2013年6月21日金曜日

今季最高の先発ローテーションはどこだ

最高の先発ローテーションを探すにあたって、まずは候補となる両リーグの先発の防御率、WHIP、被OPS、1試合ごとのイニング数のトップ3を見てみよう。

防御率
ア・リーグ
1位 デトロイト・タイガース 3.46
2位 カンザスシティ・ロイヤルズ 3.64
3位 ボストン・レッドソックス 3.69

ナ・リーグ
1位 セントルイス・カージナルス 2.91
2位 シンシナティ・レッズ 3.17
3位 アトランタ・ブレーブス 3.38

WHIP
ア・リーグ
1位 デトロイト・タイガース 1.14
2位 オークランド・アスレチックス 1.21
3位 シアトル・マリナーズ 1.22

ナ・リーグ
1位 セントルイス・カージナルス 1.13
2位 シンシナティ・レッズ 1.15
3位 ワシントン・ナショナルズ 1.18

被OPS
ア・リーグ
1位 デトロイト・タイガース .645
2位 オークランド・アスレチックス .699
3位 シカゴ・ホワイトソックス .713

ナ・リーグ
1位 セントルイス・カージナルス .642
2位 シカゴ・カブス .666
3位 ピッツバーグ・パイレーツ .671

1試合ごとの先発イニング数
ア・リーグ
1位 カンザスシティ・ロイヤルズ 6.32
2位 デトロイト・タイガース 6.30
3位 シアトル・マリナーズ 6.10

ナ・リーグ
1位 シンシナティ・レッズ 6.32
2位 セントルイス・カージナルス 6.32
3位 シカゴ・カブス 6.20

最初の3つは仕事の質、最後の1つは仕事の量を示しているものだ。
これらを見ると、質・量ともに最も充実しているのはア・リーグではタイガース、ナ・リーグではカージナルスであることがわかる。

そこでそれぞれの先発ローテーションを比較してみよう。

”デトロイト・タイガース”
ジャスティン・バーランダー
15先発 8勝5敗 防御率3.72 92.0回 106奪三振 32四球 7被本塁打 WHIP1.35

アニバル・サンチェス
13先発 6勝5敗 防御率2.76 81.2回 101奪三振 23四球 4被本塁打 WHIP1.15

マックス・シャーザー
14先発 10勝0敗 防御率3.08 96.1回 116奪三振 24四球 8被本塁打 WHIP0.91

ダグ・フィスター
14先発 6勝4敗 防御率3.21 92.2回 76奪三振 14四球 3被本塁打 WHIP1.12

リック・ポーセロ
13先発 4勝4敗 防御率4.74 76.0回 63奪三振 13四球 10被本塁打 WHIP1.17


”セントルイス・カージナルス”
アダム・ウェインライト
15先発 10勝4敗 防御率2.37 110.0回 100奪三振 9四球 4被本塁打 WHIP1.01

シェルビー・ミラー
14先発 8勝4敗 防御率2.08 86.1回 96奪三振 19四球 6被本塁打 WHIP0.96

ランス・リン
15先発 10勝1敗 防御率3.42  92.0回 94奪三振 34四球 5被本塁打 WHIP1.16

ハイミ・ガルシア
9先発 5勝2敗 防御率3.58 55.1回 43奪三振 15四球 6被本塁打 WHIP1.30

ジェイク・ウェストブルック
8先発 3勝2敗 防御率1.76 51.0回 21奪三振 22四球 0被本塁打 WHIP1.39

タイラー・ライオンズ
5先発 2勝3敗 防御率4.65 31.0回 20奪三振 8四球 3被本塁打 WHIP1.16


両チームとも素晴らしい陣容だが、それぞれに勝っている点と劣っている点がある。
まずタイガースローテーションは4番手までの安定感がずば抜けている。
四球を出さず三振をとれ本塁打を打たれないというセイバーメトリクス的にも非常に優れた投球内容で、プレーオフになればこの4人のローテーションを打ち崩すことはどんな打撃のいいチームにも難しいだろう。
全員が実績のある投手である点も安心できる要素だ。
対するカージナルスローテーションは1,2番手の活躍度がずば抜けており、3番手のリンも堅実に投げ抜いてくれる。
今季はガルシアとウェストブルックも好調だったが、両者ともに離脱しウェストブルックは復帰したもののガルシアが60日のDL入りとなっている。
さらにこの中で過去に200回越えを記録したことがあるのがウェインライトのみと、実績にはやや不安定なものもある。
タイガースに比べると健康面には不安を感じるローテーションだ。

どちらも甲乙付けがたいが、私はア・リーグというDHのある環境下でもってなおこのパフォーマンスを見せているタイガースローテーションに軍配をあげたい。








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