2013年6月20日木曜日

ブレイクの兆しが見える選手たち

毎年思いもよらなかったブレイクをする選手というのは何人か出現する。
近年でその最たる例と言えばホゼ・バティスタだろう。
もちろんジャコビー・エルズベリーのように大ブレイクしたと思ったらまた翌年以降は元通りになってしまうような例もあるが、 今回はそんなブレイク候補選手を発掘したい。


ジョーダン・ライルズ(アストロズ)
4勝1敗 防御率3.22 58.2回 46奪三振 16四球 WHIP1.28
元々アストロズのトッププロスペクトとして期待されており、2011年にメジャーデビューを果たすもあまりいい結果は残せず、2012年も低調な出来におわった。
今季は4月をAAAで過ごし、5月2日に今季初登板。
5月12日に4回8失点という大炎上をした以外では3失点したのすら1度だけとかなりの安定感を誇っている。
特に6月は4試合に登板して防御率1.69という抜群の成績だ。
まだ22歳だがプロスペクトがようやく開化したという感じで、今季のアストロズの希望の星となっている。
投球スタイルは制球がよくストライクゾーンで勝負するというタイプで、三振を多くとるタイプではないが安定感のある投手になれるだろう。


ジョシュ・ドナルドソン(アスレチックス)
71試合 打率.303 10本塁打 44打点 出塁率.369 OPS.867 2盗塁
ドナルドソンはあらゆるポジションを守れるユーティリティという側面が強く、今季は三塁のレギュラーになれるかどうかというレベルで、中島とのレギュラー争いをする可能性も高かった。
しかし今季はスプリングトレーニングから好調で、シーズンに入ってからもその好調ぶりを維持。
長距離ヒッター的な打撃とうまい守備でチームに大きな貢献をしている。
ピッチャーズパークを本拠地にしながらのこの成績は賞賛に値するだろう。
6月に入って調子を落としている点が気がかりで、この夏場が踏ん張りどころになる。


マイク・マイナー(ブレーブス)
8勝2敗 防御率2.68 90.2回 85奪三振 18四球 WHIP0.97
屈指のプロスペクトとしてデビューしたがイマイチそのポテンシャルを発揮しきれず、昨季はローテーションに定着したが3,4番手レベルの活躍ぶりだった。
しかし今季のパフォーマンスはエース級で、元々良かった制球にも磨きがかかり制球力と奪三振力のバランスのよさはMLB屈指のものとなっている。
ブレーブスの毎年好選手を輩出する組織力や指導力には本当に感服させられる。


トラビス・ウッド(カブス)
5勝6敗 防御率2.74 92.0回 64奪三振 28四球 WHIP1.00
支配的な投球をするわけではないが、毎回大崩れすることなく抑えるためQS率93%(MLB1位)という数字を残している。
ただし運に恵まれている傾向にも強いので後半戦、あるいは来季以降に振り戻しが来る可能性も低くはない。

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