンスが芳しくなかったことで拍車がかかった。
しかし今季はマイナーで安定した投球をみせ5月にメジャー昇格すると悪くない投球を続け後半戦は完全にローテーションに定着してみせた。
まだまだ課題はあるもののレンジャーズはこれを受けて4年12.5Mドル(3年のオプション付き)の長期契約を結ぶなどその期待度はかなり高い。
来季は開幕から先発ローテーション入りするはずで、ダルビッシュ、ホランドに続く3番手として活躍できるか期待だ。




☆ゲリット・コール(23)
コールに関しては説明するまでもない。
2011年全体1位指名投手であり、最速101mphの稀代の豪腕だ。
先発投手としての球速は現在のMLBで5本指に入るレベルであり、そのポテンシャルはバーランダー級。
ここまで特に大きな壁にぶつかることなく順調に道を歩んでおり、それぞれのレベルに適応する能力が非常に高い。
今季メジャーデビューしてしばらくはあまり奪三振が伸びなかったのだが、終盤になってくると12奪三振も記録するなどパフォーマンンスが大きく向上していた。
驚くべきはその制球力の高さであり、球威と制球を両立させている点が彼が偉大な投手になる可能性を示唆している。
今後数年でMLBを代表する先発投手になる可能性は非常に高い。




☆ビリー・ハミルトン(23)
ハミルトンに関しては他に一つ記事を作っているため、詳しくはそちらを参照してもらいたい。
異次元のスピードスター ビリー・ハミルトン”←記事はこちら
とにかく彼は速いの一言。
現役では唯一100盗塁を狙える選手だろう。




☆トニー・シングラニ(24)
彼に関してもハミルトン同様過去に記事にしたことがあるので参照してもらいたいのだが、彼の特徴はなんといっても速球ゴリ押しスタイル。
新人王レースに躍り出たナ・リーグの奪三振マシーン”←記事はこちら
投球割合の80%は4シームであり、しかもMLB平均より少し上程度と特別速いわけでもない。
それでも速球とたまに投げる変化球のコンビネーションだけで三振を量産してしまう。
どこまでこのスタイルを続けていけるのかというところに興味がわいてしまう不思議な投手だ。




☆マイケル・ワカ(22)
ポストシーズンでの活躍ぶりで一躍全国区となったルーキーだが、1巡目全体19位指名と決してポット出の投手ではない。
長身から投げ下ろす93mph前後の速球とチェンジアップのコンビネーションで奪三振力が高く制球も悪くない。
カージナルスには同じく長身でリーグを代表する先発投手のウェインライトという手本になる選手もおり、この若さでワールドシリーズまで経験しただけあって来季の期待度も非常に高い。


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