2013年10月30日水曜日

2013年 ゴールドグラブ賞発表

今年も守備の栄冠ゴールドグラブ賞の受賞者たちが発表された。
受賞者は以下の通りだ。

ア・リーグ
C  サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)
1B エリック・ホズマー(ロイヤルズ)
2B ダスティン・ペドロイア(レッドソックス)
3B マニー・マチャド(オリオールズ)
SS JJ・ハーディ(オリオールズ)
LF アレックス・ゴードン(ロイヤルズ)
CF アダム・ジョーンズ(オリオールズ)
RF シェーン・ビクトリーノ(レッドソックス)
P  RA・ディッキー(ブルージェイズ)

ナ・リーグ
C  ヤディアー・モリーナ(カージナルス)
1B ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)
2B ブランドン・フィリップス(レッズ)
3B ノーラン・アレナード(ロッキーズ)
SS アンドレルトン・シモンズ(ブレーブス)
LF カルロス・ゴンザレス(ロッキーズ)
CF カルロス・ゴメス(ブルワーズ)
RF ジェラルド・パーラ(ダイヤモンドバックス)
P  アダム・ウェインライト(カージナルス)

2年連続で3人以上のゴールドグラバーを出したオリオールズは今季エラー数54がMLB最小記録になるなど守備面において歴史的なシーズンを過ごした。
若きマチャドは既にMLB最高クラスの三塁守備を持ち合わせており、ハーディは以前から守備評価が高いショートだ。
ただジョーンズに関しては印象面に左右されている点が否めない。
派手なプレーは多いし肩も強いが、DRSはマイナスを記録するなど守備がそこまでいいわけではないのだ。
彼の受賞に関しては昨年も少し物議をかもしたが、どうやらまだ評価は落ちていないらしい。

オリオールズと同じく3人の受賞者を出したロイヤルズの面々は確かな実力を持ち合わせており、ゴードンやペレスはリーグ最高クラスといって差し支えない守備力の持ち主であり、ホズマーもリーグ最高かどうかとなると疑問符がつくが優秀な一塁守備であることが間違いない。

他に注目すべき点としては、ルーキーのアレナードが選出されている点だ。
ルーキーでの受賞は2001年のイチロー以来でMLB史上10人目となる。
トゥロウィツキーとの三遊間はナ・リーグ最高クラスの守備力になったと言えるだろう。

ワールドシリーズ出場チームからはそれぞれ二人ずつ選ばれており、モリーナは6度目と今季の受賞者の中では最多だ。
またモリーナとウェインライトはバッテリーで2度受賞したMLB史上2組目の選手たちとなった。

昨年までのゴールドグラブ賞はMLBの監督やコーチのみの投票だったのだが、今年からはセイバーメトリクス的見地を取り入れ30票が識者たちに与えられている。
これは総票数の約25%にあたるものだ。
そのためか今年の受賞者は例年よりは割合妥当な結果になっている。
打撃・印象重視とも言われるゴールドグラブ賞も変化しつつあるということだろう。

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