2013年6月30日日曜日

これぞ野球の魅力! MLBの速球自慢たち

速いボールを投げる投手というのはいつの時代も魅力的だ。
日本でルーキーの大谷があれだけ騒がれているのも、常時150km前後、最速160kmのボールを投げられるからというのが一つの要因になっていることは間違いない。
MLBにおいても速球派投手がファンに好まれるのは変わりない。
違うのはそのスケールの大きさだ。
MLBで速球投手と呼ばれるには先発なら常時93mph(約150km)、リリーフなら常時95mph(約153km)は超える必要がある。
もちろん最速100mph(約161km)を超えているなら文句なしだ。
今回紹介するのはそんな速球自慢が集まるMLBでもずば抜けた豪腕たちだ。

”リリーフ”

アロルディス・チャプマン
2013年速球平均球速97.5mph(約157km)  最速105.1mph(約169km)
日本人の野球ファンでも彼の名前を知っている人は多いはず。
2009年のWBCでキューバ代表として出場し話題になり、その後MLBで最速記録を出した人類最速投手だ。
しかも左投手というおまけ付きで、2012年に大ブレイクしMLBでも有数のクローザーへと成長した。
軽々と100mphを投げ込むさまは圧巻としか言い様がない。


ケルビン・ヘレーラ
2013年速球平均球速97.1mph(約156km) 最速102.8mph(約166km)
メジャーデビューは2011年と浅いため、あまり知られていないかもしれないがチャプマンに次いで速い投手がヘレーラだ。
実はドミニカ代表として2013年WBCに出場しており、その影響があったのか今季は制球難で不振に陥っている。


トレバー・ロゼンタール
2013年速球平均球速96.3mph(約155km) 最速101.4mph(約163km)
デビューしたのが昨季後半で今季がルーキーイヤーとなっているが、おそらくそう遠くないうちに彼の名は全米に知れ渡るはずだ。
おそろしいのがこれだけの速球を投げながら23歳という若さで高い制球力も持ち合わせている点だ。
今後もしかしたら先発に転向する可能性もあるが、リリーフ向きの投手だけにこのまま一流のクローザーを目指してもらいたいところだ。


クレイグ・キンブレル
2013年速球平均球速96.4mph(約155km) 最速100.0mph(約161km)
もはや言わずと知れた現在最高のクローザー。
彼の速球はMLBで最も強力なウィニングショットの一つだ。


ネイト・ジョーンズ
2013年速球平均球速96.3mph(約155km) 最速101.1mph(約163km)
この中では最も知名度の低い投手だろう。
しかし特徴的なショートアームから繰り出される剛球は必見。
27歳でメジャー2年目と遅咲きだったがここからのし上がっていくことに期待したい。


”スターター”

スティーブン・ストラスバーグ
2013年速球平均球速95.4mph(約154km) 最速100.4mph(約162km)
彼もおそらく日本でも知名度が高いはずだ。
ドラフト史上最高の投手と言われ、14奪三振の衝撃デビューを果たしてから3年が経ったが、怪我を乗り越えて彼はMLB最高の投手の一人になろうとしている。
なによりも恐ろしく、スカウトをも唸らせたのはその制球力の高さであり、ただ速いだけのノーコン投手では全くない。
これはつまり球速が低下するであろう晩年にも活躍できる可能性が高いということだ。
怖いのは怪我だけだ。


マット・ハーベイ
2013年速球平均球速95.2mph(約154km) 最速100.1mph(約161km)
今季のナ・リーグサイ・ヤング賞最有力投手。
デビューした昨季の時点で既にエースの風格を漂わせていたが、今季は制球力が大幅に向上し今の好成績につながっている。
ストラスバーグとともに今最も完成度の高い24歳だ。


ホセ・フェルナンデス
2013年速球平均球速94.7mph(約152km) 最速98.9mph(約159km)
低迷するマイアミのファンの楽しみは二つあるはずだ。
一つはスタントンのホームラン、もう一つはフェルナンデスのピッチングだ。
キューバ出身の彼はバーランダーやクレメンスとも比較される逸材であり、なにより他の投手とはものが違うと評されているのがその精神力。
亡命時に過酷な経験を何度もしており、20歳らしからぬ精神力を持ち合わせている。
現時点でもほとんどの欠点がないと言っていいだろう。
若いデビューとなったため、このまま順調にいけば殿堂入り級の投手に成長してくれるかもしれない。


ジャスティン・バーランダー
2013年速球平均球速93.6mph(約151km) 最速101.7mph(約164km)
速球自慢となると彼の名を挙げないわけにはいかない。
実は今季平均球速が1mph程落ちてしまい、おそらくそれが成績悪化の一因にもなっているのだろうが、9回でも100mphを投げ込める(今季はまだないが)無尽蔵のスタミナは剛球はMLB屈指のものだ。

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