2013年6月9日日曜日

MLBの”打てる”投手たち

このほど日本では大谷の二刀流が話題になっており、色んな論議を招いている。
スケールの大きな話だが、今のところは両方である程度の結果を残しているあたり、やはり並みの選手ではないのだろう。
しかし投手と野手の兼任という二刀流というのはあまり前例がなくても、投手から野手へ、あるいは野手から投手への転向というのはそれほど珍しい話ではない。
日本でなら糸井が真っ先に思い浮かぶところだし、MLBでなら最近はリック・アンキールやケンリー・ジャンセンなどの名前が出てくるだろう。
彼らのように投手でありながら打てる才能を秘めた投手、あるいは野手に集中すれば成功するのではないかと思える投手は日米問わず現れるものだ。

そういう投手として現役でおそらく最も有名なのはカルロス・ザンブラーノだろう。
通算打撃成績は打率.238 24本塁打 71打点 OPS.636と現役では最多の本塁打数を誇っている。
同僚だった福留は「まず投手なのに両打ちという時点で意味が分からない」、「打てないと打たれた時より悔しそうにする」と語ったことがあり、その打撃へのこだわりがよくわかる。
個性あふれるMLBにおいてもこれだけのキャラクターは珍しい。

他にもザンブラーノほどではないが打てる投手というのは若いなかにも何人かいる。
まずはザンブラーノ二世になりそうなパワーを持つメキシカンのヨバニ・ガヤルドだ。
通算打撃成績は打率.208 12本塁打 40打点 OPS.610で、本塁打と打点のペースがザンブラーノとほぼ同じだ。
今季は既に2本塁打放っており、シーズン終了までにまだまだ打ってくれそうな気配がある。

他にはアダム・ウェインライト、マット・ケイン、ブロンソン・アローヨが通算6本塁打とパンチ力がある。
さらに今後に非常に期待できる投手がトラビス・ウッドだ。
ウッドは今季MLB2位のQS率を誇るなど投手としても開眼しつつあるが、打者としてのパワーにもなかなか面白いものがある。
今季は2本塁打を放っており、通算本塁打数は5本になった。
現時点での本塁打率はガヤルドやザンブラーノと同じレベルにある。
26歳と若いこともあって数年後の打撃成績が楽しみである。


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