2013年6月26日水曜日

MLBオールスターにふさわしいのは?各ポジション最優秀選手を探す ”ナ・リーグ”

ア・リーグ編に引き続き、次はナ・リーグについてみていこう。
最新の中間発表における各ポジション1位は以下のようになっている。

捕手 ヤディアー・モリーナ
一塁手 ジョーイ・ボットー
二塁手 ブランドン・フィリップス
三塁手 デビッド・ライト
遊撃手 トロイ・トゥロウィツキー
外野手 カルロス・ベルトラン、ジャスティン・アップトン、ブライス・ハーパー


捕手
ヤディアー・モリーナ
73試合 打率.355 5本塁打 42打点 出塁率.399 OPS.904 3盗塁 fWAR3.4
現役最高の守備力を持った選手であり、ポージーやマウアーと並んで現役最高の捕手の一人だ。
日本のファンならWBC準決勝プエルトリコ戦でのモリーナの存在感は忘れることができないのではないだろうか。
どんな投手も信頼を置く絶対的な安心感に加えて近年大きく成長した打撃でMLB史でも指折りの存在になりつつある。
今季は本塁打が減った分二塁打が大幅に増えており、リーグ1位の打率に加えて打撃でもリーグ有数のレベルだ。
投票ではポージーとの接戦になるだろうが、私はモリーナを推したい。


一塁手
ジョーイ・ボットー
78試合 打率.325 14本塁打 38打点 出塁率.439 OPS.963 2盗塁 fWAR3.3
現役最高の左打者であり、出塁の鬼だ。
今季は二塁打が減っているのが少し気になるが、怪我がなければMVP級の活躍をしてくれることに間違いないだろう。


二塁手
マット・カーペンター
73試合 打率.318 6本塁打 30打点 出塁率.399 OPS.871 1盗塁 fWAR3.7
彼の名は聞き慣れないというファンも多いのではないだろうか。
2011年にデビューし2012年はユーティリティーとして114試合に出場し好成績を収めた。
27歳の今季は二塁でプレーし、そのパフォーマンスはかなりのものだ。
盗塁が少ないことを除けばかなり優秀な打者で、高打率・高出塁率に加え二塁打を量産する長打力もある。
さらに守備もかなり良く、いざとなればユーティリティ性もある。
遅咲きでまだあまり名は知られていないが、確かな実力で今後MLBを代表する二塁手になる可能性すらある。


三塁手
デビッド・ライト
73試合 打率.309 12本塁打 41打点 出塁率.392 OPS.923 14盗塁 fWAR3.9
「今年のオールスターはシティフィールドで行われるため、是非ともメッツの選手にスターターとして出てもらいたい。」
そういった思惑がなくともライトはオールスターのスターターにふさわしい選手だろう。
打撃の素晴らしさは言うまでもないが今季は盗塁の上手さも戻っており、 久々に3割30本30盗塁も達成できる可能性がある。
ア・リーグと違いナ・リーグの方は三塁手がそれほどいいわけではないのでライトがこの中では頭一つ分抜け出ている。


遊撃手
トロイ・トゥロウィツキー
61試合 打率.347 16本塁打 51打点 出塁率.413 OPS1.048 fWAR3.9
果たして怪我をしている彼はふさわしいのか?
そう考えるファンも当然いるだろうし、そうなればセグラがふさわしいということになるのかもしれない。
しかし彼の圧倒的パフォーマンスは怪我のことがあってもスターターにふさわしいものだと私は考えている。
復帰は早くてオールスター前になりそうで、選出されたとしても怪我で辞退ということになるかもしれないが、万全なら彼以上の遊撃手などいないことだけは間違いないのだ。


外野手
カルロス・ゴンザレス
76試合 打率.299 21本塁打 58打点 出塁率.368 OPS.982 14盗塁 fWAR3.8
ゴンザレスは今まで内弁慶なクアーズヒッターの代表格として語られてきた。
しかし少なくとも今季に限っては彼は場所に関わらず正真正銘の強打者だ。
今季最も3割30本100打点30盗塁に近い男であり、走攻守全てにおいて優れた5ツールプレイヤーであることは間違いない。


カルロス・ゴメス
72試合 打率.313 12本塁打 37打点 出塁率.355 OPS.925 15盗塁 fWAR4.2
数年前までのゴメスは守備がうまく足の速い控え外野手だった。
レギュラーになった昨季はそこにパワーという評価がついた。
そして今季のゴメスは走攻守をハイレベルに備えたリーグ有数のセンターだ。
抜群の身体能力がついに開花し、特に打撃において大きな進化を遂げている。
四球を選ばないのはマイナス評価だが、今のところはそこはあまり気にしなくていいレベルのプレーをしている。
この活躍が本物なのかは来季以降も見てみる必要があるが、少なくとも今季はMLBでも有数の活躍をしている。


カルロス・ベルトラン
70試合 打率.307 18本塁打 48打点 出塁率.347 OPS.895 1盗塁 fWAR1.3
元5ツールプレイヤーのベルトランは、守備の衰えは顕著ながらまだまだ打撃はリーグ有数のスイッチヒッターなので再確認させてくれる。
36歳だがこの調子であと2年程やれるのであれば400本塁打を達成して殿堂入りの可能性も大きく上昇するだろう。
随所に衰えは見えるが、まだまだ十分一線級だ。



0 件のコメント:

コメントを投稿