2014年4月9日水曜日

チーム別キープレイヤー〈ナ・リーグ東地区〉

【アトランタ・ブレーブス】
◯エヴァン・ギャティス(27)
攻守の要だったマキャンが抜けた穴は大きい。
その穴を早急に埋められる可能性があるのがギャティスであり、彼が完全に正捕手に定着することができれば少なくとも攻撃面においては大きな戦力低下にはならないだろう。
守備はこれからの成長に期待するとして、今季の打撃成績のノルマは20本塁打といったところだ。

◯ジェイソン・ヘイワード(24)
チームとしてはなんといってもこの選手のブレイクが待ち望まれる。
他にスピードと出塁力のある打者があまりいないため、ヘイワードは上位でフリーマンの前に出塁する役目を果たす必要がある。
怪我の多さと伸び悩みから脱却するか否かの分かれ道にさしかかっているのかもしれない。


【ワシントン・ナショナルズ】
◯ブライス・ハーパー(21)
史上最高級の大器と言われながら怪我や弱点などもありまだブレイクはしていない。
とは言え21歳と言えば普通の選手ではまだマイナーでプレーしているあたり。
年齢的には十分な活躍なのだが、そろそろトラウト級の活躍を見せてもらいたいところ。
ナショナルズは打線のタレントも揃いつつあるため彼のブレイク一つで一気に強力打線になる。

◯スティーブン・ストラスバーグ(25)
こちらも史上最高級の大器との評価だったが、未だ200イニングにも到達したことがない。
投球内容がハイレベルなのは間違いなく、後は怪我なくフルシーズンを過ごすだけだ。
ナショナルズのローテーションは彼に加えてジマーマン、ゴンザレス、フィスターと実績のある強力な投手が揃う。
ここでストラスバーグがついにサイ・ヤング賞争いに参加するようになれば、昨季のタイガース以上の超強力ローテーションが出来上がるだろう。


【フィラデルフィア・フィリーズ】
◯ライアン・ハワード(34)
チームの得点力が劇的に上がるきっかけがあるとしたら、それはハワードの復活以外ありえないだろう。
この2年は怪我続きだが、それに年齢的な衰えも重なり20本塁打にすら届かない状態だ。
それでも大きな負傷さえなければ今でもRBIマシーンとして活躍することはできるはず。
不良債権化は避けられないが、嫌なイメージを少しでも払拭して今なお球場を訪れるファンに本塁打を打つ姿を見せたいところだ。

◯ドモニク・ブラウン(26)
悩める有望株がついにブレイクかと思わせた昨季だったが、後半にかけて大きく失速してしまった。
それでも高齢化の進むフィリーズにおいては数少ない若き希望であり、今季は30本塁打超えを期待される。
逆に彼が再び低迷した場合はフィリーズファンはどん底に突き落とされることになるだろう。


【ニューヨーク・メッツ】
◯アイク・デイビス(27)
大砲候補として期待されながら未だ安定した成績を一年通して残したことはない。
2012年には低打率ながら32本塁打を記録したように万全なら長打を量産できる。
チームにはあまり厚遇されていないが、ライト、グランダーソンとともに強打者トリオ形成なるか。

◯ザック・ウィーラー(23)
昨季大ブレイクしたハービーと同じように2年目の大爆発に期待したい。
元々エース候補の本格派として評価が高く、メッツにはベルトランとの1対1のトレードで加入した。
今後メッツはハービーが怪我から復帰し、今季中に有望株のシンダーガードが昇格すればエース級投手の三本柱が完成することになる。
他にもニース、ジー、メヒーアといった若い先発ローテーションを今後充実させていくためにもウィーラーが今季3番手クラスの活躍をすることは必須だ。


【マイアミ・マーリンズ】
◯ジャンカルロ・スタントン(24)
このチームで唯一といっていいMVPの可能性がある野手だ。
怪我多く実はこの4年間で1度も100打点に到達していない。
今季は将来を嘱望されるイェリッチや強打のサルタラマッキアなどもおり、初の30本100打点に期待したい。
彼の本塁打はファンのオアシスになるだろう。

◯ネイサン・イオバルディ(24)
リーグトップクラスの球速を誇るが、最大の課題は奪三振率の低さ。
これがブレイクを妨げているのだが、今季はスプリングトレーニングから奪三振率が向上している。
これが一時的なものなのか成長なのかはわからないが、もし後者ならばフェルナンデスに続くマーリンズの若手投手のブレイクが見れるはずだ。





4 件のコメント:

  1. フィリーズの大ファンです。
    特に2009年のワールドシリーズで松井以上の活躍をしたチェイス・アトリーが大好きで、今季も昨季並の成績を期待します。
    怪我さえしなければまだまだやれると思うのですが、やはり今季も怪我してしまうのか・・・心配です。
    守備の指標は悪くなっていますが、まだ打撃では2割8分20本は残してくれると思います。
    あとはナショナルズのジェイソン・ワースですね。
    昨季復活を遂げたワースですが、彼も元フィリーズと言うことで好きな選手です。
    この二人には今季も注目です。

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    1. コメントありがとうございます。
      アトリーに関しては本当に怪我が全て。
      試合に出ている時には今でも一流のセカンドとしてのパフォーマンスを披露してくれますね。
      ワースは昨季後半に爆発しましたが、今季も今のところ好調でナショナルズ打線を引っ張っていっています。
      最初の2年は不良債権化が叫ばれた彼ですが、長期契約が終わってみれば悪くないものになっていたということもあり得るのかもしれません。

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  2. こんにちは
    私はマイアミ・マーリンズのホセ・フェルナンデスに期待したいですね。21歳!(今知りました…)にして昨シーズンの素晴らしい成績。打のスタントン、投のフェルナンデス また昨年、楽天に在籍していたマギーなども居ますので今年のマイアミ・マーリンズを見るのが楽しみです

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    1. コメントありがとうございます。
      フェルナンデスは本当に怪物的な投手です。
      若いデビューということで殿堂入りの可能性すら感じますし、後はマーリンズが彼をどう扱っていくかでしょう。
      同じくスターのスタントンも今季は怪我なく活躍してほしいですね。
      マーリンズは実は再建がうまくいっていて他にも注目の若手スター候補が何人かいます。
      今1番を打っているイェリッチやDL入りしてしまいましたが先発ローテの一角ターナー、今季はマイナースタートになったマリズニック、強肩強打のオズーナ。
      まだメジャーデビューしていない選手ではマイナーで最も評価の高い左腕であり今期中に昇格するであろうヒーニー、昨年全体6位でドラフトされたモランなどもいます。
      またファイアーセールなどしなければ数年後にはかなり魅力的なチームになっているかもしれませんね。

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