2013年7月6日土曜日

ロサンゼルスの復権

序盤不調だったロサンゼルスの2チームが最近本来の力を取り戻しつつある。
果たしてこのままオールスター明けには地区優勝争いに顔を出すようになるのか、序盤の不調の要因と今の好調の要因を探る。

ロサンゼルス・ドジャース
41勝44敗 [4月13勝13敗 5月10勝17敗 6月15勝13敗 7月3勝1敗]
開幕からしばらくのチーム状態はひどいものだった。
豊富と思われた先発ローテーションは怪我人が相次ぎ、 リリーフは安定感が欠けていた。
なにより本来最も打たなくてはならないケンプを筆頭に全体的に長打が出なかった。
不安材料が全て的中してしまった形で良かったのはポスティングで獲得した新人のリュやカーショウが素晴らしい活躍をしていたことくらい。
もちろん野球は好投手が二人いるくらいでは勝てない。
そのため最下位にも甘んじた時期があった。
しかし6月に入り驚異の新人プイグが昇格してくると同時にチーム状況も変わり始める。
それまでチームに欠けていた打力を底上げし、また怪我から復帰してきたラミレスも打ちまくったことで得点力と投手力がかみ合い始める。
今のドジャースには非常に多くの高材料が並んでいる。
ケンプ少しづつではあるが調子を取り戻してきたこと、プイグとラミレスの好調、クロフォードの復帰、カーショウのサイ・ヤング賞級のパフォーマンス、新人ファイフの台頭などだ。
開幕前は地区優勝候補で、しかもMLBで最も総年俸が高いということを考えればこの程度で喜んではいけないはずだが、それでもここから後半にかけて逆襲が始まるのではないかと思うとファンとしてはワクワクせざるをえない。
ドジャースは現在首位ダイヤモンドバックスに3.5ゲーム差の3位。
まだまだ優勝は狙える位置にいる。


ロサンゼルス・エンジェルス
41勝44敗 [4月9勝17敗 5月16勝13敗 6月14勝13敗 7月2勝2敗]
4月は酷い内容だったが、原因ははっきりしている。
プホルス、ハミルトンの主力野手二人の不調とリーグ最弱レベルだった投手陣だ。
先発投手だけ見ても4月の防御率はウィルソン4.30、バルガス4.85、ハンソン3.52、ブラントン7.09、怪我で離脱したウィーバーも4.91だった。
しかし5月以降には投手力も改善され、なにより打線の調子が上がってきた。
その筆頭となったのがトラウトやケンドリックなどだ。
しかし残念ながらプホルスとハミルトンの調子は上がらず、と思われたのだがここにきてハミルトンの調子が目に見えて上がってきた。
ここ10試合すべてでヒットを打ち打率は.382。
ボール球に手を出すケースも少なくなってきた。
怪我人が多いというチーム状況は芳しくないが、首位アスレチックスまでのゲーム差は10をきり、勝率5割も目の前に見えてきている。
アスレチックスとレンジャーズの二強体制のこの地区では両チームが落ちてこない限りはワイルドカードをとることも非常に難しいだろうが、上向き要素はあるだけにここからの踏ん張りに期待したい。
トラウト、プホルス、ハミルトン、トランボ、ケンドリックといった面々が本来の力を発揮すればそれはそれは驚異的な打線になるだけに楽しみだ。




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