2013年10月20日日曜日

ALCSを制したのはレッドソックス! 上原はMVPに

劇的な展開だった。
1点差の終盤満塁の状況でビクトリーノが逆転満塁本塁打を放ち試合を決めた。
第二戦ではオルティズが同点に追いつく満塁本塁打を放っていたが、グランドスラムが印象的なシリーズとなった。
しかしそんなシリーズでMVPを獲得したのは劇的展開を演出した打者ではなく、ことごとく相手の希望を打ち砕いた上原だった。
今季クローザー定着後の上原の評価はうなぎのぼりだったが、彼にはどうにもプレーオフでのよくない印象があった。
2011年のポストシーズンでは3試合で3被弾と一気に信頼を失う要因にもなったのだ。
このポストシーズンでもディビジョンシリーズで本塁打を打たれるなど、またもやプレーオフで崩れるのかと思われかけたが、今の上原にそんなものはもはや通用しない。
リーグチャンピオンシップシリーズにはいると6試合中5試合に登板し失点はもちろんゼロ。
回またぎもこなし6イニングで被安打4奪三振は9というほぼ完璧な内容で3セーブをあげた。
シリーズを通して絶好調という打者がいなかっただけに安定して活躍しつづけた上原の存在は非常に大きなものであり、MVPに彼以上にふさわしい選手もいなかっただろう。

さて、ここからはカージナルスとのワールドシリーズになる。
執念のレッドソックスが勝つのか試合巧者のカージナルスが勝つのか、上原はワールドシリーズでもキーマンになることは間違いないだろう。
果たして彼はボストンのマリアノ・リベラになれるだろうか。

2 件のコメント:

  1.  個人的にはタイガースに肩入れしていたので悲しい結果になってしまいました。確かにリリーフ投手陣においてレッドソックスが大きく上回っており、結局その差が明暗を分けることになってしまいました(田澤も上原も素晴らしかった)。カブレラの故障、フィルダーの大不振も痛く、必死に踏ん張っていた先発陣の足をひっぱってしまいました。来年はまずブルペンを整備して、もっと小技も使えるようにして再挑戦してほしいですね。シャーザーやバーランダーといった屈指の先発陣がいるうちに世界一を勝ち取ってほしいです。
     なお、リーランド監督は今季をもって退任となりました。100敗チームの監督を引き受けてから2度のリーグ優勝。見事な成績でした。ご苦労さまでした。

     さて、いよいよワールドシリーズ。ナ・リーグ王者のカーディナルスとア・リーグ優勝のレッドソックス。2004年以来9年ぶり4回目の対決となります。安定度においてややカーディナルスが勝るかなといった感じですが、今年のホームフィールドアドバンテージはア・リーグ側にあるので、全体としてみれば五分五分でしょう。ここ三年、ア・リーグ王者はワールドシリーズで負け続け(2011年のレンジャーズなど後ワンストライクで勝ちだったのですが・・・)、そろそろ勝たないと鼎の軽重を問われそうです。
     過去の対戦では1946年、1967年はカーディナルスがいずれも4勝3敗で競り勝ち、2004年は周知のようにレッドソックスが4連勝で「ベーブ・ルースの呪い」を解きました。今回はどうなるか、観る方としては7回戦の大激戦を見てみたいですね。

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    1. コメントありがとうございます。
      確かにタイガースの打撃がよくなかったのはカブレラの故障とフィルダーの不振が大きかったですね。
      調子がよくないながらも重要な場面でよく打ったレッドソックスとそういう点で対照的でした。
      ただタイガースは来季も大いにチャンスがありますから頑張って欲しいところです。

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