2013年10月20日日曜日

ナ・リーグ代表セントルイス・カージナルスを分析

ナ・リーグ西地区優勝のドジャースを下しリーグチャンピオンシップシリーズを制したカージナルス。
プレーオフでの経験は豊富で過去5年間で3度出場しており、そのうち一度はワールドチャンピオンにも輝いている。
それを支えるのは優秀な組織、優秀なGM、優秀な監督だ。
そんなカージナルスの戦力を分析してみよう。

以下はレギュラーシーズンにおけるチームスタッツだ。

打率.269(リーグ2位)
125本塁打(同13位)
783得点(同1位)
出塁率.332(同1位)
OPS.733(同2位)
45盗塁(同15位)

防御率3.42(同5位)
スターター防御率3.42(同2位)
リリーバー防御率3.45(同8位)
1254奪三振(同5位)
WHIP1.24(同6位)

得点力がありなおかつ投手力も高いということが見て取れるが、本塁打と盗塁が極端に少ないなど弱点がないわけではない。
しかしそこを出塁能力の高さや二塁打の多さなどカバーできているがゆえの高い得点力だ。
また異常なほど得点圏での強さを見せたのが今季のカージナルス打線の特徴で、得点圏打率の高さは群を抜いている。

投手力はさすがの一言でエースのウェインライトを筆頭にこのポストシーズンではリン、ケリー、ワカとイニング数の関係でミラーを休ませていても戦える先発陣容が出来上がっている上に、ロゼンタール、チョート、ムヒカ、メイネス、シーグリストといったリリーフも今では非常に優秀。
そしてなによりカージナルス投手陣の最高の強みはこれらのタレントをリードするのがヤディアー・モリーナであるということで、WBCでの日本戦で見せたように彼の存在感は投手を一回り大きくさせると言っても過言ではない。

ここに数字には現れない経験という要素が加わることを考えると、やはりカージナルスのチーム作りには他チームが見習うべき点が多いように思える。


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