2013年7月8日月曜日

トリプルスリーは今年も現れるのか

近年MLBではノーヒッターが頻発しているのだが、増加傾向にあるのはノーヒッターだけではない。
トリプルスリー、いわゆる3割30本30盗塁は万能な打者の証左であり、MLBの歴史でも達成者は少ない希少価値の高い記録である。
本来ならば2,3年に1度出るか出ないかというくらいの記録なのだが、ノーヒッター同様達成者が増えておりここ2年でのべ5人が達成している。
達成者はジャコビー・エルズベリー、マット・ケンプ、ライアン・ブラウン(2年連続)、マイク・トラウトだ。
全員まだ現役だが、残念ながらこのうちの三人は今季の達成の可能性が非常に低い。
エルズベリーは2011年に長打力が開化したが12年には元に戻ってしまい、今季は理想的なリードオフマンとして好調のチームを牽引しているものの本塁打は10本以内に収まるだろう。
その代わりスピードスターとしては素晴らしくキャリアハイの70盗塁を超えるかもしれない。
ケンプは好調のスタートをきった2012年序盤は良かったものの怪我から復帰後はパっとせず、今季も怪我に見舞われここからクリス・デイビス並みに打たない限りは30‐30も夢のまた夢だろう。
2年連続達成のブラウンは既にひと月近くDL入りしており、30盗塁を達成する可能性はほぼないに等しい。
つまりここ2年の達成者の中ではトラウトのみに可能性があると言っていいだろう。
既に3割10本20盗塁を達成しており、盗塁と打率は実力的にはほとんど問題ないはずだ。
本塁打数は今のペースではギリギリ届かず今季はその分二塁打と三塁打が激増している。
現実的な範囲だと3割20本40盗塁というところだが、どこかで量産する時期があれば十分トリプルスリーも可能だ。

また過去に達成したことのある現役選手の中ではデビッド・ライトには可能性がある。
今のペースだとギリギリ届かないのだが可能性としては低くはない。

続いて未だ達成したことのない選手にも目を向けてみよう。
ナ・リーグで本塁打王争いをしているカルロス・ゴンザレスは元々5ツールタイプの選手で2010年には惜しい活躍をしたが、今季はアウェイでも打てる打者へと変貌したことで本塁打と盗塁でキャリアハイのペースだ。
最近調子が落ち気味で打率が降下しているのが気になるが今季最も達成確立の高い選手である。

新顔も登場しており、ア・リーグではジェイソン・キプニスに、ナ・リーグではカルロス・ゴメスに可能性がある。
両者ともに好調を維持しており、特にキプニスは今最もホットな打者でこの夏場に貯金しておけば終盤に多少調子を落としたとしてもものともしないだろう。




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